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http://rokuyosha-coffee.com/
[日々日常を過ごす自店の歴史]
現在地の隣のビルの2階にて「コニーアイランド」として数年営業後、1950年に「六曜社」として地下の場所で創業。
その後1階店舗の空きが出たため1965年に現内装へと改装と共に、1階店(喫茶)・地下店(BAR)として営業を継続。
1974年/
父・修が家業に入る。
1985年/
修が自家焙煎専門とし、日中の地下店の喫茶を開始。
2007年/
祖父・實が他界。長男・隆が経営者に。(次男・肇が退く)
2013年/夏
息子・薫平が1階に入る。
2017年/春
祖母・八重子が現役引退。
2018年/春
自店の将来の行く末を見据え法人化・薫平が代表取締役就任。
2019年/春
1階店のオリジナルブレンドも薫平が自家焙煎として開始。
(六曜社は1階店・地下店ともに完全自家焙煎となる)
そして現在に至ります。
「コーヒーを介して過ごす場所」
私は高校卒業後から何気なくこの喫茶というコーヒーを扱う仕事に就き、早17年が過ぎました。
そしておそらく私が産まれた頃あたりから日本に“カフェ”と呼ばれるものがジャンルを成し、根付き始め『ドトール』が形態を増やし、私が小学生の時に『スターバックス』の1号店が日本に上陸してからはその“カフェ”というものの足は止まることなく、むしろ発展を遂げ、今でもさらなる広がりと共に“カルチャー”を生み“エンターテイメント”と融合もしてきています。
その間、個人経営を含め店のカラーは幅を広げましたが“喫茶”と呼ばれるものは走り続けていた足が疲れ始めたかのようにペースを緩くし、歩き始め、さらには歩くことを辞める店がむしろ増えてしまいました。
私は仕事柄、よく喫茶店とカフェの違いについて問われることがあります。
いろんな人の意見に耳を傾けたり、いろんなことを自分で考えたり、さらにはお店に行って感じたり、携わったりしましたが、どうもこれってたどりつくものが自分の中で無かったのですが、ここ最近ふと「そうかも!」って明確に思えたことがあります。
それは言ってしまえば簡単なことなのですが、その店の主が、またはその店が感銘を受け、営業を続けるにあたって大事にしたかったモノコト、大切にしているモノコトが、“昭和の時代”という日本的な背景に矛先があるのか、“海外の文化”という世界的な要素に影響を与えられたかの単純なようで複雑なものというか、そういうニュアンスでしかないなぁとしっくりきました。
それは説明するには難しいんだけど、同じようでちょっと違う、同じなんだけど文字や言葉で表すと違ったものに感じる『文化とカルチャー』とか『野球とベースボール』とか『セ.リーグとパ.リーグ』みたいな…、めっちゃ野球…(笑)
同じ意味を成しても、そこに行き着く歴史とか過程が違って、喫茶やカフェで言うと心意気みたいな“思考”なんだと思う。
だからこれから昭和が遠のくといくことは“喫茶店”というのは確実に…(汗)
だけど、伝統芸能や伝統工芸などの日本の宝じゃないけど、茶の湯のセカイや茶道ほど日本の歴史としては根付いているものではないかもしれないけど、“喫茶”とか“珈琲道”というものが日本の文化として、もしかしたら日本人として、残っていくべき背景なんじゃないかと僕は今でも強く思っています。
平成も終わり、令和へと改元される今日このごろ。
イコール昭和が遠のくこんにち…、新時代。
あかん、とにかく頑張ろう。
時代には負けてられないし、流されてもいけない。