6448COFFEE+ESSENCE

六曜社珈琲店-セカンドライン-

2022年06月

喫茶店あるあると言えば、冷コーを注文する際にお砂糖が先に入っているもので良いかを問われるシステム。

昔でいえば、砂糖を先に入れて甘くして美味しく感じてもらう誤魔化しだったり、お客様に手をわず割らせない配慮だったり、現代で言えば使い捨てガムシロップのゴミの軽減だったりする。

そんな選択で、とある店のママにもいつも通り有無を聞かれて無しな気分だったのでブラックでお伝えしたら…。

「甘っ!」

いや、いいんだ…。
これはきっと暑い気候に対して糖分を取っておきなさいという配慮なのだ。

ママの笑顔を見て取り替えなんて必要ない。
私の気分ではなくママの優しさだとポジティブシンキングで受け入れるべきそんな日なのだと受け止めるのである。

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これを“違う”と言える人もいる。
“違うな”と言えない人もいる。

ポジティブでもネガティブでも、ハッキリモノを言って自身の気持ちを伝える事も、これもまた喫茶店で『人』を映す、感じる醍醐味なのである(笑)

出町柳座で上映されていた映画『逆光』が京都を後にしてから一ヶ月ちょっとが過ぎ、観た人にも、携わった人にも、ある意味日常が戻ったんだと感じるほどに旋風を巻き起こしていたんだという感は否めません。

こうやってまたこのブログで記してしまう事もまたその影響で、“普段”と“特別”の違いや意味に価値を解いてしまうのです。

今も映画 逆光はどこかの地で映し出され、それと共に監督須藤 蓮はそんな地で風を起こそうと精力的に動いているのだろう。

それでも、置き去りにされた訳ではなく、置き土産を残された地の京都の若者は今も、それを大事に抱えながら自分なりの色と共に育もうとしている。

そして今日も何処かで茶をしばきながら、各々の時間を過ごし、あるいは六曜社で想いを募らせながら、友達と言葉を交わしたり、またある時は本を読んだりペンを走らせたり、そしてまたある人は映画を撮り始めたりして、“私達は”というそれぞれを思い返しながら我が道を歩んでいるのです。

さらにはそんなカタチが、京都でメインにサポートメンバーとして活動していた3名の力によって自主制作の『逆光記』という書籍になったのです。

それぞれの表現で、それぞれのカラーで、自分なりの「逆光」や「須藤 蓮」への想いを記したその一冊は、逆光の眩しさに負けない輝きと共に、人々の元へ届いていくんだと思います。

京都では「誠光社」にて販売が開始されています。
どうぞお手にとって、彼らの“絆”を確かめてみて下さい。

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「かっちょえぇ~!!」

ってなる光景が、ここ数日の店前、河原町通りの深夜に広がっていました。

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かの有名な映画のワンシーンのように、トランスフォームされるんじゃなかろうかと想像出来るような夢のある迫力は、実際京都が今年久々に開催する祇園祭にも向けて、三条界隈を舗装したり快適化する超リアルな現実なのでした!

まぁ良い事なんだけどねぇ…。
財政の行く末、いや末路には慎重に頼んます(笑)

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のらり 第3回グループ展
『ふぃくしょん』

「非現実」をテーマに、様々なアーティストさんの作品が集うグループ展 “ふぃくしょん”

第3回を迎えられて、京都開催は5月に終了しましたが、大阪会場では現在6月の展示が開催中であります。

そして、来たる6月19日(日)にグループ展の企画として、1日限定の間借り喫茶が、会場のAKEBIさんを利用して特別出店される予定なのですが、その特別出店となる『喫茶 あくび』さんの提供するコーヒーの焙煎豆を、私“6448 COFFEE + ESSENCE”が担当させてもらえる事になりました。

当日フードメニューのご用意はありませんが、自由に持ち込みは可能で、コーヒーや日本茶を片手に、のんびりあくびでもしながら作家さんたちの作品や空間を楽しんでほしいとのことでした♪

珈琲豆は2種類(中煎りバージョンと深煎りバージョン)のブレンドをご用意する予定ですので、ご興味ある方はこの機会に是非足を運んでみて下さい。

★〒531-0073 大阪府大阪市北区本庄西2丁目12−1
☆げいじゅつとごはん スペース AKEBI
★11:00~17:00

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正直、生活圏的にめったに向かう地域ではないのですが…、それでも西陣界隈といえば「さらさ西陣」に「逃現郷」そして「cafe marble」や「喫茶パーチ」と、観光地じゃなくしても魅力的なお店の多い町。

そんな西陣界隈にまたしても魅惑のお店が増えたのです。

『織ーSHIKIー』

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そう、ショコラティエがオープンさせたケーキ屋さん♪

若き店主が開いたお店は才能に溢れつつも、実力も折り紙付きで、既に存在感を放っています!

そんな店主とは「こんな小っちゃい時から知ってるんや~」と自分の膝くらいの位置にまで手をかざせるくらいの間柄というか関係性があるのですが、そうやって大人になってからも時折顔を合わせる度に彼の努力を伺えたほど経験も豊かで満を持しての新店なのです。

お店に立ち寄った時に「また一緒に面白いことも出来たら良いねぇ」なんて発展的な話しも出来て、そんなお店には家族の関わりや理解もあって、建物自体にも“想い”が詰まったこれからのお店に、私も負けてはいられないと刺激ももらえたのでありました。

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アムレテロン-ロゴ


今回は6月4日(土)着にて新しい焙煎豆をお届けしています。

★六曜社珈琲店(1階)より
・オリジナルブレンド
★6448 COFFEE + ESSENCEより
・ウガンダ ルウェンゾリ ドンキーナチュラル(極深煎り)
roasted by奥野 薫平

★六曜社地下店より
・ハウスブレンド
・インド
roasted by奥野 修


ご興味ある方は是非♪

※在庫状況などは直接お問い合わせ下さい。
TEL:03-5356-6639

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トキメキ!

