2010年05月07日

【展】トリック・アートの世界

広島・岡山遠征をした折、ふくやま美術館の前を通りかかったら、森村泰昌のゴッホのポスターがこちらを見ている気がしたので、企画展「トリック・アートの世界」にふらりと立ち寄った。



会場は4つの章立てで進む。
「1.虚と実をめぐって」〜「2.オプ・アートとライト・アート」〜「3.スーパー・リアリズム」〜「4.古典絵画をめぐって」。
トリックアートというと、主に人間の視覚への罠のような作品を連想するが、そればかりではなく、人間の持っている固定観念や、固定化されたイメージに揺さぶりをかける作品も並ぶ。いや、それもまた、視覚の罠なのかもしれない。人間は、とかく、目から入ってくる情報に頼りがちであり、そうして得た情報を頭の中にしまっておくうちに、やがて固定化されたイメージとなっていくのだろう。
とくに福田美蘭のパロディ作品は面白かった。古典名画の中の登場人物の一人の視点から眺めてみると…という絵画なのだが、こうれがもう、なんというか、ああ、こういうのも「あり」なんだ…と。

連休中ということもあって、会場内にはワークシートを持った子供たちが親と一緒に美術鑑賞をする姿が目立った。美術館につきまとう敷居の高さを取り外し、こうして市民に美術館に親しんでもらおうという試みは、とても好ましい。
それがためというわけではないだろうが、会場が狭苦しいのは、ちょっと気になった。もともとキャパシティ的には大きくない場所に、作品を何とか並べてみた…という感じだったのだろうか。

この展覧会は、全国を巡回中。福山の次は、夏に新宿の損保ジャパン東郷青児美術館へやって来る。

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