2011年01月10日

【展】博物館に初もうで(1)

2011年になって初の東京国立博物館は、毎年恒例の新春企画「博物館に初もうで」を観覧。
今年の東京国立博物館は“平常展”を“総合文化展”と改めてリニューアル。美術館や博物館では所蔵作品の展示を“常設展”“平常展”と呼んだりするけれど、よくよく考えてみると、いったい何が“平常”なんだ?という気がしないでもない。“総合文化展”と名称を新たにしたのも、そういう漠然さを払拭するためなのかもしれない。
また、リニューアルキャンペーンのイメージポスターには女優の貫地谷しほりを起用して、新たな“トーハク”をアピール。東京国立博物館から“トーハク”へ。総合文化展という新名称とともに、堅苦しさから親しみやすさへというトーハクの姿勢と意気込みを感じさせる。
東京国立博物館には日本の伝統の優品が数多くあるのだから、それらを一部の美術愛好家にのみ向けるのではもったいない、今後ますます、より広く紹介していただいて、実際に目にすることができる機会を設けていただきたいな…と思う。

そういうわけで、まずはこれ。「根付」と呼ばれるもの。
江戸時代、印籠などを腰から下げる際に用いた留め具。印籠は、本来は薬を入れておくためのものだったが、だんだんと装飾性を帯びてくる。それとともに、この根付もまた、昆虫やら動物やら花やら草木やらの細緻な装飾が施されるようになる。印籠や根付は、いわば自分のファッションを表現するためのアクセサリーとしての意味を持ちはじめ、それを腰のあたりでちらちらとアピールするわけだ。



そう考えると、現代の携帯電話やらストラップに通じるものがある。ストラップなんて、本来の“提げ紐”としての目的では使用されず、持ち主の嗜好を表現する一端にもなっているわけだし、江戸の人と現代の日本人とで、根底のところで相通じるものを感じられることが面白い。
江戸時代の女性のオシャレといえば、笄。



それから簪。鳥かごに小鳥という、細かな仕事。



漆工のコーナーからは、国宝の本阿弥光悦作《舟橋蒔絵硯箱》。



それから十組盤(とくみばん)。
香道で使うものらしいのだが、まるでジオラマの人形のようで面白い。人形や木や鳥などの小道具を盤の上に並べ、香を聞いてその当否によって、これらの小道具を駒のように動かすのだそうだ(具体的にどういうものなのかイメージできないのだが…)。
こちらは《蹴鞠香》。



それから《花軍香》。



“貝合わせ”という遊びに使われる貝。夫婦円満の象徴として、これらの貝を収めるための“貝桶”なるものが婚礼調度品として作られた。



《彩色犬張子》は、生まれた子どもの無事の成長を願って、その枕元に置かれた雄雌一対の犬の張子。よく見ると、犬というか、おじさんみたいな顔。



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