2012年01月24日

【展】日本の新進作家展vol.10

日本の新進作家展東京都写真美術館の「日本の新進作家展vol.10〜写真の飛躍」です。
vol.7以来なので、この企画展にやってくるのは、3年ぶり?かな。
いつもながら、この新進作家展の企画では、写真表現の多用さに感心してしまう。
今回の出品作家5名の写真からは、いずれも、絵画的な世界を想起する。
添野和幸の引き伸ばし機を使った《酒のフォトグラム》の連作は幾何学的な抽象画となり、西野壮平の歩いた記録としての写真の集積は巨大なコラージュ作品に。北野謙のピンホールカメラによる近視眼的な写真は、淡い水彩画のようにも見える。いちばんインパクトがあった佐野陽一の連作は、20〜30人ほどの人々の肖像を多重露光によって集積したもので、それは水墨画による肖像画のようにも見え、独特な存在感を持っていた。また、春木麻衣子は余白の取り方がとても大胆不敵で、それはどことなく日本画的でもあり、余白に見る人の想像力が試されているようにも感じられるのだった。

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