6448COFFEE+ESSENCE

六曜社珈琲店-セカンドライン-

2023年04月

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昨日から雨が降り、ゴールデンウィークスタートだとされる土日は少しどんよりしていた。

今朝も雨降りは続いていたが、何だか雲の向こうからは光が差してくるようで明るく、日中に向けて天候も良くなりそうで気分も少し上向いてきた。
そしてなぜか頭の中にはPUSHIMのa song dedicatedが流れだしていて、そんな中この投稿に手を伸ばしてみるのである。

そう、日本は5/8(月)からコロナウイルスの分類を第5類へと移行する事を正式に決定したからだ。

ただ勿論無くなった訳ではないし、その感染症を楽観視して良い訳でもない。

だけど…、長かった…。
そしてそう思う事が出来ている今と自分は、何だか本当の笑顔を取り戻してきているのかもしれない。

何故かといえば、それはずっとどこか悔しさがあったからだ。
店を何とか維持して、続けることが出来ている事には誇りは持てても、漠然としていて満足は出来ていなかったように思う。

それは僕が六曜社の1階店で大事にしたかったモノコトを省かずにはいられない日々になったからだろう。


コロナの流行が始まりだし、日本も時短要請などの制限を設けだした当初は、それらを受け止めずに、それが店やお客様のタメだと思って一人通常営業を続けた。
それでも猛威は止まらず、感染者が増え続ける波を繰り返すと同時に、私も様々な意味での維持と理解のために、行政の指示や要請にやむなく従い、そして何より協力金という救済策である資金の確保のタメに従う事を決めた…。

それは確実に正しい選択だったと思っている。
微々たる功績かもしれないけれど、それが従業員も守り、そんな飲食店の行動が集まっていく事で人々の不安を少しでも拭っていくタメには必要だったという事を今でも自信を持って言えるし、そんな団結の連続で世の中が明けていくことを信じるしか術がなかったのも事実。
だけどそんな日々の帰り道、それでも営業しているお店を見て、そんな店内に広がる光景を横切る中で、何だか負けたような、羨ましかったような感情や感覚を抱いていた事を情けないが確かに覚えている。

何故かと言えば、それは何よりも、六曜社がずっと築き上げてきた「相席文化」を一旦止める事しか出来ず、あの賑やかで華やいだ時間とはまた違う、ある意味本来の姿ではない場所を守ろうとしていたからなのだろう…。


私は普段カウンターの中に立つと、背筋が伸びる思いを感じている。
それは家族が築いた六曜社という歴史と、70年以上の皆様の思い出を大切にするため、そして一番は、今そこに訪れているお客様の人生の中で考えればほんの一瞬かもしれないヒトトキが交差する空間を、素敵なものに繋げるために保とうと心掛けているからである。

暇つぶし、待ち合わせ、本を読み音楽を聴き、人と話して時を過ごす。
六曜社という場所には、一つの空間にいろんな時間軸が混じり合っていて、それらを共有しながら、コーヒーを傍らに皆が共存している。
一つ前の時代は、政治的な要素を加えながら、右やら左やらの思想や個人の主張が入り交じり、少々刺激的な論争さえ繰り広げられていたけれど、個人の時間にも目を向けられるようになった現代は、そんな個々の尊重を加えながら今も若者によって、一堂を会する光景が保たれている。

私が眺める景色からは、客観的に見ても、この場所には肌感や質感といった直接触れ合う事や体験することへの価値を分かり合っている方々で形成されているのだと感謝している。
そしてそんな連続で、勿論年配の方を含めた老若男女問わない間柄が今日もテーブルやコーヒーを介して自身の居場所として居心地を求めて足を向けて下さっているのだと信じている。

ここ数年のそれらが省かれた月日が何も悪かったとは思わない。
そこから得た価値観や、それから経た経験があり、それらを蓄えてもなお、やはり揺るがなかったこのスタイルに対して、私はこれからも時代を紡いでいきたい…。

学問においては正解が問われますが、人生においては正解は無く、自分の中での答えに導き出すかの連続です。
そしてその答えにさえ誰からも回答は無く、他の人の人生は参考書にはなるかもしれませんが、やはり何よりも自分で築く方程式が掛け替えのない鍵で、その答え合わせはきっと人生の最期にでしか気付けないのでしょう…。
要するに正しい選択が出来ていくかが重要で、道をもし外したり外れたりしたとしても、それが目指す先に前を向いて進んでいれば遠回りとして、栄光に近道はなしになるのです。


