2009年12月19日

或る冬の日−羽子板市

拝啓、母上様。



浅草寺に色鮮やかな羽子板が並び、三本締めの声が聞こえるようになると、年の瀬もいよいよ押し詰まったことを実感します。



そちらの様子はいかがですか?お変わりはございませんか?



東京は、すっかり朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
こうして夜の市を歩いていると、冷たい空気がじわりじわりと体の芯に沁み込むようでもあります。

……というわけで、師走の風物詩の浅草寺羽子板市。
毎月18日は浅草寺の「ご縁日」で、江戸時代の頃は師走の縁日といえば「歳の市」として知られていましたが、現在はこの羽子板市にその名残りをとどめており、縁日とその前後の日は参拝客や羽子板を求める客で賑わいます。


江戸の時代の後期の頃から、女の子の生まれた家の初正月(子供が生まれて初めて迎える新年)には、厄払いの縁起物として羽子板を贈るという風習が生まれ、「歳の市」では羽子板を扱う店が増えていったといいます。



現在の羽子板市では、その年の話題の人を絵柄にした「変わり羽子板」も並び、市を歩く人の目を楽しませてくれます。
2010年の大河ドラマの主役の福山龍馬、今年亡くなったマイケル・ジャクソン、それから、やはり作者が亡くなった「クレヨンしんちゃん」、楽天野村監督……などなど。



こうして眺めていると、羽子板は小さな芸術品ということが分かります。



それから、色鮮やかな羽子板の羽根や、



こんな縁起物の小物やら、



境内の露店から漂ってくるイイ匂いに気を惹かれつつ、夜の市を後にしたのでした。



仲見世通りには「迎春」の幟も立って、すっかり年末モード。



ふだんの生活では、いまだに年末という実感がわかなかったりするけれど、こうして市を歩きながら、世間の年の暮れの空気を吸い込んだのでした。



雷門をくぐって、



冷たい夜風から逃げるように、地下鉄への階段を下って帰途に着きました。

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この記事へのコメント
 もう年の瀬ですね!!
大きくなると一年があッと言うほど早く過ぎていきます。

羽子板の羽根には沢山の種類が有り、色もカラフルで
子供心にとっても大切な宝物だった様な事を思い出しました。
Posted by 金沢大好きッ子 at 2009年12月21日 20:36
寒くなってまいりました。
今年もあと10日程で終わってしまいますね…
こんばんは!
金沢大好きッ子さんが言われる様に本当に一年とはなんと短いものなんでしょうか…。時間が足りない!!と叫びながらも、早く過去ってしまえ!!!と願う一年でした…。
私のまわりでは風邪が流行っておりますが、皆さま風邪をひかれぬ様気をつけて良い年越しを致しましょう!
Posted by miki at 2009年12月21日 22:31
>金沢大好きッ子さん
ほんと、ついこのあいだ年があけたと思ったら……な感じです。
子供の頃は、1年って長〜く感じたんですけれどねぇ…。
今は、日々の雑事に追われているうちに、時間が過ぎていってしまうんでしょうか…(´・ω・`)

>mikiさん
今年もあと10日……いまだに実感がないような、そんな気分です!
まぁ、年末だからといって焦るのも変だし、なるようになれ!…
…などと思っているうちに、いつも気が付けば年が変わっているんですね(´・ω・`)
私のまわりでも風邪ひきが多かったです。電車の中は空気が乾くので、マスクが手放せません。
Posted by 石庭 at 2009年12月22日 00:42