2009年09月14日

佐保路から西ノ京(6)唐招提寺その1

天平の甍。



唐招提寺といえば、日本に招かれた唐僧・鑑真和上が開基のお寺。
金堂や講堂など、奈良時代の建築物が今も残る境内は、ゆったりとした懐の深さを感じさせる。その深さは、歴史を遡る時間の深さに比例するのかもしれない。



広い寺域を歩くと、風景はめまぐるしく変化する。



金堂から西へ向かうと、そこは戒壇。
戒壇院の建物は、江戸時代末期に焼失してしまった。以来、再建されることなく、石壇のみが残っている。
壇上の宝塔は、1980年にインドの古塔を模して置かれたもの。



さらに境内を歩く。こうした塀の曲がり角の風景にも、静かに心躍ったり…。



そして、この境内の建物の中で、とりわけ優雅な雰囲気を漂わせて異彩を放つのが、御影堂。
ここに、あの、あまりにも有名な鑑真和上の坐像が安置されている(見たい……)。



御影堂は、もともとは興福寺の子院だった一乗院の宸殿を移築したもの。旧一乗院宸殿は、明治維新後に奈良県庁舎として使われた後、1962年まで裁判所庁舎として使用されていたという、経歴も異色の建築物。裁判所庁舎が鉄筋コンクリート造で建設された際に、宸殿部分が唐招提寺に移築された。



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