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ロックマンの徒然なる日々

GO FOR IT,BABY-昨日のジブンを-

19 12月

【追悼】米長邦雄永世棋聖

既報の通り、日本将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖が18日に前立腺がんの為、亡くなられました(享年69歳)。昼休みに職場の人がテレビをつけた所、いきなりこの訃報が飛び込んで来たので非常に驚いたのと、僕を含め多くの方はそこまで容体が悪いとは思っていなかったのではないかと思う。Yahoo!のトピックスで紹介された事もあり(「最後の時」と題し心境)、昨日はアクセスが集中して米長永世棋聖のホームページを見る事が出来なかった。現在は落ち着いているようなので、故人を偲びながらじっくり読んでみたい。米長永世棋聖の来歴やエピソードは数多く、他でもよく紹介されている為、僕自身が印象に残っている出来事のみ紹介したい。

僕が初めて「将棋世界」を読んだのは中学1年生の時、その時の巻頭カラーが第52期名人戦七番勝負の米長ー羽生戦だった。両対局者の和服姿を見て純粋にカッコイイなと思ったのと、羽生さんの読み方がわからなかった(笑)。僕は小学3年生の時に「はさみ将棋」を習い、小学4年生の時に「本将棋」のルールを覚えたが、周りに将棋界について詳しい大人がいなかった事もあり、知っている棋士は阪田三吉、大山康晴、中原誠、内藤國雄、谷川浩司くらいであった(いかにも関西といったメンバーですね)。そして、中学で将棋部に入ってから部室に置いてあった将棋世界をバックナンバーに至るまで貪るように読んだ。ここが自分の将棋の原点と言っても過言ではない。この第52期名人戦は米長名人がカド番を凌いだ第4局の▲6七玉(柔らかい受けの好手)と、羽生新名人誕生となった第6局の△4六歩〜4四歩の手順(桂得を確定させる、当時は新手筋と言われた)が印象に残っている。

そして、米長永世棋聖を語る上で必ず思い浮かぶのが、同じ将棋部OBで親友でもあり、好敵手でもある精進君(ここではこう呼ばせて頂きますね)である。彼とは何百局と指しているが、その中でも僕の四間飛車に対する彼の「玉頭位取り」が一番の難敵であった。この玉頭位取りは米長永世棋聖の名人位獲得を記念して出版された自戦記集「泥沼流振り飛車破り」でよく取り上げられており、彼のバイブルとなっている。

元々、振り飛車に対する位取りの将棋を取り上げている定跡書が少ない上、狙い筋が漠然としている為、アマチュア「ウケ」しにくい面はある。振り飛車に対してはプロアマ問わず、居飛車穴熊が広く浸透している影響もあるだろう。位取りの良さを一言で説明するのは難しいが、あえて言えば「そこに位があるだけで価値がある」だろうか。正確には中終盤に位取りが物を言う展開にしなければならないとも言える。例えば、玉頭位取りの場合は(対美濃囲い)相手玉の上部脱出を防いだり、玉頭の歩を突く手が寄せの決め手となる事が多い。現代将棋は序盤から積極的に動いて角交換する展開が多い為、玉頭位取りまで組む事すら難しいが、位取りを活かした本筋の手厚い指し回しは居飛車党の理想そのものである。

この「泥沼流振り飛車破り」の中で特に印象に残っているのが、今年引退した櫛田陽一六段との将棋(三間飛車対急戦の定跡形)で名著「羽生の頭脳」を引き合いに出し、「もっと詳しく解説してくれないと困るではないか。」とおどけてみせた所である。そして、肝心の将棋は先後の1手の違いをうまく利用して快勝、最後に「名人に定跡なし」という言葉で締め括られている(この変化は定跡となっている)。こういったリップサービスも米長永世棋聖の魅力の一つである。

昨日は将棋関係の友人、知人からたくさんメールをいただきました。精進君をはじめ、米長永世棋聖の本を読んで将棋にのめり込んだ友人が結構いて、将棋ファンにとって大きな存在だったんだなと改めて感じました。僕もネット将棋で久々に「米長玉」を指してみようと思います。御冥福をお祈りいたします。
17 12月

電王戦考察(その2)

