6448COFFEE+ESSENCE

六曜社珈琲店-セカンドライン-

2024年08月

6/21(金)から開催され、第1弾・第2弾と展開を繋げていた「INOBUN 四条本店 京都博」ついに第3弾の最終期間となりました。

当初の予定にはなかった第3弾にも“6448COFFEE + ESSENCE”の豆が並ぶ事になりましたので、ご案内申し上げます。

第3弾のテーマは
『京都博総集編!寛ぎの秋を京都の香りで過ごす』
8/26(月)~9/24(火)です!

私の焙煎豆は
・ケニア アフリカンブーケ(深煎り)♪

ご興味ある方は是非お立ち寄り下さいませ。

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★詳しくはホームページから
https://www.inobun.co.jp/

という訳にはいかなそうですが…。

本日で息子は夏休みが終了で明日から学校が始まります。

また甲子園(高校野球全国大会)も京都勢の優勝で功績を讃えつつ嬉しい気持ちもありますが、やっぱり平安出身の私としては満足といかない物足りなさを感じてしまいます。

そんなこんなで、夏の終わりを感じるような物事が増えつつも、いかんせん残暑、いや酷暑厳しい状況がまだまだ続きそうで不安を覚えます…。

それでも、今日は急な雷雨がありましたが、昨日辺りから19時前には薄暗くなり出す気候を見受け、9月も近いなぁ、もうすぐ秋かなぁ~と、過ごしやすい季節に向けてもう少しの辛抱と、残りの夏を乗り切る兆しも見えてきた今日この頃なのでした。

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まだYouTube更新出来てないけど、二人からの贈り物ハチ君から頂いた♪

早くお披露目したい…♬

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★よんく
・Instagram→https://www.instagram.com/yonkudayonku/
・YouTube→https://youtube.com/@yonkudayonku

★momo
・Instagram→https://www.instagram.com/peachmeatpie/
・YouTube→https://youtube.com/@wanwanwan

★金本 八
・Instagram→https://www.instagram.com/yonkudayonku/
・YouTube→https://youtube.com/@kanamotohachi

毎年行われる大文字の五山の送り火。
京都では、この8月16日が過ぎてお盆も終わりだなぁと感じる今日この頃。

私自身今年は本厄だからか、何だか災難が続いている印象…。

気の持ちようでもあるんだとは思うけど、何やら上手くいかない事が多い気がする…。

そんな近況をご先祖様に報告しながら、神頼みじゃないけれど、ここから良くなっていかないかぁと送る日々。

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心遣い♪

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普段はプラス料金!
気付いたら乗っていた嬉しさと優しさに元気出ました!!
ありがとうございます。「感謝」

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2024年8月10(土)~12日(月祝)
『,紙博 in Kyoto vol.5』

★10:00~17:00(最終日のみ~16:00)
★京都市勧業館みやこめっせ

が開催されます。


文具雑貨でお馴染みの“forme.”さんも出店予定で、今回も私が焙煎する「夢ミル 京都喫茶巡り オリジナルブレンド」がラインナップとして加わる予定です。

ご興味る方は是非お立ち寄り下さいませ。

☆公式サイト
https://kamihaku.jp/202408kyoto/

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大宅さんと、こうして面と向かってお話しをするのは、約15年前私が家業を継ぐ前に開いていたお店で企画された雑誌の対談だった。
それからも、互いのお店を行き来しては、世間話しや時折私の近況報告をしながら、理解ある声をかけて頂き、そんな中でもそれぞれのコーヒー屋としての道を歩み、役割を果たしていく中で、私は勝手に信頼関係なるものが出来ているのではないかと思ってしまっている…。
今回は、あの時話した「町」や「喫茶店」の変貌から今日までを改めて顧みて、そして身勝手に進む時代や社会で直面する様々な現実に対して、私達コーヒー屋や個人店の想いに向き合ってみた。

