2009年08月13日

南都の古寺から(4)元興寺極楽坊

日本最古の本格的な寺院といわれているお寺といえば、蘇我馬子の建立した飛鳥寺(法興寺)。
現在の明日香村に建つ飛鳥寺はその法興寺の後身であり、元来、飛鳥寺と呼ばれた法興寺は、都が平城京に遷都する時にこの地に移されたのでした。それがすなわち、この元興寺。遷都ともに寺名もあらためた。



本堂の屋根の瓦の一部は、飛鳥寺から移築したもの…つまりは、6世紀の飛鳥時代の瓦が残されている。



こちらが本堂正面。



それから、禅室。



かつては大伽藍を誇った元興寺も、現在は、かつての僧坊の一部を改築した本堂と禅室を残すのみ。
本尊の智光曼荼羅を祀るお堂は「極楽坊」と呼ばれ、平安末期の頃から、元興寺本体から独立するように信仰を集めていきました。
古都奈良の他の建築物と同様に、本堂も禅室もシンプルな外観の美しさを保っています。


小子房と呼ばれる旧庫裏は、ちょっとした休憩スペース。
休憩スペースだなんて気軽に休んでいますが、建物は江戸時代17世紀に改築された古いもの。



境内には、無数の石仏。その石仏のあいだに、可憐な桔梗が揺らめく。



このあたり一帯で発掘された名も無き石仏たちは、元興寺に寄せられ、肩をすり合わせるように佇んでいる。



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