2010年11月26日

【展】東京国立博物館平常展

明かりの表現。窪俊満の「夜景内外の図」。



というわけで、久しぶりの東京国立博物館の平常展。今回は様々な表現にトライした浮世絵に注目。
窪俊満のこの作品は、行灯のともす明かりと影の表現を試みているが、どうでしょう、何だかとても不自然なような…。行灯の口の開いた上の部分からのみ、煌々とシャープな明かりが放たれている。

湯気の表現。喜多川歌麿の「台所美人」。かなり煙たそうな湯気。歌麿はこうした市井の女性の姿もよく描いた。



風の表現。葛飾北斎の「芥子」。揺れる芥子を描くことで、目に見えない“風”をとらえるという、アイデアマンの北斎ならではの作品。



そして歌川国芳の武者絵「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」。
横長の画面に対角線的に配置することによって(巨大魚が左上から右下へ、波にゆれる小舟が左下から右上へ)、画面にいっぱいの躍動感をもたらした。



ところで、東京国立博物館の本館平常展も、2011年1月からリニューアルして名称を「総合文化展」と改めるとのこと。
驚きなのがリニューアル特別展。これはちょっとすごい。いや、かなりすごそうだ。
企画展でも滅多にお目にかかれないような作品が登場。2011年の東京国立博物館にも期待です。

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