2009年12月09日

東京の秋・上野浄名院

迷い込む。



傾きかけた日差しに輝く百合の花。



花はゆっくりと朽ちてゆく。そして、それ以上に長い長い時間をかけて、石は雨や風に削られてゆく。



その時間の流れに比べれば、僕がここで足を止めたことなどは一瞬のようなもの。
まるで時間が止まったような錯覚。それはたしかに錯覚だ。
夕暮れの空気には、たしかに、晩秋から初冬への移り変わりを感じるのだから。



2009年の“東京の秋”シリーズもこれで最終回。ふらりと立ち寄ってみたのは、上野の浄名院というお寺。



ここは地蔵信仰のお寺で、境内は「八万四千体地蔵」と呼ばれる地蔵菩薩像で埋め尽くされている。
とはいえ、実際には八万四千体の地蔵菩薩像があるわけではなく、明治初頭の住職だった和尚が、ここに八万四千体を建立する願いを込めたことに由来している。

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