2009年09月09日

佐保路から西ノ京(1)不退寺

歌人、在原業平ゆかりの寺。



JR関西本線の踏切を渡り、住宅街の中を進んでいくと、濃密な植樹の向こうに、晩夏の日差しを浴びながら、そのお寺の門が口をあけていた。



ここ不退寺は、平安時代初期の貴族にして、六歌仙にも数えられる歌人、在原業平が開いたお寺と伝わっている。



寺の伝える縁起によれば、都を京に遷都して後、奈良の都を懐かしんだ平城天皇が皇位を譲って「萱の御所」と称してこの地に隠棲したという。


その後、この「萱の御所」には、平城天皇の皇子である阿保親王、つづいて阿保親王の五男である在原業平が暮らした。
そして、業平が父親である阿保親王の菩提を弔ったのが、寺院としての始まり。



境内の庭もまた、濃密な緑の空間。



それから、庫裏の裏手には、やけに大きくて野性的な手水鉢だなぁ…と思いきや、これは寺の近所のウワナベ古墳から発掘された5世紀頃の石棺。
こんなものが無造作に置いてあったりするので面白い。



ウワナベ古墳は、国道を挟んだ西側に位置している。



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