オルタなロックの楽屋の裏で

80〜90年代のインディー/オルタナティヴロックシーンを中心に斜め目線で振り返る雑記。

2015年02月

このブログを書き始める前から、母国語が英語絞りの海外とかの白人系外国人(イングランド人、スコットランド人、ウェールズ人、アイルランド人、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、ニュージーランド人、南アフリカ人云々を大まかに指す)関連の下半身ネタも入れていかないといけないだろうな、とは思っていた。ブログそのものは、洋楽インディー中心にしたい。自分の見聞したインディー界の裏と表と音楽ビジネスとファン。それらを忠実に書いていけばいくほど、説明不足でアラが出始めて、結局のところ壁にぶちあたるしかない。日本と海外に行ったり来たりした数年のあいだに、ミュージシャンやら音楽関係者とつき合った経験のある友達が出来たりいろいろなウワサ話が舞い込んで来たが、そういうことをブログのネタにすればするほど、彼女達の身元を庇うためにどうしても詳細まで書き切れないことが多々ある。人間のすることなんて古今東西問わず下半身に向かうのだから、もうちょっとおおっぴらに書きたいのだが、やはり自己制御システムみたいなものが自分の中に搭載されているようでいつも書いていてふっきれた気持ちになれない。その理由のひとつは、ガイジンと日本人の下半身事情を『一般的』に説明できていないからだった。たまたま音楽好きでイギリスやアメリカに出かけていく日本人は、趣味と関心と行動範囲から、どうしたって音楽関係者や音楽ファンと知り合う機会が多いだけのことでしかない。だから、ここでたまに書いている日本人の恋とか下半身問題みたいなものは、普遍的な国際恋愛とか下半身事情の『例』として捉えていただければ幸いだと思っている。


で、まず基本的な問題から。日本人女性って、ホントにガイジンにモテるのか。これは日本人で女性で海外生活の長い私にも、はっきり言って分からない。それに、自分が日本人女性であるので客観的に説明することは難しい。そんなことをきちんと統計を取った資料は多分存在していないから、経験と見聞と憶測で好き勝手に偏見を交えながら意見を述べることを許して頂きたい。この件に関しては「ガイジンの男は日本人女性にモテる」という別の都市伝説と一緒に考えていく方が、多角的な見方ができたり比較対象もできるので望ましいのではないか。数年前に一度、私は日本に行ったことがあるという一般のイングランド人の男性に、この質問をぶつけたことがある。この男性はイギリス人女性から見ても結構顔もよろしいし清潔感もある。だから、日本に行く前にも既にそこそこモテていたことは自明の理である。日本では、日本人女性に自分から声をかけておつき合いしていたという、行動力もあるし実直さもある。その彼曰く「モテるイギリス人もいるし、モテないやつもいる」という、単純にして明解で、理にかなった回答であった。しかし、誰がモテて誰がモテないか、といのは甚だ厄介な問題なのである。


一般的な日本人女性の男の好みと、一般的な外国人女性の男の好みとは、ちょっと差がある。外人女性は、日本人女性にしてみればちょっと『マッチョ』でワイルドで野性的なタイプのほうが好まれる。日本人女性があまりカッコいいとは思えない眉毛が一本しかないサル系リアム・ギャラガーは、概ね『イケメン』として捉えられているという。日本人女性からしたらちょっと『濃過ぎる』俳優のジョージ・クルーニーは、とんでもなくいい男として彼女達は賞賛している。東洋系の男性は一般的に男性ホルモンレベルが白人より低いという研究結果もあるくらいだから、ジャニーズ系の細マッチョで胸毛の生えていない男性を『イケメン』として見馴れている日本人女性は、そのガイジン男性の中でも比較的男性ホルモンの低そうな男性を無意識に選んでいると思う。こちらの女性にとってみればちょっと童顔だったり中性的だったり細すぎたりするタイプでも、日本人女性は比較的カッコいいと思ってしまう。あとは、金髪とか好きな訳の分からない日本人女性もいる。こちらの男性にとって金髪とか赤毛はかなりのマイナスポイントになる。しかも金髪と赤毛の区別もつかないで、赤毛の男を金と思い込んでカッコいいとか言う人も、過去に出会ったことがある(彼は赤毛ですよ、とは口が裂けても言えなかった)。あと、金髪の男性は英語圏ではカッコいい条件に入らず、イケメンはほぼダークヘアと相場が決まっている。おかげで、街には金髪女性とダークヘアの男性カップルが溢れている。イギリスのナチュラルな金髪率はとても低いし、性別が髪の色に影響するなんて科学的に証明されていない。そう、大半がアングロサクソン系とケルト系で構成されている白人系イギリス人は、ダークヘアかちょっと茶色あたりなのである。金髪女性はほとんど染めている。


