2010年03月08日

【展】龍馬の見た江戸

冷たい雨の降る日曜日、都営交通1日券を握り締め、新宿伊勢丹前からバスに乗って、表参道にある太田記念美術館へ。
ここで観覧したのは「龍馬の見た江戸 幕末の風景』
大河ドラマのおかげで龍馬に関する企画があちこちで賑やかなようですが…この企画展は、龍馬が江戸滞在した時代の様相を浮世絵で辿ろうという、好企画。

龍馬の見た江戸

日本橋界隈の古地図をもとに、龍馬が寄宿した土佐藩邸や、龍馬が剣術修行をした千葉道場の位置を分かりやすく紹介し、龍馬が道場に通うために渡ったであろう橋からの眺め、あるいは町の風景を、歌川広重の「名所江戸百景」「江戸名所」などで紹介。風景の描かれた場所と地図を照らし合わせ、坂本さんもこんな景色を眺めていたんだぁ…と妄想しながら見ていくと、より楽しい。
それから、当時の世相を描いた絵は、名のある絵師の手によるものばかりではなく、黒船来航の瓦版や風刺画なども展示されていて、こんなものもコレクションにあるのかと驚くばかり。
たとえば、大津絵のキャラクターを用いて、黒船来航におろおろと慌てふためくばかりの幕閣を風刺したとされる歌川国芳の「浮世又平名画奇特」。これによって、国芳は官憲からの追及を受けるが、巧みに言い逃れて実刑は逃れたものの、絵は発禁処分となってしまう。この絵で国芳を追及したということは、やはり幕府にも思い当たる後ろめたいことでもあったのでしょうか。
他には、明治に入ってから、龍馬を題材とした芝居が行われた際に描かれた龍馬の役者絵も展示(チラシ写真)。井口村刃傷事件で切腹した友人の血で染めた下緒を握り締め、新たな国づくりを決意する龍馬の姿なのだそうです。

…というわけで、コレクションだけでこうした企画にも対応できてしまう太田記念美術館の懐の深さに感心しきりの、なかなか面白い企画展だった。

その後、ふたたびバスに乗って渋谷駅前まで。そこで別のバスに乗り継いで京王線笹塚駅へと向かい、この日の都内バスの旅を終える頃には、すっかりあたりも暗くなっていたのだった。


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この記事へのコメント
龍馬の企画おおはやりですね。
少し前に、京都東山の幕末専門博物館の
霊山博物館に初めて行ってきました。
龍馬特集しっかり見てきましたよ!
Posted by 一休 at 2010年03月10日 00:49
>一休さん
ああ、あそこも龍馬関連の展示をやっているんですかぁ!
ということは、霊山護国神社へも!?
今年は、あそこの龍馬の墓への墓参も賑わうんでしょうかねぇ。
以前、霊山護国神社に行った時、坂本龍馬が戦意高揚のためのイコンみたいに扱われていて、
違和感を感じたというか、かなり居心地が悪かったことを思い出します…。
Posted by 石庭 at 2010年03月10日 23:33