6448COFFEE+ESSENCE

六曜社珈琲店-セカンドライン-

2022年12月

2022年が終わろうとしている。

1年間を通して全体を眺めてみると、今年も着実に前に進みながら月日を積み重ねる事が出来ていたのだと思う。

しかしながら、年の瀬を前に父親の不調を目の当たりにし、検査入院を待つ前の12/10の父親自身の誕生日の日に離脱する形になってしまった事には、正直老いという逃げ切れないハードルがある事を実感した。

さらには年末前、自らのコロナ陽性発覚で、喫茶店としての日常を止める事だけは避けていた想いを、結果的に4日間だけではあるが、休業という選択肢を選ばずにはいられなかった現実は悔しい思いでいっぱいでした。

「木を見て森を見ず、森を見て木を見ず」のようなバランスのように、長い目でみれば“たかが4日間、されど4日間”であるかの比重は自身の胸の内に秘めておくことなんだけど、誰かの一日で考えれば、省かれた止まり木のような寄り添う時間を奪ってしまった事には、申し訳なさを痛感する事しか出来なかったです。

それでも復帰してここ数日、優しいお言葉を告げて下さる常連の方々には感謝しかなく、年末の挨拶も含め、こうやって2022年の最後を営業しながら皆様と過ごせた事には、タイミングとしてはギリギリセーフだったと切り替えることが出来ています。

71年目も過ぎ、六曜社は少しずつ未来を見据え模索しています。
それは僕が家業に戻ってからの10年間でさえ、本当に途切れることなく何かが舞い込み、絶えることなく越えなければいけない壁が幾度となく立ちはだかってきているからです。

思い返せば、もう少し安心や安定の時期が長くあっても良いんじゃない?と思うほどに、家業に費やしてきた日々が今の私を築き上げています。

良かったのか悪かったのかで言えば、そこには答えは出ないけど、感想としてとしてはしっかりと受け止め、そして乗り越えることは出来ているだろうと思える自分がいる事には安堵しても良いのかもしれません。

そして長年携わってくれている家族のような従業員と、新たに歴史を共にしようとしてくれている従業員も支えとなり、家族ではない中心メンバーが横に居てくれるようになりだした事は、何よりもの収穫なんだろう。

六曜社を守り続けようとする限り、その道は途切れる事はない。

ただ“何とかなるだろう”では越えられないハードルがあると思う。
そういったモノコトには“何とかするんだ”というレールを敷いていかなければならないのが事実。
歴史を途切らせないという事は、先頭を歩く者が、中心となるべき人間が、未来を見据え、様々なモノコトを牽引していかなければならない現実があるからこそ繰り返されるように続いていくのである。
そして、それらは途切らせたくないがタメの意地だけになって、眺める角度や目線やを間違えてもいけない。
変わらないの意味を問い続けながらの美学と共存さないといけないのである。

「変わらないね」の価値が、どれほど重要かは分からない。
だけど、変わらないねの安心感や思い出は、私には大切だ。
そんなお客様にとっての感覚を大事に、今日も明日も明後日もこれからもずっと、私達はテーブルの上にコーヒーを届け続ける日々なのである。

途切れないことの重要性、そして続けていくことの価値を高めていける「喫茶店」として、これからも絶え間なく継続の意味を見出していけたらと思うのでした。

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皆様、今年も大変お世話になりました。
来年も何卒宜しくお願い申し上げます。

それでは良いお年を。

この度は、ご迷惑をおかけしておりまして、大変申し訳ございません。

臨時休業を取らせて頂いた間、従業員への感染は確認されませんでしたので、明日12/26(月)より営業を再開致します。

又、私自身が無症状であったため、お客様には突然で混乱を招くかもしれない経緯となり、また何よりも従業員には不安を抱かせてしまった事を申し訳なく思っております。

家族間での発覚から、このようなカタチになってしまったのですが、感染対策や体調管理等は、疎かにすることなく日々を送る事を継続しておりましたし、感染リスクの高い場所にも足を運んだ経緯が無かったので、本当に疑問で、また悔しい思いでした。

感染力や、今は感染者数含め、一般公表されている以上の猛威を季節柄奮っているのかもしれませんし、何処にでもリスクは転がっているのかもしれません。

ウィズコロナ時代という事で、もう受け止める事、そして前を向く事しか出来ませんので、改めて早い段階での再開が出来る事に喜びを感じつつ、年内最後まで営業を続けれたらと思いますので、引き続き、そして今後とも末永く宜しくお願い申し上げます。

そして、私個人は29日(木)~の復帰となりますが、改めましてスタッフ一同心からご来店をお待ち申し上げます。

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お客様各位

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、無症状での店主のコロナ感染が発覚し、従業員間含む、お客様への感染リスクを考慮して、一旦休業させて頂きます。

再開は、12/26(月)~を予定しておりますが、従業員の感染状況を把握し、安心面も考慮した上での再開を目指しますので、上記以降になる可能性もあります。

大変ご迷惑おかけする事と存じますが、何卒ご理解下さい。
そして、スタッフ一同心からお詫び申し上げると共に、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