ここからは電王戦に出場する各プロ棋士について考えていきたい。まず、開幕戦となる第1局に登場する阿部光瑠四段は平成23年4月にプロデビューした新鋭で、棋風は何でも指しこなすオールラウンドプレイヤーである。年齢は一つの指針に過ぎないが、現在18歳という若さはそれだけで素晴らしい。目立った実績はまだないが、昨年の第5回朝日杯将棋オープン戦でA級の三浦八段、丸山九段、森内名人を連破したのは記憶に新しい(朝日杯のサイトで棋譜が見れます)。僕自身もネット中継で何度か将棋を見ているが、とにかく早見えで将棋が大らかというのが印象である。若手に多い研究家タイプとは明らかに違う。先の朝日杯では羽生二冠(当時)、今年のNHK杯では郷田棋王にそれぞれ完敗しているが、その辺りのムラッ気が阿部四段の評価を分けている所でもある。「新世代の棋士と最先端のコンピューターとの戦い」という側面を持ちつつも、その後の電王戦の流れを左右する大きな勝負となりそうだ。

次に第2局に登場する佐藤慎一四段は年齢制限を目前にした26歳で四段に昇段した苦労人で、将棋は居飛車の本格派。今回のメンバーの中で唯一ブログをしている棋士で、今月に入ってからの記事を読み返してみると、暗に電王戦に出場する事を示唆する記述が見受けられる。電王戦出場に対する率直な心情も吐露しているのでぜひ一度ご覧ください。また、今回出場する5人のプロ棋士は基本的には居飛車を主体とした将棋なので、後手番となった佐藤四段と塚田九段はコンピューター側の戦型選択に追随していく形になる。相矢倉や角換わり系の将棋は先手が先攻する展開になりやすいので、居飛車党の宿命とはいえ、(形勢は別にして)一方的に攻められる展開はあまり気持ちの良いものではないだろう。ただ、佐藤四段の棋風を考えると相矢倉になる可能性は高いと思う。逆に振り飛車系の将棋になった場合は人間側は「ありがたい」と感じるかもしれない。その場合は「何がなんでも穴熊で勝負!」というのが、実戦的な指し方(ある意味、これほど人間を象徴する言い回しはないかもしれない)と言えるだろう。

2人目までの段階でかなりのボリュームになってしまい、少し疲れてしまいました(^_^;)残りの3人については駆け足でいきたいと思います。(続)
16 12月

電王戦考察(その1)

今年も残り2週間となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?ブログは久々の更新ですが、Twitterでカバーしきれない内容をこちらで紹介出来ればと思います。今後もよろしくお願いします。

昨日、コンピューターの将棋プログラム5つとプロ棋士5人が戦う「第2回電王戦」の対戦カードが発表され、下記の通りとなりました。

第1局 阿部光瑠四段(先) vs 習甦
第2局 佐藤慎一四段    vs ponanza (先)
第3局 船江恒平五段(先) vs ツツカナ
第4局 塚田泰明九段    vs Puella α (先)
第5局 三浦弘行八段(先) vs GPS将棋

東京の将棋会館で来年3月23日から毎週土曜日に1局ずつ、計5局行われる。持ち時間は各4時間。現役棋士(女流は除く)が公の場で将棋プログラムに敗れた前例はない。今回はプロ棋士の人選と各対局の展望について考察したい(多少、個人的な主観が入る点はご容赦ください)。

まず、今回選ばれた5人のプロ棋士に対しては手放しで拍手を送りたい。ネット上では様々な噂話やリークが流れていたが、いざ決まってみるとやはりプロ棋士が戦うという事実は重い。個人的にはA級からC級2組までの各クラスから1人ずつ選出するのが面白いのではないかと考えていたが(船江五段は元々決まっていた為)、今回の人選を見る限り、政治的な動きがあった事は想像に難くない。

ただ、その中でも三浦八段の存在感はやはり際立っている。羽生七冠(当時)から棋聖を奪取し、近年は名人にも挑戦した現役バリバリのA級棋士である。話題性とキャラを考えると橋本崇載八段も有力かと思っていたが(コンピューターとの公開対局について一石を投じるきっかけを作った為)、三浦八段はさすがにノーマークだった。昨日の記者会見では「A級の誰かが出ないといけないと思った。力を出し切りたい。」と語ったという。将棋ファンの三浦株が上がったのは言うまでもないだろう。今月号の将棋講座の観戦記(三浦ー杉本戦)の中でもよく人柄が出ている。一将棋ファンとして素直に応援したい。少し長くなったので、各対局の展望については次回に。
7 9月

Twitter再開

9月に入っても相変わらず昼夜は蒸し暑いですが、朝は過ごしやすくなりました。また、陽が暮れるのが早くなるとゆっくりではありますが、秋が近付いているのを実感します。帰り道がちょっぴり寂しいですね。