では、同じ白人女性から見たら恋愛対象になりにくいひ弱くて発育不全の、細身で童顔の白人系男性は日本人女性にモテるか、というと必ずしもそうでもない。若い時にバイトをしていたレストランに、時々顔を出す細くて白くて可愛い顔をした英国人男性の常連客がいた。シャイなタイプなのだが日本文化に興味があるので、英会話の練習がてらに日本人女性のウエイトレス達は適当に親切にしていた。ある時、何かの映画かアニメの話で盛り上がったら、私の仕事終わりを待っていて早速その場でお茶行こう、と誘ってきた。私はその後に他の用事があったので断ったら、その後その男性は二度とレストランに顔を出さなくなってしまった。実はこの話をその一年くらい前に別の日系レストランで勤めていた日本人女性に話したら、その彼の名前、ファッションセンス、ルックス、趣味、関心から同一人物であるとの結論に達した。その友達は、可愛いし性格も優しそうだからとその彼を知り合いの日本人女性に紹介したことがあったそうだが、うまくいかなかったという。その青年はそこそこ可愛いし日本文化にも詳しいので需要はあっていいはずなのに、何故かモテない。友達もそのことを不思議に思っていた。この青年は日本人女性なら誰でもよさそうな感じがあって、特にお気に入りのウェイトレスの女の子がいるといった雰囲気がまったくしなかった。人は良さそうなのに押しが弱く、相手してくれるのなら誰でもいい博愛主義的優柔不断な態度で『男』アピールがなかったために、日本人女性のあいだで特別な感情をもたれることがなかった。もし、彼がウェイトレスの一人の女の子がお気に入りで周囲がその空気を読んでいたとしたら、他の子が嫉妬したかも知れない。お気に入りの子がその彼をふったとしても、嫉妬していた女の子がここぞとばかりその彼を捕まえたはずである。


その反面、デブだったり不細工だったり『これが日本人男性だったら殆どの女性に生理的にムリ』って言われるレベルの男でも、簡単に日本人女性を得てしまう外国人男性も少なからず存在する。これも若かった時のエピソードだが、待ち合わせ場所で知り合いの日本人女性二人と今夜はどのレストランで食事をするか話し合っている時に、ぱっとしないしイケていないし若いのに腹も出ている英国人の男性に道を聞かれたことがあった。彼が声をかけたのが友達Aだった。彼女はこんな場所で東洋人に道を尋ねてくる男に対して怪訝な顔をしながら適当に返事をして、その男を追い払った。歩き出すこと一分、またしても同じ男性に出くわしてしまった。多分、ずっと私達の行動を追いかけていたのだろう。勿論、その男はまたしても友達Aに近寄っていった。誘おうとしていたのだろう、何処から来たのとか、何処に住んでいるのとか、訊いてきた。友達Aはとても嫌そうな顔をして相手にしたくなさそうだったが、そこに唐突に友達Bが参加。私どこどこに住んでいるからあなたの家に近い、とか積極的に会話に入って来た。驚きながらも友達Aは安堵して友達Bにその男性を任せて、二人のやりとりを私とともに観察した。結局、二人は電話番号を交換して別れて、私達はなんとなくそのことをつっこめないまま中華レストランで食事をした。その数週間後二人がつき合っていることを知った。友達Bとはそれほど親しい仲ではなかったので深く聞き出す気もはなからなかったが、彼女によると「彼はとても頭が良くてアーティステックな人」とのことだった。勿論、私はそんな彼女の言葉を信じない。友達Aからは「Bはいい家に育って甘やかされてちょっと訳分からなくなっているから、仕事もしていないような男と付き合いはじめた」との短い説明を受け、更にBとは面倒なので距離を置くようにしていると訊いた。


