6448COFFEE+ESSENCE

六曜社珈琲店-セカンドライン-

2024年01月

「定年を迎えて故郷に帰ることになったので…。」

今まで、特に言葉を交わしたことのないスーツ姿が素敵なおじさまが、帰り際に声をかけて下さった。

「いつも美味しいコーヒーをありがとうございました。」

店主とはいえ、若輩者の私にさえ敬語で投げかけてくれた感謝に、ハッと驚かされた。

家族も京都に居られたのか、単身赴任だったのかの素性も分からない。
ただ、砂糖は1つ。お菓子を頼まれる時は日替わりのパウンドケーキをいつも選択されていた。
そんな好みしか知ることの出来なかったお客様との時間、そして月日の連続は、僕からすれば唐突に幕が切れた。

扉に向かい背中を向けられる前に「今までお疲れ様でした。」そして「また京都にお越しの際は是非お待ちしております。」そう繋ぎ合わせることしか出来ない別れに、最後は微笑んでうなずいて下さった後姿…。
自動扉が閉まってお互いの居場所が変わったと同時に、こちらもまた感謝することしか出来ない感情が込み上げるのでした。

fotor_1706860642088


常日頃、扉の向こうには無数のお客様となるかもしれない人々が行き交う。
その中で言えば、店内に訪れて下さる方というのはごくわずかだ。
だからこそその視点で言えば、そんなお客様を大切に繋ぎ続け、そこから広がる“和”を大事にしないといけない。

六曜社に携わり、10年が過ぎた。
図らずとも、その時間の蓄積はお客様との関係も結ぶ。

今の六曜社は、今までお越し下さっていた年配のお客様も、年齢や体調には勝てず、遠のいてしまった方々も多い。
それと同時にお客様の世代交代も、お陰様もあって継がれていると実感している。

カフェブームやチェーン店、そしてセルフサービスがもたらした店内の時間軸や価値は、確実にそれらによって変わった。
しかし、一昔前とされる喫茶文化のように、この六曜社では、若者でさえ“待ち合わせ”や“暇つぶし”そして“一人時間”や“誰かとの時間”と「人」や「ハコ」を共にする価値と、デジタルに頼らない「アナログ」の重要性を醍醐味に感じて下さる方が多い。

あそこに行けば誰かに会える。
あそこに行けば見知らぬ人と何かを共有出来る。

そんな安心感や共通認識が、1つの店の中で“色”を放たせてもらっているように感じる。

誰かの人となりや、見知らぬ人の素性なんて知るよしもれないけれど“人”や“相手”を想う仲間意識が、老若男女問わずこの六曜社という空間には存在すると思っている。

私達は、そんな時間を崩さないように見守るだけ、そんな空間を紡ぐために作り上げていくだけ。

だからこその信用と信頼関係が生まれ、それがあるからこその人間模様が生まれるのだと思う。

誰かの生活の一部の時間、人生で言えばその人の一瞬でしかない一時が入り混じり交差する「場所」

それだから、知らぬ間に見なくなる人もいれば、知らぬ間に常連になっている方もいる。

そんな連続と月日の経過。
そして、その年月の積み重ねから誰かにとっては思い出になっている。

正直、全てのお客様と関係性を構築することは出来ない。
でも、そんな現実があるからこそ、言葉を交わしたり関係性が築けた時の喜びは大きい。
そしてそんな毎日が続いていくから、店側にもお客様にも、映画やドラマのような感情を揺さぶられる光景や日常も生まれていくのだと思う。

何より、それが“ノンフィクション”だからこそ、或いはかけがえのない“リアル”だからこそ刺激的なんだと思う。

喫茶店とは、六曜社とはそういう存在であるべきだと歩み続けたい。

毎年この時期の恒例イベントとなってきた「COFFEE HOLIC」

いよいよ開催まで後一週間を切りました!

今回の生豆は“ドミニカ”が題材。

以前から焙煎したことのあるドミニカは、華やかで甘味のある明るいイメージを持っていましたが、正直このドミニカはそんな特徴はあれど、なかなかクリアさが生じない、余韻に独特のクセを持つ豆で苦戦しておりました…。

私が好む深煎りの焙煎でも、個性を活かす浅煎り傾向でも、その“クセ”が良い方向に結びつかないので、抽出にアレンジを加えてみる事にしました。

その名も『ストレートブレンド』♪

CAFECのフラワードリッパー(DEEP27)という、縦に長いドリッパーを使用し、そこに中浅煎りと深煎りをそれぞれ順に同時に重ねてセットする事で、抽出時に“深煎り”の液体から“中浅煎り”の焙煎豆を落としていくイメージで、その2つの個性がカップ1杯の中で主張しながらも中和されていくコーヒーを演出してみました。

ご興味ある方は、平日と共に19時~閉店までの限定となり恐縮ではございますが、是非足を運んでみて下さい。

宜しくお願い申し上げます。

1706179781150


★2024.2.1(thu)~3.10(sun)
※各店舗営業&提供時間が違います。
詳細は専用ページをご覧下さい↓
https://www.instagram.com/coffeeholic_2021/

・当店は抽出方法(オペレーション)の都合により、提供時間が限定されています。
ご理解ご了承頂き、要確認で宜しくお願い致します。
☆【平日のみ】【提供時間限定/19:00~23:00】(1階店・地下店/両店にて提供)