昨年開設してしばらく放置していたTwitterを再開しました。ブログと掛け持ちでしようと思ったのがそもそもの間違いで、結果的にどちらも手付かずの状態になってしまいました。ブログに書きたい話は結構あるのですが、1回の記事のボリュームが多いのと性格的に文章の細かい所(言い回しや句読点の位置、内容がわかりやすいか…等)が気になってしまい、書き終えるまでに気持ちが切れてしまうパターンが多かった。それなら自分が興味のある話題を紹介して、たまにコメントをいただける方が良いかなと思うようになりました。スマホとの相性が良いのも後押しする要因となっています。

また書きたい(語りたい)時も来ると思うので、ブログは閉鎖せずこのまま置いておきます。主戦場はTwitterに移行しますが、今後ともよろしくお願いします。



8 8月

棋譜並べに思う

 昨日は代休で休みでしたが、週末から旅行が控えている事もあり、自宅でゆっくり過ごしました。5日の記事でNHK杯のサイトを紹介しましたが、最近メインで棋譜検索に役立てているのが「将棋の棋譜でーたべーす」である。最新のプロ棋戦からアマ大会まで5万局以上の棋譜が収録されており、戦型別・棋士別に検索する事も出来る。簡単なようだが、その場ですぐ棋譜再生して見る事が出来るのはありがたい。チェスではこういったデータベースが充実しており、サイトを作る上で参考にされている部分もあるのではないかと思う。昨日は久々に盤駒を出して、ゴキゲン中飛車vs超速▲37銀の将棋を2局、先手藤井システム(四間飛車)の将棋を1局並べました。僕が中学生の頃は新聞の将棋欄を毎日切り抜いて大学ノートに貼り付けていました(^_^;)A4サイズで1ページに2日分がちょうど収まるサイズでした。ノートがふにゃふにゃにならないようにピット糊を使い始めたのもこの頃です(涙ぐましいなぁ…)。本当に便利な世の中になったものです。

 オリンピック男子サッカーは準決勝でメキシコに1ー3で敗れ、初の決勝進出とはなりませんでした。大津選手の先制点は素晴らしかったですし、同点にされた所までは想定内だったと思いますが、2点目の取られ方が悪くそれ以降は苦しい戦いでした。今大会ラッキーボーイとなった永井選手は怪我の影響もあったと思いますが、全体的に体が重くミスが多かった印象でした。ただ、メキシコはしたたかで強かったですね!日本のしたいサッカーをやられてしまったという感じです。非常に残念ですが、悪い部分が全部出たと思って、しっかり切り替えて3位決定戦に挑んで欲しいです。なお、当ブログはサッカーブログではないので、細かい技術論はなしという事で(笑)。
5 8月

最近になって知ったこと

 連日暑い日が続いていますが、皆様元気にお過ごしでしょうか?昨夏はあまりなかったのですが、今年は通勤中や仕事中に外出した際に暑さでちょっとしんどいな〜と思う事がよくあります。連日遅くまでオリンピック観戦をしているせいもありますが(サッカーは男女共好調ですね!)、実際そういう方も多いようです。職場では節電を心掛けていますが、やはりエアコンがないと仕事になりません個人的にはマメな水分補給と塩分を含んだ飴(コンビニでもよく見かけますね)をよく取るようにしています。お盆に松山と広島に遊びに行く予定なので、体調には気をつけたい。

 日曜日の午前中といえば将棋ファンならNHK杯と思いますが、僕自身は午前中から出掛けている事が多く、気になる組み合わせの時にスマホのテレビでチラッと確認する程度である。たまにライトな(将棋にそこまでどっぷり浸かっている訳ではない)友人から将棋の内容について聞かれて困る時があります(苦笑)。ネット棋戦も普通になってきましたが、棋士の方々にとってテレビ棋戦は一つのステータスなのは今も変わらないと思います。最近たまたま気になる将棋があってネットで検索した所、NHK杯テレビ将棋トーナメントのサイトがある事を知った。棋譜再生はFlash形式で解説はないが、直近の5局を普段見ているのと同じような盤面で見る事が出来る。正直、僕はサイトの存在を知りませんでしたが、どれくらいの方がご存知なのか少々興味はあります(今更感たっぷりですが)。
22 1月

