2012年01月05日

【展】博物館に初もうで

2012年最初の美術館めぐりは、東京国立博物館の新年恒例「博物館に初もうで」へ。
常設の総合文化展では、ふだんはなかなかお目にかかれない国宝・重文級の“特別展並み”の美術品を期間限定公開。すごいねトーハク。

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尾形光琳の『風神雷神図屏風』もそのひとつ。この人気作品の前には、人だかりができていた。さすがだね光琳。
それから、辰年ということで、特集陳列からは《天翔ける龍》と題した展示。
浄瑠璃寺に伝来したと伝わる十二神将シリーズから『辰神』。
動作の中の一瞬を表現したようなポーズ、表情。このブログでも何度か紹介したことのある、トーハク収蔵の中でも好きな一品。

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左『染付雲龍図菊形皿』、右『色絵応龍文陶板』。
左のユーモラスな龍の絵は、正面から顔を描いたもの。右は、翼がついた龍の絵。ひとくちに龍と言っても、いろいろな描き方があるものだ。

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龍を題材にした掛軸や屏風絵もたくさん展示されていたが、いちばん迫力があったのは曽我直庵の『龍虎図屏風』。
岩をむんずとつかんだ手、鋭い爪。ギョロリとした目、顔には不敵な笑みが浮かんでいるようにも見える。パワフルな龍だ。

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といわけで、今回の総合文化展で見つけた自分のツボにはまった一品は、鳥文斎栄之『隅田川図巻』。
鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし)は江戸時代後期の浮世絵師。肉筆画にも佳品を多く残した人で、とくに隅田川の画を好んで描いたということです。
『隅田川図巻』は、栄之の好んだ隅田川を舞台に、七福神の福禄寿、大黒天、恵比須が遊郭に通う姿を描いたユーモラスな絵巻。

DSC_4476河岸に集まった三人の神さま。
左から福禄寿、大黒天、恵比須。女の人は、船宿の女将だろうか。
三人は船に乗り込んで、隅田川をいく。

DSC_4471岸に上がったら、今度は駕籠に乗って道を行く。
大黒天の槌と袋、恵比寿の釣竿と鯛を駕籠の屋根に乗せているのが面白い。

DSC_4468そしてやって来ました遊郭へ。吉原の遊郭なのだろう。
三人の神さまはすっかりリラックスムード、艶やかな女性に囲まれて飲み食い。
しっかり“オチ”の付いた絵巻でした。

トーハクに来ると、時にはこうやって新たなお気に入りを発見することができるのが楽しいのです。

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