2012年05月14日

【展】生誕100年 ロベール・ドアノー

ドアノーつい先日、会期が終了した東京都写真美術館の「生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー」を駆け込み観覧。
ドアノーは二眼レフカメラを使っていたが、その理由は、ファインダーを上から覗きこむ二眼レフカメラは、撮る対象を直接見なくていいので、そのスタイルがシャイだった彼の性格にはぴったりだった…ということらしい。
自分でも二眼レフカメラを使うので、これにはとても共感を感じてしまう。スナップ写真の巨匠であるドアノーに気軽に共感するだなんて、おこがましいかぎりだけれど。二眼レフを構えて、上からそっと覗き込み、息をひそめて、チャッという控えめな音で静かにシャッターを切る。この一連の動作は、目の前の風景とは別に、ファインダーの下の黒い箱の中で繰り広げられているミニチュアな世界にも思えてくるのだから、楽しい。
というわけで、当然のようにチラシのおもてを飾る《パリ市庁舎前のキス》があまりに有名なドアノーですが、僕が魅力を感じるのは、ドアノーが二眼レフで撮影したであろう、街角のこどもたちのスナップの数々。温もりのある子どもたちの姿を通して、街角に立ち、カメラをかまえ、優しげな目でファインダーを覗いていたであろうドアノーの姿を想像すると、なんだかこちらまで優しげな気分になってくる。そんな展覧会だった。


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