2011年01月19日

【展】小林礫斎 手のひらの中の美

小林礫斎渋谷の松濤美術館に行ったついでに、徒歩圏内にある「たばこと塩の博物館」で開催中の「小林礫斎 手のひらの中の美 ~技を極めた繊巧美術~」という特別展が面白そうだったので寄り道。
小林礫斎という人は、もともとは牙彫(げぼり、げちょう)の職人としてスタートしたが、明治時代から戦前にかけては超絶技巧でミニチュアの製作に情熱を傾ける。小林礫斎という名前も初めて知ったし、こうした極小のミニチュアが製作されていたことも初めて知ったわけで、とても新鮮な気持ちで楽しめた展覧会だった。
礫斎のミニチュア製作は、もう何でもござれの様相で、茶道具一式に筆に硯箱、箪笥に碁盤に独楽といったものから、画帖に屏風に扇子に掛軸に人形…と、その超絶なテクニックを駆使した作品の数々には驚嘆。
彼の背後には、中田実という良き理解者でありクライアントでありコレクターでもあった人物がいたわけだが、彼ら二人が「もっと小さく、もっと小さく…」と二人三脚でミニチュアに没頭していく様子が作品からも伝わってくるようだ。
それから、忘れてはならないのが、礫斎のミニチュア製作に携わった一級の職人たち。たとえば、礫斎の製作したミニ屏風やミニ掛軸には画を付けた人物がいるわけで、ミニチュアを介在とした彼らのハイレベルなコラボレーションが見ることができるのも、この展覧会の楽しさだ。
「たばこと塩の博物館」はたったの100円。良いものを見せてもらいました。


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