2010年05月11日

新緑記・蓮華寺 その1

小雨の通り過ぎたあとで。



日差しに輝いて、まばゆいばかりの新緑も美しいものだけれど、日が陰っていたり、ぱらぱらと小雨程度の空の下で眺める新緑の庭というのも、美しいもの。



もしかしたら、日本のこうした庭というものは、ちょっと日が陰っている中で鑑賞する方が向いているのかもしれないとさえ思う。
陰翳礼賛。
いっそう濃く見えた木々の緑は、葉の重なりが作り出した陰の中へ深く沈殿していくようで、それは何やら妖しい艶っぽささえ感じるのだ。
拝観料を納めて、ほとけさまに手を合わせてご挨拶をすませてから、書院の方へと足を踏み入れる。



もう何度か訪れて、見慣れたはずのこの庭も、庭の姿が目の前にひらけてくる瞬間というのは、やはり胸が高鳴るもの。



しばし、書院の奥から庭のパノラマを眺めたあとは、ちょっと縁側に腰を落ち着かせてみる。



葉がざわめく音、鳥の鳴く声、それから、時々、蛙の唸るような声もした。



写真だけを見ると、世間の喧騒から隔絶されたような雰囲気……ではあるけれども、立地的に、国道(かつては鯖街道だった)に面しているので、車の走る音が絶え間ないのは、ちょっと残念なところ。



ああ、雲の隙間から、おひさまがちょこっと顔を覗かせたようだ。



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