2012年03月05日

【展】野口里佳 光は未来に届く

小田急線で小田原まで、そこから東海道線に乗り継いで三島へ。
3月4日の会期終了ギリギリのすべり込みで訪れたのは、IZU PHOTO MUSEUMの野口里佳の個展『光は未来に届く』。
2004年に原美術館の個展(『飛ぶ夢を見た』)を見て以来、『マラブ・太陽』(2007)、『光』(2009)…と、なんとなく気になって企画展や個展に足を運んでしまう写真作家さんです。

大学の卒業制作で撮影した最初期作品『創造の記録』から、これまでの野口里佳の仕事を俯瞰するように、代表的な作品が並ぶ。引いたところから風景を大きく写したと思ったら、近作ではミニマムな世界を切り取ってみたり、その振り幅が面白い。彼女の興味は、微細な世界へと向かっているのだろうか。次の動向がますます気になります。

ところで、この個展のタイトルである『光は未来に届く』。
希望にあふれた、ストレートなネーミング。あるいは、震災後の日本へのメッセージ的な意味も込められているのだろうか。
そして、“光年”という言葉を想起してみる。夜空を見上げれば、我々が目にする星々の光は、いってみれば、宇宙のどこかで過去に放たれた光が今の我々に届き、ようやくこうして目にすることができているわけだ。現在こうして野口里佳の放った光もまた、未来へ届くだろうか?
また、野口里佳自身の解説の付いた作品リストもとても良かった。

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