2010年04月16日

京都断章6-6 安井金比羅宮

ぼやけた記憶。



悪縁を断ち切り、良縁を結ぶという、縁切り・縁結びの神社。
夜の境内で、一人、縁切り縁結び碑をくぐり抜けてる女性の姿に出会った。他人の知ってはいけない事情を覗き見てしまったような気がして、僕はとっさに目をそらせてしまった。



神社の周囲にはラブホテルが立ち並び、そんな場所の中心に縁切り・縁結びの社があることに、どことなく面白さを感じる。
ホテルは男女の縁を結ぶ場所であるかもしれないし、あるいは、ホテルは密会の場所で、そんな二人の縁が切れることを望んでいる人がどこかにいるかもしれない。はたまた、日の当たる場所で会えない男女がホテルで密会を重ねつつ、男あるいは女にまとわりつく縁(相手の夫や妻)が切れることを願っているのかもしれない。



AOI HOTEL。
境内を歩いていると、明かりのともったホテルの一室の窓からシャワーの音が聞こえてきた。
他人の知ってはいけない事情を盗み聞きしてしまったような気がして、その場を足早に立ち去って神社をあとにした。

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