東京国立近代美術館の工芸館の所蔵作品展
「現代の人形 珠玉の人形コレクション」へ。
ぶらっと入ったつもりが、思っていた以上に面白くて、ちょっと嬉しくなった展覧会。
川上南甫「凝視」(1966)。とてもコミカルで、笑みがこぼれてしまう。眉間がきゅっと寄っているのが可愛い。

まったく作風が変わって、こちらは吉田良の「すぐり」(1986)。

生なのか死なのか。少女でありながら、少女性を超越した表情。
なんだろう、あんまり長いこと直視することがためらわれるような、しかし目を釘付けにされてしまう、この胸のざわつき。不思議な作品だった。
手の先に目を落とすと、指が一本、ちょっと反っているのがリアル。

高浜かの子「騎馬戦」(1940)。

野口光彦「瓜と戯童」(1965)。

大林蘇乃「あね」(1951)。子守唄が聞こえてきそうな、詩情のある一品。

現代の作家からは、浜いさを「箱の男」(1999-2002)。

それから、四谷シモンの「解剖学の少年」(1983)。これまた、インパクトのある作品。

工芸館は、もともとは近衛師団司令部庁舎だった建物。明治43(1910)年建築の国重要文化財。
Posted by rock_garden at 23:52│
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