2010年08月01日

【展】上田秋成展

京都国立博物館で開催中の特別展「上田秋成」
上田秋成(1734〜1809)といえば『雨月物語』で知られる小説家・国学者。没後200年なのだそうです。



この展覧会では、上田秋成のゆかりの品や直筆原稿、円山応挙や与謝蕪村ら同時代の画家らの絵を展示。
文学者の展覧会ってどうなんだ、人は入るのか……と思ったら、案の定、会場はガラガラだった。やはり、一般の絵画展などとは違って、上田秋成のことを知らない人に訴えるのは難しいのだろうか。
展示内容も、ちょっと素っ気がない。直筆原稿などは、上田秋成や『雨月物語』のファンであれば有り難がるかもしれないけれど、そうでなければ何のことだかさっぱりだろう。
せっかく『雨月物語』という魅力的な素材があるのだから、視覚的に訴えるような展示をしてみるとか、そうした試みも出来そうだが……少なくとも、秋成の魅力や作品世界を新たに伝えたいという趣旨の企画展ではないように見受けられた。これはちょっと残念。

博物館を出て、夕ご飯を食べ終わる頃には、すでに夕暮れ。博物館の近所にある智積院。



僕の数少ない古典文学の蔵書。上田秋成の2冊。
新潮社のこの古典文学シリーズは、仰々しさがなく、注釈の質量も適度。本の大きさも比較的コンパクトで、鞄に入れてもストレスがないので好ましい。



『雨月物語』は、あの世とこの世、夢と現を自由自在に行き来する9つの短編から成る。
とくに「夢応の鯉魚」「仏法僧」「蛇性の婬」などが好きだ。現代語訳は数あれど、いつか自分でも口語訳をしてみたい魅力的な短編集。

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