2010年08月14日

【展】誕生!中国文明

東京国立博物館の企画展「誕生!中国文明」展を見る。
中学生の時に歴史の授業で習った古代中国は「殷」が王朝の始まりだったと記憶しているが、近年は発掘調査などで歴史を見直す動きもあって、この展覧会では、王朝の始まりが「夏」とされていたり(かつては伝説とされていたが実在していたかも?)、「殷」にしても呼び名が「商」で統一されていたり(「殷」は後世の呼び名で、自称は「商」だったとされる)、研究や調査で歴史もいろいろと修正されているのだな…と実感した。最近の学校の教科書では、古代中国の歴史の記述はどうなっているのだろう。

…と、そんなことを思いつつ、ふだん、触れる機会のない「古代中国文明」は、なかなか目には新鮮なものだった。
もっとも興味深かったのは、古代中国の死生観。たとえば、超自然の石として重宝された「玉」で遺体を覆えば、その肉体を永遠に保てると信じられていたとか(金縷玉衣)、不老不死の仙人を表現した羽の付いた人物像(羽人)であるとか、それらはいずれも、死や生や自然を超越した力を信じる人々の遺物だった。
また、陶製の造形物には、供物を超えた高い芸術性を感じないではいられなかった。「闘犬」「御者と馬」「動物の解体」といった作品の生き生きとしていることといったら!そこには、人と動物との関わりあいも垣間見ることができて、ほほえましい作品もあったりする。

館内で配布している無料の冊子「東京国立博物館ニュース」巻頭見開きの特集は、易しいガイド。
なかなか縁のない“中国文明”なので、この冊子を片手に会場をうろうろ。




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