2012年05月02日

【展】三都画家くらべ

三都画家くらべさあ、江戸絵画でどんどんいってみよう。
春の府中市美術館といえば、江戸絵画。今年は「三都画家くらべ 京、大坂をみて江戸を知る」です。
そのタイトル通り、江戸・京都・大坂の三都市の絵師たちを取り上げながら、その時代のそれぞれの市民の精神性、地域性を比較してみようという試み。ありそうでなかった切り口。毎年、府中市美術館の江戸絵画の企画展は好企画だ。それに、有名無名を問わず、面白いものはどんどん紹介してくれる軽快さが、この美術館の良いところである。

伊藤若冲や円山応挙、狩野山雪に狩野探幽…といった超ビッグネームの作品を押さえつつ、今年はどんな作品が登場するかな…と楽しみに会場をめぐってみると、ありましたありました。うっかりポストカードも買ってしまいました。
左の美人画を描いた祇園井特(ぎおんせいとく)は、2年前に初めて名前を知った京都の絵師。肉筆で描く美人画は、いわゆる“美人画”のイメージをくつがえす異様さ。類型的な美人画を離れて、その人物の醜い部分や老いでさえも描き込んでいるようにも感じる。井特の画はインパクトが強すぎて、すっかり名前と画風が結びつくようになっていたので、会場の片隅に展示されているのが遠目にも分かってしまう。
右は長澤芦雪のなめくじの画。なめくじを画題にするなんて、それに、這った跡を一筆描きで描くなんて、こんな小さな画の中にも、奇抜で大胆なアイデアの持ち主たる芦雪の面目躍如といったところ。本当に、人をおちょくっているというか…まあ、これが芦雪らしいところなんだけど。

三都画家くらべ


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