2009年10月08日

【展】ヴォーリズ展 in 近江八幡(前編)

10月3日から11月3日までの1ヶ月間、近江八幡の町で開催されている「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展in近江八幡」
“展”とはいっても、美術館で行われるようないわゆる展覧会ではなく、近江八幡の町に点在するヴォーリズ建築をめぐり(実際にいくつかの建物に入ることができる)、その多彩な活動を包括的に振り返るという、とても面白い試みの“展”である。いってみれば、近江八幡の町が展覧会の会場となる。

そんな「ヴォーリズ展」のルートを写真で辿ってみた。



まずは第一会場の「白雲館」にてチケット購入(※ここはヴォーリズ建築ではない)。
ヴォーリズの生涯をダイジェストで紹介する、いわば導入部的なパネル展示。
「白雲館」は、八幡東学校として1877(明治10)年に建築された擬洋風建築で、現在は観光案内所となっている。



つづく第二会場「旧八幡郵便局舎」(※ヴォーリズ建築)にて「建築家としてのヴォーリズ」のパネル展示。
1921(大正10)年の建築、1960(昭和35)年まで郵便局として使われていた。



このような感じで、「ヴォーリズ展in近江八幡」は、チケットと地図を片手に町の中をめぐり、雰囲気のある近江八幡の町歩きとヴォーリズ建築を同時に楽しめるという楽しさに富んでいる。
オリエンテーリングでもしているような感じです。
第三会場はギャラリースペース「酒游舘」にて、軽井沢にも数多く残るヴォーリズ建築の紹介。



第四会場は「近江兄弟社学園ハイド記念館(旧耆П猴鎮娜燹法(※ヴォーリズ建築)。このあたりからだんだん面白くなってくる。
展示テーマは「教育・医療におけるヴォーリズ」。
ヴォーリズはまた、自分の弟子のような存在であった日本人が結核で亡くなったことをきっかけに、当時は不治の病であった結核療養施設として近江サナトリアムを設立するなど、医療活動も行っていた。



ハイド記念館前には、ヴォーリズの代名詞的なサインである“まる描いてちょん”の碑が立っていた。



第五会場は「ヴォーリズ記念館(旧ヴォーリズ邸)」(※ヴォーリズ建築)にて、ヴォーリズの私生活と素顔を紹介する。



ヴォーリズ邸を裏側から見たところ。
1931(昭和6)年建築、ヴォーリズが満喜子夫人とともに最後まで住んだ家。ふだんは予約制でしか入ることができないが、会期中は予約なしで拝観ができる。



第六会場は「アンドリュース記念館(旧八幡YMCA会館)」(※ヴォーリズ建築)にて「伝道者としてのヴォーリズ」。
1907(明治40)年建築の八幡YMCA会館はヴォーリズの処女作だった。現在の建物は1935(昭和10)年に移築復元されたもの。
ヴォーリズにとっては、建築の活動もまた、キリスト教の伝道そのものだった。すなわち、西洋の建築物を紹介し、実際に使ってもらうことによって(西洋の生活にふれてもらうことによって)、キリスト教の精神を伝えるのに役立つと考えていた。



アンドリュース記念館の向かい側にある「八幡教会牧師館(旧地塩寮)」(※ヴォーリズ建築)。外観のみ見学可能。



後編へつづく…。

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この記事へのコメント
近江八幡でこんなイベントやってるんですね。
この辺りは、私の田舎に近いから土地感はありますよ。
ヴォーリズさんの身近な建築を巡る旅・・・
なかなかいいですね〜。
都合がついたら行ってみようかな??
(この辺り、のんびりした街でしょう!)
Posted by 一休 at 2009年10月08日 23:43
>一休さん
このヴォーリズ展、ぜひ一休さんも足を運んで見てください!
一休さんのブログでしばしば名前を見掛けるヴォーリズ、そのおかげで自分もこの展覧会に注意を引かれました(・∀・)
近江八幡のこの界隈は、近江商人の町の面影やお堀のある風景など、とても味のある町でした。
Posted by 石庭 at 2009年10月09日 20:24