平野虎丸です。ご訪問ありがとうございます。

昨日、テレビ朝日の報道ステーションで「流木が街を襲う」というニュースが取り上げられたようですが、近年の土砂災害の90%は流木災害です。
しかも、挿し木植林されたスギが30年以上経たものです。
いつも書いているように、若いスギは挿し木でも大きな土石流木災害にはなりません。
ニュースでは「根の浅いスギ」と書いてありましたが、スギの木の根が浅いのではなく、挿し木だから浅いのです。
広葉樹でも挿し木の根は浅くなります。
理解できない方は自分で試してみてください。
「どんぐり」などを埋めて発芽させるものとセンリョウなど、挿し木で発根しやすいものを較べればよくわかるでしょう。
実生はどんなものでも簡単ですが、挿し木が難しい木もありますから、挿し木に適した木を選ぶことも重要です。
スギはヒノキは挿すだけで枝がよく出るので、林業に利用されているのです。
挿し木の根は、根の代替品のようなものでそもそも枝ですから、急斜面の植林には不適切です。枝は天を目指し、根は地下深くを目指します。地下水を取り入れるためです。
枝と根はそもそも役割が違うものです。
急斜面は風雨に対して厳しすぎる環境ゆえに、そこで生きていけるものだけが生き残っているのですが、それを皆伐して浅い根しかないスギの挿し木を植林し、山じゅうに林道をつくるために大雨に弱くなっています。林道を流れる大雨は植林地に流れ込み、植林地を崩落させるのです。
スギが成長すれば間伐をするために林道を増やすので余計に山は道だらけとなり、土砂災害が起きやすくなっています。
林業する山は林道と搬出道が網の目のように張り巡らされるので、大雨は道を通ってすぐに下流の町へやってきます。

ニュース記事におれば、九州大学の小松利光名誉教授が、
「森林の保水力が落ちてきている。だから木が早く流出する」と指摘されているということですが、そもそもスギ植林地は森林ではありません。
法律で「森林」と決めているだけですが、それが国民を惑わしています。

本物の森林であれば、実生の直根が複雑に絡み合い、大雨のたびに大量の雨水が山から流出することはないでしょう。
本物の森林であれば、保水力もあります。自分でその場所に定着し、数十年、数百年と木はその場所で生きていくのですから。
林業をしていない山には林道もありません。せいぜい小さな獣道や人が歩く遊歩道程度です。大雨による洪水を起こす可能性も低くなります。

スギ植林による林業地を「森林」と呼ぶ大学教授の皆さんが国民を混乱させ、いつまで経っても流木災害がなくなりません。
挿し木林業に適さない急斜面、沢沿い、奥山での植林を止めることで将来の流木災害を防ぐことが出来ます。
来年の流木災害を未然に防ぐためには、今から急斜面のスギを皆伐することが肝心です。
スギを皆採すると余計に土砂崩れが起こるのではないかと心配される方もあるかもしれませんが、心配無用です。
私たちの菊池のトラスト地が証明しています。
根っこだけでは大きな土砂崩れにはなりません。
大雨が降っても、根っこは流されずに残ります。
例え土砂崩れに根っこが巻き込まれることがあっても流木にはならないので安心です。
根っこが家に突き刺さったり、家の中に入り込んで家を壊すこともありません。

日本政府にはこのことを陳情していますが、政府はすぐには動かないので、地元の皆さんが自分たちの命や家、故郷を守るために、自分たちでスギ皆伐することをお奨めします。
杉山は自分の山ではないので勝手に伐採することはできませんが、半ば国の強制でスギ植林が行われているのですから、スギ皆伐も、国の強制で皆伐できるはずです。

国がお金を出して奨励しなければ、国民は自らスギ植林などしなかったはずです。
1、将来お金になります
2、苗木代は補助します(水源涵養保安林では全額補助)
3、森林組合が植林してあげます
4、山主は何もしなくていい
そういう触れ込みで日本全国津々浦々に挿し木のスギが植林され、40年を経て国民の生命と財産、橋や道路などのインフラを破壊しているのです。

大学教授の先生も「流木がなければ被害が起きない、とはっきりと言われています。
災害を引き起こしている流木は自然の木ではなく、ほとんどが挿し木スギによるものです。
日本全国の森林管理署が同じことをやっているので、日本全国で同じ流木災害が起きています。
今すぐ皆伐を始めれば来年の流木災害は減らせます。

まずは、急斜面と沢沿いから急ぎましょう。


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台風・大雨で増える流木災害

鹿児島県垂水市では、
20日に上陸した台風16号によって土砂崩れが発生し、山から大量の杉の木などが海に流れ出た。
流木が、船のスクリューを傷つけるため、漁を断念する人が相次いでいる。また、鹿屋市では、濁流に押し流された木々が橋を破壊。流された橋は、市内だけで
8カ所に上っている。さらに、橋に引っかかった流木によって、行き場を失った濁流が周囲に流れ出し、住宅を直撃した例もある。
こうした“流木災害”が増えている背景の一つに日本の山が抱える問題がある。九州大学の小松利光名誉教授は「森林の保水力が落ちてきている。だから木が早く流出する」と指摘。そこへ異常な雨が降り、森が耐えられなくなっているという。小松教授は「流木がなければ被害が起きないのに、流木があるために起きるというのは由々しきこと。対策をとらないといけない」と警鐘を鳴らす。(報道ステーション テレビ朝日)9月23日