2010年04月27日

妙心寺・大法院

且坐喫茶(しゃざきっさ)



春の特別公開中の大法院へ。



「且坐喫茶」とは、臨済と平和尚の禅問答に出てくる言葉。
且(しばら)く坐して茶を喫せよ……くだけた感じで言うと、ちょっと座ってお茶でも召し上がってください、というところか。
大法院のリーフレットにさりげなく添えられたこの言葉、日頃、仕事だなんだで時間やら何やらに追われている身には、心に沁みる一言だ。



それから、目の前には美しい新緑の眺め、聞こえてくるのは、木々の葉が風にそよぐ音と、うぐいすの囀る声。
いったんここに座ってしまうと、「しばらく」どころか、ずっと座っていたくなる気分。


ぐるりと客殿を囲む露地庭園は、座って見る場所によって、表情を変えていく。



徳は孤ならず、必ず隣有り。



孔子の論語のこの言葉に由来する茶室「有隣軒」。徳のある人は孤立することなく、必ず良き理解者に恵まれる、という意味。



長空鳥任飛



長空鳥飛ぶにまかす。心の思うままに自由自在に…という禅語を画で表現した襖絵「叭叭鳥図」。



我々の身体は、時間的にも空間的にも限界がある。もしかしたら、この肉体は精神の檻なのかもしれない。しかし、その檻を突き破って精神を解き放つことで、限界を超えることが出来るのかもしれない。
長空鳥任飛。その言葉を読みながら、そんなことを考えた。

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