★「1日限定・飲み比べイベント」
2024.2.25(sun) / 11:00~18:00
・京都市京セラ美術館/本館
※購入方法などは専用ページをご覧下さい。
詳細はホームページをご覧下さい↓
https://coffeeholic.jp/

各店がそれぞれの思考を元に焙煎&抽出を通して、その技術やイメージを披露した提供を行います。

今回は“ドミニカ バラホナ ティピカAA ウォッシュ”を用いて各店のおりなす味わいを是非ともお楽しみ下さい。

・COFFEE HOLIC/Twitter↓
https://mobile.twitter.com/coffeeholic2021


・COFFEE HOLIC/Facebook↓
https://m.facebook.com/100066804338584/

1706179783137

1706179784812

アムレテロン-ロゴ


今回は本日1月20日(土)着にて新しい焙煎豆をお届け致しております。

★六曜社珈琲店(1階)より
・オリジナルブレンド
★6448 COFFEE + ESSENCEより
・Quintet Blend(深煎り)
【ブラジル/グァテマラ/エチオピア/インドネシア/キューバ】
roasted by奥野 薫平

★六曜社地下店より
・ハウスブレンド
・インド(深煎り)
roasted by奥野 修


ご興味ある方は是非♪

※在庫状況などは直接お問い合わせ下さい。
TEL:03-5356-6639

関西は、お正月飾りも今日で終う時期。

小正月にも当たる本日に、今年もお店の町内の初詣に参りました。

実はの喪中でもあるので、少々お門違いではありましたが、今年は何と私個人的に本厄にも当たっているのと、そこまで堅苦しく考える家系や性格でもないので、町内の方々と1年の始まりを共にさせて頂きました。

町内の今後も含め、今年1年も穏やかに行きたいものです…。

あぁ、町内会長にもなりそう。(笑)

fotor_1705295418432

fotor_1704873907370


本日10日(水)で十日ゑびすの参拝に足を運べました♪

「商売繁盛笹持って来~い」

の音頭のように、皆が昨年の笹を納め新たな笹を手に商いに戻る。

今年は何よりも、年明けから何も規制の無い1年の始まり。
商売をされている方々の期待や眼差しも違ったように感じれる活気がありました。

今年も1年、またお客様のタメに突き進むだけです。

どうぞ宜しくお願い致します。

fotor_1704874085640

1月3日(水)より、2024年の六曜社が幕を開けました。

まずは、年初から大きな災害が発生してしまった「令和6年能登半島地震」で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、犠牲になられた方々、そのご家族様には謹んで哀悼の意を表します。
今も尚、被災地域では不安な日が続いている事と存じます。皆様の安全確保、そして被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

fotor_1704495782843


新年という装いと新鮮味の中、六曜社や京都は、ある意味変わらず日常をスタートする事が出来ています。
そんな何気ない日々にさえ“当たり前ではない幸せ”が転がり隣り合わせになっていて、普段過ごす毎日の中では、その感覚を見失っている分、このような事態が起きてしまった時に“当たり前にある幸せ”の意味を確認、または実感してしまっているように思います。

日本としては、コロナ禍を経てようやく、何の制限もない1年のスタートを切れています。
ここから、本当の意味で飲食店としての回復や復興も見送っていける時期に入ったのでしょう。

何事も受け入れて、受け止めて、精進していくことも忘れず邁進出来たらと思う次第であります。

私個人としては、今年は主催企画の構想が進んでおります。
また、その他イベントや企画等の参加へも現在進行形のものがいくつかありますので、また皆様の楽しみとなるご報告を随時出来たらと思っています。

何よりも、六曜社という場所や過ごす時間が、変わらずこれからも皆様の日常に寄り添える事を第一に、今年も月日を重ねていきたいと存じますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

皆様

新年は喪中という事で、挨拶は控えさせて頂きますが、今年も何卒宜しくお願い申し上げます。

という事で、年明けは曜日の関係もあり、珍しくお正月休みを2日間設けさせてもらいまして、私は実は東京に来ております。

そう、人生で初めて(40歳)お正月を京都以外で過ごしている本日は、何とチケットを購入出来た『サッカー 日本代表』の応援をしながら家族で過ごしているのであります!

fotor_1704083366495


子供が小学校1年生からサッカーを始め、今では地域のクラブに属してサッカー熱を日々燃やし続けている今日この頃。

念願だった夢の舞台を眺めに、そして夢を大きく目標に近づけてもらうタメにも憧れの景色を近くで感じようと飛び出したお正月。
小3になった息子の目にどう映ったのかは今後の本人の姿勢で分かるかと思いますが、個人的にはお正月にこういった時間を過ごせた事が新鮮で楽しいスタートとなりました。

明日もう一日お休みを頂き、3日より2024年の六曜社の時間はスタート致します。

今年は、何よりも世の中が晴れた状態で1年を始める事が出来ています。

(追記:すみません、サッカー観戦で震災が起きてしまっていた事を知らずで投稿)

いろんな意味で日本や世界が完全復活に向けて足並みを揃え、様々な世界情勢もあるのが現実ですが、「幸せ」が当たり前ではないことも噛みしめて、自身や六曜社は、まず前を向いて階段を上り続けたいと思います。

改めまして、本年も何卒宜しくお願い致します。
そして皆様と一緒に良き1年となるように、共に月日や時間を過ごせていけたら幸いです。

あ、勿論江戸城跡も行きましたよ(笑)

このページのトップヘ