庭に日傘。

明治時代の元老・山県有朋の別荘、無鄰菴。
東山を借景に、疎水の水を引き込んだ庭園は、有朋が設計し、明治の作庭家7代目小川治兵衛(植治)が造園した。
遠近法のように、限られた空間に奥行きがあるように見せる庭園。

この道を辿っていけば、まるで森の中へと誘われるよう。

庭の奥から母屋を眺めてみると、まるで湖のほとりか川のほとりに一軒の家を見つけたような気分。

7代植治の得意とした、自然の景観をふんだんに取り入れた野趣溢れる庭造りを感じることができる。

部屋の中からも外からも楽しめる庭園。

その存在と影響力の大きさゆえ、後世の歴史学においてマイナスのイメージを与えられていた山県有朋ですが、造園についてはとても長けた人だったようです。
Posted by rock_garden at 22:45│
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