Bがその男性に魅力を感じてつき合ってしまったのは、彼が最初に目をかけたのがAだったからだと思っている。Aは外国人男性にモテるタイプだったので、或る種の嫉妬もあったのかも知れない。Bにしてみれば「Aからその男性を奪った、つまり私のほうがAより外見も中身も魅力的に違いない」という確認が欲しくてその男性とつき合ったのだろう(勿論、彼女はそれを意識していないし認識していない)。こういった「他の日本人女性に惹かれたりつき合っていた/つき合っている経験のある男性」というのは、外見が悪くても仕事がいい加減でも、実は結構モテる。日本人女性が好きなら私でもいいんじゃない、という無意識が働いていることもあるし、それが優越感につながることもある。それよりも、日本人女性の彼女や友達がいたとガイジン男性というのは、中古物件かも知れないが『付加価値』のある物件かもしれないので、まったく日本人との接触未経験よりは概して好かれる。その強みを利用して「俺は日本人の彼女がいたことがあるんだ」とか、気を惹こうとしてわざわざ言ってくるヤツもいる。だからなんなんだ、と言いたくなるが「日本文化もわかるから安心して来てね」という遠回しなくどき文句として使われていることも否めないし、それならちょっとお喋り位はしてやろうか、という気になる日本人女性も少なからずいるだろう。



私の観察によると、日本人女性にモテる外国人男性の特徴は以下の通り。
  • 積極的にアプローチできる
  • 日本人女性の友達もしくは彼女がいた/いる(妻がいた/いる)
  • 目標の女性を絞れる
  • 口がうまい(これは、あとで説明)


外見や職種や趣味は、基本的に関係無し。ただし、彼らが同じ英語が母国語の白人系女性の彼女ができなかったり関係をもっても長期的につき合えない男性である可能性は非常に高い(注:年が若い男性は経験が少ない人もいるのでその限りではないが)。仕事がない、酒か麻薬中毒、女性を奴隷化する、暴力を振るう、金に汚い、女に金を稼がせる、浮気しやすい云々のマイナスポイントを二つ以上抱えていることを覚悟するべき。日本人女性や外国人女性を主に狙う男は、大抵とんでもなく性格に問題がある物件なので白人女性が寄り付かないと心得え、かなりのリスクがつきまとうことを覚悟する必要があると思う。



 注:あくまで私個人の経験と観察による私見です。反論はお手柔らかにお願いします。

キム・ゴードンの回想録がイギリスでは2月24日に出版される。
Kim Gordon's memoir Girl in a Band: 10 things we learned
一応『回想録』という括りになっているけれど、多くの音楽ファンにとって彼女の離婚とSonic Youthの解散はまだ記憶に新しいので、密かに『暴露本』扱いされる可能性も高い。
それにしても、男中心で『隠れ性差別』がまかり通るメンタルマッチョなインディー音楽界で、夫とバンドをするという希有な経験談は非常に貴重なものに違いない。


記事によると、キムの兄(弟?)が境界性パーソナリティ障害だという。
だから、コートニー・ラブがパーソナリティ障害だとすぐに分かったという。
ミュージシャンには、パーソナリティ障害は絶対多い。
『障害』ほどではないしにしろ、その傾向が強いだろう。
酒かドラッグに溺れて、性病をうつされるのも構わず女とやりまくって、彼女/妻や子供への責任感と罪悪感は皆無かほぼナシ、自己顕示欲丸出しでステージに立てるのは、そんなにマトモな人ではないことは周知の事実。
それから、キムの元夫でバンドメンバーでもあったサーストン・ムーアの裏の姿に、ちょっと野次馬的な好奇心が抑えられない。
ファンを食っていたとか、ホチキスを窓から投げて窓ガラスを壊すとかというエピソードが、かなりコワい。
妻が在籍するバンドにいてもファンとやっていたとしたら、それはかなり凄い。
もしかすると、私の中のサーストン像が崩壊するかも知れない。
岡田斗司夫とサーストン、キャラが被っていたら、かなりウケるけど。
(岡田斗司夫、絶対にパーソナリティ障害、劇場型B群)
とりあえず、回想録に期待。


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