2012年05月01日

【展】KORIN展

KORIN現在、米ボストン美術館から里帰りした日本美術を上野の東京国立博物館で展示しているが、里帰りということならば、表参道の根津美術館に展示中の、米メトロポリタン美術館所蔵の尾形光琳「八橋図屏風」も目を離せない。と同時に、根津美術館の所蔵する国宝の「燕子花図屏風」も並べて展示されており、こうした同時展示は100年ぶりのことであるとか。すばらしいです。
本来であれば、1年前に開催されるはずだった企画展だったが、あの震災で中止となり、ちょうど1年後の今、ふたつの屏風絵は、無事、こうして再会を果たした。

光琳は「燕子花図屏風」を描いた10年後に「八橋図屏風」を描いたそうだが、同じモチーフの画でありながら、ふたつの画には大きな違いがある。前者の「燕子花図」は、究極なまでにデザイン化された花弁の「型」を押したようであるが、10年後の「八橋図」ではより実物の花弁に近いものを描き込んでいる。
いや、でも、個人的には、「燕子花図」の切り絵のような花の方が好みかもしれない。究極の文様を追及したかのような、光琳のデザイン精神をかいま見るようで。
それにしても、光琳の燕子花は素晴らしいです。何度見てもいいです。
とてもリズミカルで、爽快。屏風が五線譜とするならば、燕子花たちはさながら音符のよう。ハミングでもしたい気分になる。燕子花の配置にしても、跳ねるようであったり(フーン、フーン、フーン♪)、駆け上るように対角線上に置いたり(フンフンフンフンフンフ〜〜ン♪)、何ともまあ、見飽きることのない、愉しい画です。
それにしても、もっと混雑しているのかと思ったら、けっこう空いていて快適だったな…。

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