共働きの両親のもとに産まれて、僕はそれほど旅行といったようなビッグイベントが少ない家庭ではありましたが、チラホラ近場ではいろんな所に連れて行ってもらえてたよなぁと思っています。

なかでも喫茶店で過ごす時間は、両親の趣味でもあれば、職業柄勉強もしてたんだろうなぁと同じ大人になって気付くのですが、そんな事も知らない幼少期に数々の喫茶店やカフェに“連れて行かされてた”(笑)僕には、そんな場所だからこそ沢山の思い出があるのです。

毎月25日の北野天満宮の「天神市」に行った際の帰りには必ず『静香』に寄っていて、僕はアイスクリームを食べるのが楽しみだった♪

銀色の器に丸いクリーム色のバニラアイス、そしてその上に何でもないウエハースがちょこんと乗ってるだけで、たまらない贅沢だった。

遠方から来る友人と待ち合わせる時の親は『イノダ』で待ち合わせて時間を過ごす事が多かったけど、僕は赤か白かの太~いスパゲッティーを食べさせてもらえるから楽しみだった♬

これまた高級感のある銀の器には蓋がされて席に届けられ、目の前に置かれると共に開けられて湯気の奥から美味しい匂いが追ってきて「食らうぞ!」ってなる感覚。

正月、南禅寺の祖父母の家に親族が集まっていた時は、これまた帰り道に元旦でも営業している『はなふさ』に寄って、グラスで出てくる温かいカフェオレに何だか不思議な気持ちになるのも嬉しいヒトトキでした。

他にも沢山、京都に限らず大人になって自身でもいろんな店を開拓しようと喫茶店やカフェを周り始めた時に“この店知ってる!”“ここやったんや!?”と名前も場所も知らなかった遠い記憶が蘇った時には小さな感動と、子供ながらに感じていた贅沢が入り混じり、日常の中に特別感を添えてもらったような喜びが溢れたのも覚えています。

そうやって僕には“こんな時には”“あんな時には”という過ごし方を選択出来るお店をいっぱい知る事が出来ていて、何よりもそんなお店達が今も僕の止まり木として寄り添ってくれているのです。


“喫茶店とはなんぞや?”と問われても、その答えにはまだ辿り着いていないし、勿論答えがある訳でもなければ、人それぞれの中に利用法がある多種多様さが喫茶店やカフェの醍醐味。
その自分の中の答えを見つけるタメに探り続ける事も、この仕事の『マスター』という存在価値を見出していきたいからなのであります。

そういえば昔、祖母に高島屋の屋上に当時あった遊び場に(観覧車もあったよね~)連れて行ってもらっていた時に初めてクリームソーダを注文した時があるんだけれど(親にも内緒だからドキドキ)よく分からないから刺さっていたロングスプーンでアイスクリームをゴソゴソすくおうとしたら、炭酸がブワーッと膨らんで溢れ出て泣きそうになったのを覚えている。
祖母はそれを見て「何してんにゃ~」って笑って楽しそうだったけど、僕はそれ以来クリームソーダのファーストコンタクトは慎重だ(笑)。

もっと言えば、今気付いたんだけど、そこって等組合現理事長のお店『あさぬま』だったのかもしれない!と思うとこれまた縁が深い…。

話しを戻してとにもかくにも共通して言える事は“童心に返れること”ではなかろうか?

今でこそ当たり前になったカフェのプレートランチやカフェ飯ならぬ無国籍な創作料理。
喫茶店に行けば洋食も揃えば、和食もあり、中にはうどんやそばに味噌汁なんて置いてあって、食後にコーヒーのセット!
そんなん合うわけないやん!!っていうセカイは喫茶店ではごく自然で、お店もお客さんも普通にそれを違和感なく受け入れているのも不思議なセカイなのだ。(ハイカラや~ん)
 
そんな姿が、人種も問わず、人を問わず、誰でも受け止めようとする懐の深さのようなモノになっていて、ご年配の方でさえ時には童心に帰って甘いモノを頬ばる姿も愛らしい。

今、世の中は何に飢えているのか?
特に最近良く見るのは、「~~市」や「~~博」それは家具や文具でも、手作りのお菓子や飲食でも、皆が好きな物を集めて一堂に会する催しを良く見かける。

そんな中、先月の5/8(日)には、喫茶マドラグ 山崎氏が中心となり開かれた「パフェ博覧会」なるイベントが『世界倉庫』という新たなイベントスペースで開かれた。(京都を代表するクラブ WORLD KYOTOが運営/通常はカフェ営業 )

そこには等組合である“マドラグ”は勿論の事“さらさ”に“六曜社”そして“piu cafe”を含む合計9店舗が、コラボパフェも含めて沢山の人の心をわしづかみにしていたのだ♬

レトロブームではないが、昔ながらが再認識されている昨今。
それと共に生きる時代。
等組合も新しい根が生え始め、生まれ変わる訳ではないが、新しい水と風を諸先輩方という太陽の恵みのもと蓄え始めている。

そんな活動に、等組合の皆様や、いろんな方にも加わってもらえるのであれば、時代を変える訳でもなく、塗り替える訳でもなく、繋げていく活動も実現しようと強く思っているのです。

長く続いていく事は、いろんな人の童心と共に、誰かの思い出としても残り続けているはず。

そんな良き文化をこれからも伝え広げていけるよう等組合は皆様とこれから切磋琢磨も出来る場を作っていきたいと思っています。

どれだけ歳を重ねても好奇心は忘れず、無邪気な心も保ち続けたいですよね~♪

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