2011年09月01日

【展】イェッペ・ハイン 360°

イェッペ・ハイン展サッカー観戦の北陸遠征のついでに立ち寄った金沢21世紀美術館の「イェッペ・ハイン 360°」は、実に“金沢21世紀美術館”らしい、楽しい企画展だった。
以前読んだ初代館長の蓑豊氏の著作「超・美術館革命 金沢21世紀美術館の挑戦」にはとても感銘を受けたものだが、そこに記された美術館のコンセプトがしっかりと根を張り、枝を伸ばしていることを、このイェッペ・ハイン展を見ながら感じることができた。
すなわち、観覧客は黙って展示品を見るのではなく、積極的に作品に関わっていく(そして、観覧客が参加することで作品の一部分として取り込まれ、見え方が刻々と変化していくのだ)。そうやって作品に関わっているあいだに、現代美術という言葉の持つ難解そうな先入観の垣根は取り払われていく。そもそも「360°」と銘打たれたこの展覧会そのものが、360度円形のガラス張りで全方向に開かれた金沢21世紀美術館をなぞっている。

こちらは、おなじみのレアンドロ・エルリッヒ「スイミングプール」。遊び心に満ちた作品だ。
こどもたちの格好の遊び場になってしまうのだが、プールサイドから身を乗り出したこどもたちがプールの中に落ちやしないかと、美術館の係りの人もヒヤヒヤだ。

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美術館で「遊ぶ」とは何たることだと、眉をひそめる人もいるかもしれないが、金沢21世紀美術館には“遊ぶ”という言葉がとてもよく似合う。
美術館の外では、こどもたちが笑顔で走っている。大人たちも童心に戻り、こどもたちと一緒になって楽しむ姿がある。
金沢21世紀美術館は、何度足を運んでも楽しい美術館。

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