さぁ、六曜社はここから、相席の制限を緩めて本来の姿を取り戻していきます。
そして賛否両論、新しい時代にそぐうかは未知数ですが、取り返す事の出来ない日々を、あんな日やこんな事があったと笑える昨今に出来るように、これからも時を重ね続けていきたいと思います。

同じくして、地下店のような個人の時間や一つのテーブルというセカイを大事にする“オアシス”と、1階店という一つのハコを共にする“サロン”としての役割を担いながら、それぞれの意義や意味がお客様にとってこれからも時代に関係なく求められ輝いていけるように、様々な人達の日常に寄り添っていければ本望です。


『君一人 この僕は 安らぎさえも 手渡せないかもしれないけど 力の限り この場所で コーヒーを淹れ続け 君に届け』

そこで過ごした時間で、微笑みを持ち帰ってもらって、それらがその人を介して、何処か風にのって、皆を笑顔に結び付けてくれると願っています。

奥野 薫平

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新年度より、ホームページが新しくなりました。

皆様と繋がる毎月発行の「京の喫茶飲食新聞」など、情報に限らず様々な物事でお手伝いや貢献が出来るように、これまで以上の支援と活動を目指し喫茶飲食業の方々にも寄り添える組合でありたいと思います。

そしてまた、京都の喫茶・カフェに飲食の絆が深まり、切磋琢磨も出来る良きライバルでありながら仲間にもなる関係性を築き上げ、京都の町が華やいでいく文化を私達の業種からも盛り上げていきましょう。

組合の取り組みや加入など気になる方はまずはチェック、そしてお気軽にお問合せ下さいませ。

★新ホームページ↓
https://kyoto-kissainshoku.com/

☆旧ホームページ↓
http://kyoto-kissa.org/smarts/index/1/
※こちらは近日閉鎖致しますので、現在新ホームページが公式となります。

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今回は4月22日(土)着にて新しい焙煎豆をお届け致します。

★六曜社珈琲店(1階)より
・オリジナルブレンド
★6448 COFFEE + ESSENCEより
・パプアニューギニア ウクニ女性グループのコーヒー
(中深煎り)
roasted by奥野 薫平

★六曜社地下店より
・ハウスブレンド
・インド(深煎り)
roasted by奥野 修


ご興味ある方は是非♪

※在庫状況などは直接お問い合わせ下さい。
TEL:03-5356-6639

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来週の土日に開催される『紙博 KYOTO vol.4』に「夢ミル喫茶巡り」でお馴染みの“forme.”さんが出店されます。

今回の出店では、わたくし「6448 COFFEE + ESSENCE」がforme.さんに特別に焙煎しているオリジナルブレンドの販売も予定されていますので、ご興味ある方は是非手に取ってみて下さい♪

★情報はforme.さんInstagramにて↓
https://www.instagram.com/forme_zakka/

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『紙博』

☆2023年4月22日(土)23日(日)
☆京都市勧業館みやこめっせ第3展示場

★詳しくはホームページにて↓
https://kamihaku.jp/2022-2023/

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めくるめく日々が巡り、11年目を迎えた。

広島県中区十日市町『喫茶めくる』

丁度オープン当初くらいに訪れた日から、久々に休日を利用して訪れたそのお店の姿は、変わってないけど違っていて、しっかりと時間と日々が重なっている感覚。

増えた額の絵や植物に、ドライフラワーは彩られ、新たになっているのではなく、改めていくように積み重ねられたお客さんの笑顔や思い出の数がしっかり充満しているような素敵な空間だった。

きっと、喜怒哀楽沢山の感情や経験を得ながら、喫茶めくるは今の姿を映し出している。

お客様の小さな幸せと微笑みを求め、それらが自分達の幸せや幸福になるような感性で日々を繋げているそのお店の姿は、どこかにあるようで、でもどこにもないような特別なお店になれているような気がした。

そんな素晴らしいお店に、私の焙煎した豆が、めくるのスタッフを通してカップ1杯に注がれ、お客様の元に届いているのだと思うと嬉しくて仕方がない。

きっとこれからも等身大の姿で、自分達とその地域に根ざした時間に寄り添いながら、未来に進んでいくのだろう。

目指す先ではなく、今という一瞬一瞬を大事にしながら前に進む大切さを改めて私自身も実感させられた朝、雨降りな一日もどこか気分は晴れやかに外の景色を楽しむ事が出来ました。

どうも、ありがとう。

そしてこれからも末永く宜しくお願い致します。

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★京都の町はコーヒー沼?

