2010年03月27日

桜を歩くの記(4)平野神社の魁桜

木(こ)のもとを すみかとすれば おのづから 花見る人と なりぬべきかな。



上七軒の界隈をぶらぶらと歩いたあとは、桜といえば……平野神社へ。



春を告げる早咲きの魁桜は満開だった。



平野神社は桜の神社と呼ばれるだけあって、提灯などに描かれた神紋も、桜の紋。



平安時代の中頃に、好色の人とも奇行の人とも言われた花山天皇(968-1008)が、境内に数千本の桜を植えたのが桜の名所としての始まりだったとも伝えられているが……いきなり数千本という気の遠くなるような数の桜を植えるというのは(もっとも、人に命じてやらせたのだろうが)、やっぱり、ちょっと変わった人だったのだろうか。
そんな花山天皇だが、和歌や絵画などに優れた芸術的才能を発揮し、桜の歌も残している。
「木のもとをすみかとすれば…」の歌は、出家して修行中の身の時、桜の下でひと休みした折の心境を詠んだ歌らしい。
桜の木の下を棲み処としたならば、仏門修行中の自分なのに、おのずとこのまま花見をする人となってしまうかもしれないなぁ……という、仏門と俗世の誘惑とのあいだで揺れるジレンマを歌に込めたのかもしれない。


桜の花は、青空がよく似合ふ。



境内の桜は、約50種類。桜の園は、今頃はもう、もっと花を付けているのだろうか。



数千本の桜を植えるほどに、桜に執心した花山天皇だもの。桜の下で花を見上げれば、そりゃあ俗世への未練もなくはないだろう。



まぁ、でも、花山天皇は、出家してからも好色の魂は抜けきらなかったらしく、桜の木のもとどころか、女性のもとにも通いつづけたらしい。
人間臭いといえば、人間臭い。



◆出町柳=(徒歩)=本満寺=(徒歩)=同志社前《京都御苑》=(市バス・220円)=上七軒=(徒歩)=平野神社

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この記事へのコメント
平野神社・・・この季節、外せませんね!
私も石庭さんに遅れること数時間後、同じような
ルートを楽しみましたよ。
この週末は出かけられませんでしたが、京都の
桜はどうなってるかなあ???
Posted by 一休 at 2010年03月28日 19:30
>一休さん
この日は、青空がきれいでしたね……
こうして早咲きの桜をがっつりとまとめて歩いたのは初めてだったので、新鮮な気分でした!

この1週間は、日本全国、天気もいまいちで寒かった様子で、桜も足踏みでしょうか。
都内の桜もまだまだです。次の週末あたりかなぁ。
Posted by 石庭 at 2010年03月28日 22:59