2011年08月12日
お盆によせての5ヶ条
おはようございます。
さてお盆の入りですね。
この時期になると不思議でなりません。
スーパーに入ると、いつもは野菜コーナーにある「キュウリ」や「なすび」に足がついて「お供え用」として売られているのです。
真宗ではお盆を歓喜会(かんぎえ)といい、亡き人を通して仏さまの教えに出遇わせて、命の尊さや欲を離れた施しの大切さを教えてくれるものです。
しかし、テレビや雑誌の影響もあるのか、盂蘭盆経にはない迷信的・俗信的な考えがはびこっております。
そこで「真宗門徒のお盆」5ヶ条をつくりました。
●1●
お盆は亡くなられた方が年に一度帰ってくる帰省ラッシュではありません。
私たちは、マスコミや噂に「おどらされ過ぎです」。笑
幽霊特集などあると、先祖の霊と連鎖します。
はっきり言います。
亡き人はお浄土へおられます。
またお盆にかぎらず、私たちが合掌することで、亡き人と出遇っていけるのです。
時間や場所、形を超えた真実のはたらき(仏)となり目には見えないけれど、常に私を包み込んでいてくださっているのです。
●2●
派手な提灯を飾ったり、精霊棚はいりません。
お盆だからといって急にお仏壇を派手にする人がおられます。
提灯がグルグルまわったり・・・
あの・・・・・お内仏はディスコではありません。
ある人は、先祖が迷うから提灯で明るくしましょうと。
なわけありません。
迷ってるのは「私たちなのです。」
ご本尊(南無阿弥陀仏)が中央に。
その前に「仏飯」
お花、お香、ローソク(三具足)
お供えもの
これだけです。
中には親戚から「こうしろ」と言われて困っているという方がいますが、そういうときは
お寺の住職のせいにしましょう。
もちろん私のせいにして「妙慶さんがうるさいのよ」でもかまいません 笑
●3●
お勤めの時には テレビ消しましょう。
よくお参りさせていただくときに、高校野球を見ておられる方がいます。
読経のとき、野球の実況が流れ「三塁打!すばらしいあたり」と聞こえ
尊いお経と重なります。
気持ちはわかりますが、どちらかに集中しましょう。
●4●
お参りをお坊さんに頼んで、遊びにいかないで
中には「牛乳箱に鍵が入っているから、勝手に入ってお参りしといて」という方がおられます。
お坊さんはサンタクロースでもないし、拝みやさんでもありません。
家族と一緒にお念仏をいただくのです。
せめてそういう時間をどうかもちましょう。
又「お坊さん!13日の10時には必ず来て」という方がおられます。
しかしそういう方が20人ほどおられるのです。
そうなると同時には行けないことも。
もっとゆったりした時間でお待ちください。
いつも「イライラ」する人間になりますよ。
●5●
ワンちゃん 猫ちゃんの放し飼いにも気をつかって
お坊さんといえども、動物が怖いという人がいます。
またお参りのとき、お坊さんにまとわりつくワンちゃんもいます。笑
どうかその時はチェーンでつないでくださいね。
あらためて
「人は死ぬと「お骨」と「思い出」だけしか残らんからな」とおっしゃった方がいます。
いいえ、
私たちは、亡きあの人と共に生きています。
今年は3月11日の東日本を襲った大震災がありました。
しかしその前後にも多くの方が亡くなられています。
昨日だって、また今日だって。。。。
大切な人を亡くされたことは深く悲しいことですが、それ以上に悲しいことは亡くなられた方を「過去のもの」としてしまうことではないでしょうか。
花火大会や
宴会もいいですが
どうか3分でもいいです
家族、仲間が一つになって
お参りをしましょう
●お知らせ●
現在
雑誌「BLENDA」
PHPのびのび子育て
で紹介されています。
。