2011年01月22日

【展】スナップショットの魅力

最近、週末ともなると、あちこち美術館ばかりに足を運んでいるような。
年末にチケットを買ってしまったので、とにかく行っておかないと…ということで、今週は恵比寿の東京都写真美術館へ。
「スナップショットの魅力」と銘打たれた、収蔵作品展の「かがやきの瞬間」と、日本の新進作家展としての「かがやきの瞬間」を観覧。
これらのフライヤーは切り取ってカードにもなる。ナイスアイデアすぎる素敵なフライヤーだ。数セットいただいておけば良かった…。左は中村ハルコの《光の音》、右はポール・フスコの《ロバート・F・ケネディの葬式列車》。

スナップショットの魅力

◆収蔵作品展 かがやきの瞬間

古今東西、有名写真家からアマチュア写真家を自認していた人まで、スナップショットの歴史のダイジェスト的な展示。
とても印象的だったのが、日本初公開となるポール・フスコの《ロバート・F・ケネディの葬式列車(RFK Funeral Train)》の連作。
これは、1968年に暗殺されたロバート・ケネディの国葬を行うため、彼の遺体をNYからワシントンDCに移動させる電車の窓から撮影した写真。窓の向こう、線路の脇で電車を見送り、ロバート・ケネディを哀悼する人々の姿は、人種も老若男女も関係なくそこにある。そして、彼らの姿には、多人種で成り立つアメリカという国の、それから、彼ら市民1人1人の生活やら何やらという、いろいろなものが凝縮されているようにも見える。うまくは言えないけれど。メッセージ性や試みの面白さ、二度とはこうしたシチュエーションで撮影できないであろう希少なタイミング、すべてをひっくるめて、目を奪われてしまう写真たちだった。

◆日本の新進作家展vol.9 かがやきの瞬間

こちらは6人の日本人作家による展示。
イタリアのトスカーナ地方の老夫婦の生活を中心に撮影した中村ハルコの《光の音》シリーズ、それから、北海道の凍てつくような風景の中で、スピードスケートの少年団などを撮影した小畑雄嗣の《二月》のシリーズ。
色彩とモノクロ、温暖さと寒冷さ、とても対象的な二人の作品だが、ともにその土地の空気が一枚の写真の中に詰められていて、写真表現の多彩さを再認識し、感動してしまう。
中村ハルコという人の名前は初めて知ったけれど、若くしてすでに故人となってしまった人で、こうして目の前で写真を眺めると、なんというか、とても残念で惜しい気がした。それだけの魅力と力のある画だった。
結城臣雄は著名なCMディレクターとして活躍してきた人。写真を本格的に撮り始めたのがここ10年のことであるらしいので、遅れてきた新人とでも言うべきか。彼の撮る東京の街角の写真は、親近感を覚えるものだった。


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