近年は、様々な展開や発展が覗えるコーヒー業界。
約20年ほど前だったか、コーヒーマイスターという資格も登場してからは、エスプレッソマシーンやサイフォン、そして長年親しまれているドリップのセカイなど、それぞれの分野でコンテストが開かれるようにもなっていった。

そこから家庭での普及も増え、コーヒー豆に限らず、抽出器具などの楽しみ方にも、以前とは比べものにならないくらいの選択肢を増やし続けている。

まさに産業としても、コーヒーの存在価値や意義はより高まりを見せ、農園といった生産者から流通、そして焙煎といった各専門分野も広がりを見せ続け、分かりやすく言えば、まさにワインのような位置づけで親しまれ、身近にもなり、また逆に専門性も高まってきたようにも思います。

それでもまだまだ知識としては、一般の方々や職として扱っている私達でも追いつく事が難しくもなっているコーヒーという飲み物。
以前から話しているように、あくまでもコーヒーは傍らに置いて過ごす場所や過ごし方を考える事が出来るのも魅力であるという存在でありながら、その一杯に情熱を捧ぐ抽出にこだわりを持つ人、またその前提にある焙煎に自らの技術を反映していく人など、職人と言えるような思考を用いて向き合う人も多くなってきています。

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実はその“こだわり”の部分を京都の喫茶・カフェの町で楽しめるイベントというのが定期的に行われているのをご存知でしょうか?

『COFFEE HOLIC』

その名の通り、ある人にはいろんな意味で中毒性のあるその飲み物を、より体験していこうではないかというイベント。

どの豆で誰が淹れて、どこで誰とどの時間に飲んでも、シチュエーションを含めて“コーヒー”と言えど同じが無い魅惑的な存在。

そこで、参加店が同じ生豆を用いる事を前提に、焙煎から抽出までをそれぞれの思考と技術を反映させ、同様の豆でもこれだけの違いや表現方法があるのだと知ってもらうきっかけ作りと共に、まさにコーヒー好きの方には知識と共にたまらなく贅沢な体験が出来る一ヶ月間が続くのです。

今年は2月に開催され、約一ヶ月間テーマとなるコーヒーがメニューに加わり、各店舗で“その一杯”を楽しみながら、スタンプラリーを達成すれば(全店コンプリート)特典ももらえる。
当組合からも「京都珈道」「Okaffe kyoto」「六曜社珈琲店」も参加していて、運営を「NuCUP COFFEE」「ブルームコーヒー」と個人の方3名を主軸に活動されています。
さらには、今回初めて「京セラ美術館」を会場にして、一日イベントも開催され、その日は参加店が一堂に会して全てのコーヒーを、その日にその場で飲み比べ出来る一日となり、結果予想を上回る来場者数は会場を埋め尽くすほどとなり、改めて京都という町が、コーヒー消費量全国一位として君臨している事実を実感出来たと共に、お客様にとっても発見と驚きの声が飛び交う、双方にとても素晴らしいイベントとなったのではないでしょうか?

これからも、京都の町の喫茶やカフェは、誰かの時間に寄り添いながら、それでもその飲み物がクオリティの高いレベルで皆様のテーブルに運ばれ、そして息つく一杯となるように、これからも町全体で繋がりやコミュニティを広げていき、良い意味のライバルとして切磋琢磨すると同時に協力しあえるように、当組合が京都の町のコーヒー文化を紡いでいければ、それほど嬉しい事はありません。

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東急ハンズ京都店さん3F「COFFEE HOUR」での“6448COFFEE+ESSENCE”焙煎豆の販売情報です。

昨日より新しい豆のラインナップでお届けしています。
一定期間は下記の豆が並びます。

★今回の焙煎豆

「パプアニューギニア ウクニ女性グループのコーヒー」

☆印象(中深煎り)
バランス感と共にコクと甘みが印象的な味わいが広がる。

数に限りはございますが、都度追加で焙煎し納期させて頂いております。
詳細や在庫状況など気になる方は直接東急ハンズさんにてお問い合わせ下さい。

HP:https://kyoto.tokyu-hands.co.jp/
TEL:(075)254-3109

どうぞ宜しくお願いします。

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