2012年初投稿

年が明けてしばらく経ちましたが、新年初めての投稿となります。本年もよろしくお願い致します。

昨年を振り返ると9月に北大阪から南大阪の方に転勤となり、生活サイクルが結構変わりました。通勤時間、管轄地域も半分ほどになり一見楽なようですが、肝心の社員数も半分なので一人にかかる負担が大きくなり、思うように休みが取れない状態となっています。節約や経費の削減はもちろん大切ですが、人材の確保・育成に本部はもっと力を注いで欲しいと最近は感じています。ただ、一番の難点は帰りに寄り道がしにくい事かもしれません(笑)。以前は梅田、なんば、天王寺と一枚の定期券(御堂筋線)で回る事が出来たので、面白いお店やスポットを探すのに重宝しました。その分、余計なお金を使わなくてもよくなったと今はポジティブ?に考えています。

次に将棋に関しては友人や知人から最近24で見かけないけど、どうしたの?とご心配をおかけしていますが(笑)、もちろん元気にやってます。ただ、ロックマンのハンドルネームは10月頃から封印しています。理由としてはネット将棋にかけている時間を他に充てたいといった所でしょうか。放っておいても将棋の事は頭から離れませんし、生涯の趣味である事に変わりはありません。ただ、熱くなり過ぎると自分ではなかなかセーブできない部分もあるので、今ぐらいの接し方で丁度良いと思っています。11月の西日本団体対抗戦、二軍戦では久々に団体戦の醍醐味を堪能しました。一方、プロ棋界では電王戦や王将戦と年明け早々話題が豊富ですが、こちらはまた別の機会に。それではまた。
5 8月

箇条書きにて

・王位戦第2局は後手の羽生二冠が1手損角換わりを選択し、超難解な終盤戦となりましたが、広瀬王位が競り勝ち2連勝となりました。この将棋は間違いなく名局ですが、僕の棋力では解説が難しいので中継サイトをぜひご覧ください。

そして、8月2、3日に行われた王位戦第3局は後手の広瀬王位がゴキゲン中飛車を選択しました。先手・羽生二冠の超速▲3七銀に対し、△4四銀型から穴熊に組むのは久保二冠がよく指している形。7月27日に行われた王座戦挑戦者決定戦(渡辺竜王−久保二冠)もこの形でした。ただ、本譜のように左金が離れる展開(△3二金)は玉が堅くならないので、居飛車としては不満がないように思う。本譜は羽生二冠の踏み込み(攻め)が素晴らしかったが、一歩損の代償に△5三銀〜△6二銀と組み替えた手順は参考になる。優勢な局面から緩む事なく寄せ切った羽生二冠が待望の初勝利。次の第4局は後手番となる為、広瀬王位が居飛車の場合は横歩取りと予想したい。

・月に1、2回近くの市立図書館に通っているのだが(将棋が目的ではありません)、先日、棋書を見ていると森下九段の「森下の四間飛車破り」が目に飛び込んできた。この本は森下九段の対四間飛車の実戦譜80局が収録されており、かなりボリュームがある。この本が発刊された1996年は矢倉と四間飛車が全盛で、僕も居飛車党から振り飛車党に鞍替えした頃である。森下九段が当時、将棋世界に連載していた自虐的(ストイック)な自戦記は非常に読み応えがあり、面白かった。

何ページか立ち読みしていると急戦の定跡形でこれにて居飛車良しと思っていた局面が実は難しいと分かり、軽い衝撃を受けた。それと同時に現代将棋とは違う一昔前のレトロな形に将棋の面白さの王道、エッセンスがぎっしり詰まっているように感じた。最初は借りるつもりだったが、状態があまり良くない為、ネットで中古品を探す事にした。すでに絶版となっている為、在庫が少ないようでamazonでは定価(2000円)よりも高い金額で出品されていた。困ったなぁと思っていた所、販売ではなくオークションで検索が引っ掛かり、写真で見た感じではそれほど状態が悪くないし、評価も良かったので1500円で即落した。遠方の方だったが、対応が非常に早く落札して2日ほどで自宅に届いた。角が少しへこんでいる箇所はあるものの、初版(1996年)の物で中身は非常に綺麗なので満足している。良いで評価させてもらいました。休みの日に久々に棋譜並べをしようと思っている。

morishita
24 7月

箇条書きにて

・今週はなでしこジャパンで始まったと言っても過言はないでしょう。翌日が休みなので頑張ってリアルタイムで見ようと思いましたが、あえなくAM3時過ぎに力尽きました(汗)。エアコンのタイマーが切れて蒸し暑くなってきた所で目が覚め、何とか延長戦から見る事ができました。澤選手の同点ゴールは神懸かっていましたね!スポーツを見てあれだけ興奮したのは昨年のW杯以来でした。女子サッカー(なでしこリーグ)の平均観客数はJリーグの20分の1と苦しく、プロ契約している選手はごくわずか。選手の待遇面の改善、競技人口の拡大、スポンサーの獲得…課題は山積みですが、まずは僕らがスタジアムに足を運ぶのが第一歩と思うので、日程をチェックして一度見に行きたい。

