平野虎丸です。ご訪問ありがとうございます。

阿蘇郡高森町尾下につくっている50ヘクタールの「日本一花の森」を毎日一人でコツコツ整備中ですが、ユリ類をイノシシが徹底的に球根を掘りあさり、シカが、植えたモミジの新芽や皮を剥ぐなどして、ほとほと困り、地元の猟師の方に相談して罠を仕掛けることにしました。

罠を仕掛けてあまり日数が立たないうちにシカがかかっていました。
かかったシカは猟師のかたに引き取ってもらうことになっていたのですが、若いシカだったこともあり、「もう、ここに来るなよ。」と言って、シカを放してやりました。

「日本一花の森」の周りは暗いスギ植林地ばかりです。
野草も見られないところが多くなっています。

シカやイノシシが悪いわけではない。
動物たちの生活の場を奪ってしまった人間が悪いのだから、とわなを引き上げました。
この罠は見えないように仕掛けているので、人間もかかる可能性がある危険なものです。
実際は日本政府が国立公園や標高の高い場所で林業を行っているために、イノシシやシカたちは民家近くの雑木山まで下りてきているのです。
林野庁が林業を止めない限り、動物たちには安住地の地はありません。
自分たちの責任を野生動物たちに押し付けて殺し、食用化を進めている日本政府には1日も早く、反省して森林整備事業を止めてほしいと思っています。
日本の生物多様性を守るために、標高500メートル以上での林業は止める必要があります。
生き物たちは標高で棲み分けており、500メートル以上の山では希少な野草や野鳥、そして動物たちが生息しています。
国立公園で林業を行っている林野庁は日本の自然のことを何も知らないのです。
林業者の皆さんも、もう少し、日本の自然のことを勉強されるように願っています。