2010年05月14日

新緑記・瑠璃光院 その1

瑠璃の庭。



木々の葉が作り出した暗がりから伸びてくる一筋の水の流れ。



湿り気を帯びた空の下で、物憂げな表情を見せる庭は、どこか艶っぽい。
書院の二階に上がれば、新緑の木々がこちらに迫ってくるような眺め。窓から手を伸ばせば届きそう。



背後を眺めれば、すぐそこは比叡山。



二階から眺めた瑠璃の庭……



やっぱり、一階の座敷から眺めるのがいちばんだ。



縁側に座ると、庭の奥のほうから薄い闇が手を伸ばしてきて、僕の足をつかんで引きずり込むに違いない。



光のあるところには陰がある。この瑠璃の庭は、多彩な表情の中にちらりと見せる陰が美しい庭。

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この記事へのコメント
新緑の季節ですね!

この時期の植物たちは本当に生き生きと綺麗な葉色をしてます。
鮮やかな緑だからこそ影っても、雨で湿っても陰気になりすぎず綺麗なコントラストになるんでしょうか。

あと、色とりどりの花!
特に藤の花を見ると……、

お腹が空きます…。
Posted by miki at 2010年05月15日 18:18
>mikiさん
藤の花でおなかが空く!!??(笑)

そうそう、緑の庭の写真を撮るには、晴れているより、曇りか小雨くらいがちょうど良かったりするんですよ。
照り返しで白く飛んでしまったりしないので、色の具合が引き締まって見えたりします。
Posted by 石庭 at 2010年05月15日 22:13
藤の花を食べられたことはないですか?

天ぷらにして食べるととても美味しぃんです!!!


この時期は山に入るのもいいですね。薄暗い木陰の中、所々射す木漏れ日が新緑の葉に反射して、輝いていてとても綺麗です。
Posted by miki at 2010年05月16日 10:10
>mikiさん
あ、藤の花は食べたことがないです。
食べられるんですか、いや、知らなかった。
調べてみたら、おひたしでもいけるんですね!
Posted by 石庭 at 2010年05月16日 22:40