2010年02月26日

夜の美術館

僕がまだ子供だった頃、人の気配のなくなった夜の美術館や博物館では、



生き物ではない何者かが、人間のいなくなるのを待って、そこかしこで動きはじめるのを待っているんじゃないかとか、そういう妄想にとらわれていた時期があった。



たとえば、誰も座っていないはずの椅子が、とつぜん、ガタガタと足踏みを始めたり、



あるいは、こんな顔を持った子供の工作物が動きはじめて、そこに出くわした僕を追いかけてきたら、たちまち失神するかもしれない。


週末の夜に開放されている美術館はあちこちにあるけれども、



美術館の中に入ってしまえば外の風景は遮断されてしまうので、その時間が「夜だ」と感じられる美術館はなかなか存在しない。



けれども、金沢21世紀美術館では「夜の美術館」を感じることができる。



円形の美術館の周囲はガラス張り。一日の日の移ろいを感じることもできる美術館です。

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この記事へのコメント
ちょっとぞくっとしそうな館内ですが
↓のタレルの部屋といい、ガラスの外壁から
見る漆黒の闇の風景といい、素晴らしい空間ですね。
ぜひゆっくりと金沢に出かけて夜の美術館に行ってみたいです!
Posted by 一休 at 2010年02月27日 23:26
>一休さん
夜の美術館…静かでいいですよね。暖かくなってきたので、仕事帰りに上野に寄りたい季節になってきました。
このガラス張り美術館は、美術館の中から外を見る、あるいは外から見られる…ということが計算されていますよね。
前館長の蓑さんの著作では、美術館に人が集まっていることをガラス越しに外に見せることで、
美術館を遠巻きに見ている人たちにも「それじゃあ自分も入ってみようかな」と思わせて、
人が人を呼ぶような連鎖反応を生み出す狙いがあったようです。なるほど!(・∀・)
Posted by 石庭 at 2010年02月28日 00:48