店主敬白




何かと落ち着かない2022年の年末…。
何とか前を向いて行くしかないです…。

COMME des GARÇONS 京都店

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この秋

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装い新たになられました♪

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12月13日(火)&14日(水)に京都府の生活衛生同業組合の関連活動として、我ら喫茶飲食組合も、京都料理組合主催の『京都料理展示大会』の一角にブースを構えサポートして参りました。

三年ぶりになるのかな?みやこめっせでの開催。
未だコロナ対策を講じた企画内容とはなり、以前の例年通りといった華やいだ規模感ではありませんでしたが、沢山の方々が訪れる姿は、様々な事を思う一面もありました。

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京料理や和食としての伝統や、技術継承、時代形成、そして何より100年や200年の歴史を重ねて語られる老舗の志しと日本料理の食文化には、喫茶業もやはり学ぶべき点があるのだと感じます。

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そして、京都という枠組みは特に、そして日本の喫茶、はたまたカフェという珈琲文化も、茶道と共に受け継がれる“和”のセカイに対してはまだまだ浅い未熟な価値観や時代の構築と捉え、存在意義を求めて後継していかねばならないんだなぁと感じる体験を、久々に足を運ぶイベントを通して感じるのでした。

コーヒー道なるものが語られる時代を作るには、まだまだ喫茶・カフェの文化は発展途上なのだと思います。

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平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。

この度、オクノ修(地下店喫茶担当)が、持病による体調不良から、12月15日(木)より1週間ほどの検査入院。
来年には、未定ながら手術による入院も決まっておりまして、一定期間の休養を頂く運びとなりました。

検査入院期間は、地下店も1階店メニューで営業を継続し年内再開予定ではありますが、本入院の期間は検討中でございますので、改めてご報告させて頂きます。

【12/10(土)本日より、営業形態を変更します】

合わせて、ÈCサイトによる通販に関しましては、体調を考慮しまして、12月12日(月)より地下店焙煎豆は一定期間販売を休止させて頂きます。
その間、オリジナルブレンドは継続、6448焙煎豆を通常販売としてご対応させて頂きますので、ご利用頂ける方は引き続き宜しくお願い致します。

地下店焙煎豆を普段ご愛用頂いているお客様に関しましては、大変ご迷惑おかけする事と思いますが、何卒ご理解ご了承のほど宜しくお願い申し上げます。

店主
奥野 薫平

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東急ハンズ京都店さん3F「COFFEE HOUR」での“6448COFFEE+ESSENCE”焙煎豆の販売情報です。

明日より新しい豆のラインナップでお届けいたします。
一定期間は下記の豆が並びます。

★今回の焙煎豆

「ルワンダ キニニ ターナー AA」(深煎り)

☆印象
果実感のある風味と共に、苦味とほのかな甘味が心地良い印象。

数に限りはございますが、都度追加で焙煎し納期させて頂いております。
詳細や在庫状況など気になる方は直接東急ハンズさんにてお問い合わせ下さい。

HP:https://kyoto.tokyu-hands.co.jp/
TEL:(075)254-3109

どうぞ宜しくお願いします。

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紅く色づいた木々達は、寒さと共に厚手のコートを身に纏う私達とは違い、装いを剥がすような姿へと変わりゆく。
陽の沈みも早くなり、夜に灯されるネオンの光は一層輝きを増し、放つ時間を延ばしながら、私達の心も何だか照らしてくれるような気もするのです。

「足早に家路を急ぐよりも、ちょっとだけ寄り道して暖まろう…」と。

そして、そんな光の中に迷い込んでいくのである。

『京都は街自体が一軒の巨大なカフェのようだ』
『京都は喫茶・カフェのテーマパークである』

と、謳う人がいるように、そんな地に身を置く私達には、いつもどこかでコーヒーを傍らに過ごせる場所が近くに存在してくれている。
そして、そんな「千差万別」「多種多様」なアトラクションを選択出来る贅沢さは、他の地方には珍しい文化になっているのではないでしょうか。

そしてそれは、人々が眠りにつき、静まりかえる時間でさえ続いているのである。

日を跨ぐ午前0時を過ぎてもなお、注がれる黒い液体は、もはや輝くように美しい。

眠りたくない訳ではないけれど、眠りにつく前に、何だか頭の中を整理したくて、心の中をリセットしたくて、誰かと話しをして何かを整えたくて、時に白い紙にペンを走らせ、また時に本のセカイのページをめくり、自分の気持ちや考えに向き合う事で、日付が変わってまで短くなっても構わない良い夢を見るタメの現実の時間を削ぎ落としながら、明けない夜はない朝に繫がる無駄かもしれないヒトトキに意味を問い、価値を持たせる時間を過ごせる場所が、京都にはいくつか存在しているのです。

そんなお店の輝やきは、暗い街並みの一筋の光でしかないかもしれないけど、百万ドルの夜景とされる綺麗さよりも眩しく、またそんなお店の店主の眼差しこそが、優しく、感謝を覚えるほどに力強く支えてくれているのかもしれない。

そして最後、温まった体が身震いするほどに寒い扉の向こうを開ける背中に、語りかけるような「おやすみなさい」の一声があるだけで、家に着くまでの体温を暖めてくれるのである。

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