・本屋でスポーツ雑誌のNumberを読んでいると、ふいに将棋の駒が登場してビックリ。「非エリートの思考法。〜乱世を生き抜く力をつけろ!〜」という特集の中で、将棋界孤高の革命家 「常識を打破して頂点に立った男」と題して藤井猛九段が紹介されている。藤井九段の人となりや藤井システムを開発するに至った過程、そして現在の心境が綴られている。羽生二冠はよくビジネス誌にも登場しているが、他の棋士が一般誌に登場するのは珍しいと思う。僕も毎号読んでいるわけではないので偶然だったが、ファンの方はぜひご一読ください。

・ふとした事がきっかけでツイッターを始めました。ブログを書くよりも楽なので、気軽に興味のある記事や面白い記事を紹介できると思います。ブログの更新もままならない状態なので、最低1日1ツイートを目標(弱気ですいません)に続けていきたい。


16 7月

夏の風物詩(王位戦開幕)

広瀬章人王位に羽生善治二冠が挑戦する第52期王位戦七番勝負の第一局が7月12、13日に行われ、広瀬王位が先勝しタイトル初防衛へ好スタートを切った。昨年、四間飛車穴熊を連採し、その強さと独特の感覚(距離感)が強烈なインパクトを残した王位戦が今年もやって来ました。広瀬−羽生のカードは対戦数が少なく、公式戦は昨年の王位戦挑戦者決定戦の1局のみ(非公式戦で新人王の記念対局が1局ある)である。広瀬王位はやや振り飛車寄りのオールラウンダーで、横歩取り(取らせ)のような出足の早い戦法も得意としている。伝家の宝刀・四間飛車穴熊をどのタイミングで抜くかだが、相手の羽生二冠は完全なオールラウンダーなので昨年のように頻出する事はないだろう。個人的には相穴熊で居飛車側が▲6六歩型(6八金〜7八金と締まる形)の最新の攻防が見てみたい。

第一局の内容を簡単に振り返ってみる。注目の戦型は大方の予想を裏切り相振り飛車となりました。先手の羽生二冠が3手目に▲6六歩と角道を止めたのが意外な一手と評判でしたが、先月の達人戦(対:谷川九段戦)と竜王戦(対:橋本七段戦)もこの形になっており、想定していた局面と思われる。最近は角道を止めない振り飛車(石田流とゴキゲン中飛車)が流行しているが、互角で良しと割り切れば普通の振り飛車も十分戦えると思っている。ただ、▲6六歩を指す上でネックとなっているのが、本譜のように三間飛車から相振りにされる変化である。以前は向かい飛車が一番バランスが取れており、機を見て矢倉に組み換えるのが理想の展開とされていたが、それに対し三間で角道を開けたまま左翼の駒を軽快に捌く指し方が発見され、形勢は互角だが軽い形の後手に不満はない。僕自身もネット将棋で▲6六歩と指すと最近は相振りにされる事が多い。対抗形・相振りを問わず、角道を止めないというのが現代振り飛車の一つのトレンドである。

実戦に戻ろう。▲6五歩を保留して▲6八角〜▲5六歩を急いだのが先手の工夫で、後手の攻め駒を牽制している。▲7七桂から9筋の端攻めや中段飛車の横利きが通ると仕掛けが難しくなる為、本譜は△2六歩〜△3六歩と動いたが、△3三桂と跳ねていない分、後手の攻めがやや軽い印象である。先手が優勢かと思われ始めた所で貴重な一歩を使って△3六歩と叩いたのが下図の局面。

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羽生二冠は堂々と▲3六同金と取ったが、△4九銀と捨てて△2七角〜△3六角成と馬を作られた局面はすでに自信がない。戻って▲3六同金では▲2七金とよろける一手も有力だったが、部分的に利かされなので指しにくかったのだろう。本譜は94手目△5七桂が厳しく寄り筋に入ったように見えたが、そこからの羽生二冠の粘りはさすがだった。そして、その粘りに臆する事なく正確に寄せ切った広瀬王位の終盤力と胆力を称賛すべきであろう。次の第二局は先勝した広瀬王位が先手なので、居飛車を選択するのではないか。そうなると、後手の羽生二冠がどの戦法を選択するかに注目が集まるが、個人的には横歩取りかゴキゲン中飛車と予想したい(外れた場合はご容赦を)。
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