2011年01月12日

【展】博物館に初もうで(2)

新たな“トーハク”の意気込みを感じさせる、本館リニューアルにともなう企画が、総合文化展におけるリニューアル記念の特別公開
企画展でもなかなかお目にかかれない超有名な作品を、太っ腹にどーんと展示。

いちばん人気は尾形光琳の「風神雷神図屏風」。人だかりが絶えません。



この屏風絵の左右には、円山応挙やら伊藤若冲といった人気画家の画があり、向かい側には住吉具慶の《洛中洛外図巻》といった楽しい作品もあるのだが、風神雷神が人気のあまりに、他の作品の前は実に閑散としたもの…。しかるべき場に出れば、人気を集めるであろう彼らの作品も、風神雷神の前では霞んでしまうのか…。
伊藤若冲《松梅群鶏図屏風》。
躍動する軽快な筆で描かれた若冲ならではの鶏、点描で描かれた石燈籠…と、若冲の水墨のエッセンスが凝縮された優品。



住吉具慶の《洛中洛外図巻》は、なかなか珍しい横スクロールの洛中洛外図。
花見や獅子舞といった季節の風物詩や、町の中の賑わいが聞こえてくるような楽しい絵巻物。いろいろな人物が描かれている。写真は仏師の工房だろうか。



狩野永徳の最晩年の作品とされる《檜図屏風》。
うねりまくる…というか、のたうちまわるような檜の枝ぶりが、息苦しいまでの濃密な空間を作り出す。そう見えるのは、もともとは襖絵であったものが屏風に仕立て直されたせいかもしれない。本来は、もっと広々とした空間に、檜の枝が伸びていたのだろうか。



12世紀の元永本と呼ばれる《古今和歌集》。すべて揃いで現存する最古のもの。
美しい装飾の施された唐紙に、書かれた文字でさえもが装飾のように見えてくる美しい一品。読めないけれど。



この日、昼過ぎに博物館を出ると、入り口の券売機の前には人の列ができていた。列といっても20人くらいのものだったが、企画展ではない所蔵作品の展示に、こうしてチケットを買い求める人たちが並ぶ様子はとても珍しく、特別公開のおかげもあるかもしれないけれど、館内はなかなかの盛況ぶりだった。しかも、年齢層も幅広い。子供からお年寄りまで。
東京国立博物館は面白い。博物館にはこれからも“面白く見せる”こと期待をしつつ、多くの人がリピーターになって盛り上がってくれればいいなぁ…と思う。そして、誰に頼まれたわけでもないけれど、このブログでも昨年に引き続き、折を見て“トーハク”を紹介していきたい。

こちらのブログでも、日々、写真をアップしていきます…。

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