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★町(街)とコーヒーの変化
ふと気軽に足を運びたくなる喫茶店や、店主やお客さんの顔が伺える日常使いの店が多い町の様子や灯りを点している風景が費やされていっていた15年前の当時、大宅さんは「歴史的に見ても廃墟からでしょ」と、左京区の状況からも語っていた。
そう、それは京都の左京区だけに限らず、日本の高度経済成長期からの喫茶店ブームに始まり、1964年の東京オリンピックを境に他ジャンルな喫茶形態が増えることにより、その多様性を見出してきた喫茶店が衰退している模様を表した表現でもあった。
何よりも、街に充満する資本主義や外資の参入が織り成す経済の格差や価値基準が、町への影響と、個人店への厳しい現状を突きつけた結果なのだとも思う。
社会と生活、理想と現実みたな、そこには確実に『人の肌感として良いもの』として芽生えていた人間味や構築された技や歴史が評価されず、最先端やシステムにマニュアルといった利便性を求めるスピード感や簡素化などロボットやコンピューターに支配されつつあるグローバルな世界基準でモノコトが測られていく現実も影響しているのかもしれません。
それでも少し遡った90年台には、雑貨や本などとリンクさせたり、フードを充実させ、+αその店独自の発想を展開させた個性的ないわゆるカフェ的な店の展開も目立ち、更には私達個人店はチェーン店やスタバなどの外資と共闘しながら、現SCAが根強くブランディングしていった「液体の評価基準」や「生豆生産国との流通」が確立されていく事により、SCAJの存在と共に、コーヒーの価値はロースト(焙煎方法)やドリップ(抽出方法)またはエスプレッソを使用したアレンジドリンクなどのバラエティー豊かな楽しみ方の提案が出来るようになったのも実際の所なのだろう。
そうやって2000年台に突入すると、小規模や大規模でも自家焙煎店が増え始め、手軽さ故の知識や技術も浅はかなスタンド系の店舗が増し、2010年台も過ぎるとキッチンカーやテント出店といった趣味思考の副業にも関わらず機材の充実したお店も増え始めているのは確かなのだ。
ここまでが、大宅さんが言うインディーズと表現する喫茶店やカフェのとりまく環境。
左京区に限らず『良い店』が沈んでいってしまった背景から、希望は見出していたものの、日本という国の経済や社会と共に、インディーズな店の展開は良くなり得る土台は出来つつもくすぶり、未だ開拓仕切れていない状況だと推測している。
大宅さんが思うに、カルチャーメディアからのインスパイアではない再現や同化、要するに「真似事」に近いカタチのコンセプトや店舗形態が、何の根拠も伺えずファッション的に留まり、地域ともリンクせず、経営で言う所のブランディングの無さや、それを構築する力も無い専門性の低さや知識が露呈して、オリジナルだと思っていた個性や感性では継続出来ない現実が大抵繰り返されてしまっているのが、今のコーヒー界の20~30年の現状なのだと真摯に受け止め真剣に考えている。
くすぶっている可能性をどう見出していくか、カタチにしていくかがコーヒー業界や、いちインディーズの店がどう生き抜いていくかの重要な課題で、それはもっともスタンダードな喫茶店の発展。五感で捉える『美味しい』をどう考え消費者と共有するか?を、科学・歴史・考現学等を用いて体系的に再学習する必要があり、『やり続ける』イコール『売り続ける商品と開き続ける場所』の最もシンプルな考え方を大前提に商いを考える必要があると唱えているのです。

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★商い
お店を開く以上、そこには店側とお客さんという立場が生じる。
更には、お店を作り上げるまでに関わる物件関係に内装業者、作り上げた後も食材等の専門業者や調達場所に始まり、それらを自分一人でどこまでやるか、雇用が生まれればさらに金銭の管理や計画というのが非常に重要になってくる。
歯止めの利かなない、コントロールも出来ない世の中をどう生きていくか、昨今はこんな大きな問題も突き付けられている。
日本の生活や経済は物価を含む様々な高騰を見せ、雇用の見直しを図り、大企業においては『改善』に繋がるかもしれない資本力に勝るものはない状況に陥っている。
このコーヒー業界においても、コーヒー生豆の高騰から始まり円安の二重苦が重なれば、最低賃金の上乗せで、個人店や中小企業の現実は益々厳しさを増すばかりである。
「何で大企業とも同じ賃金形態で僕達は同じ比較をされないといけないんだろうねぇ~」と大宅さんが呟くように、業種も違えば仕事内容や扱う商品価値も違う中で、雇用者側の目線にだけ立ち『時給』の基準が出来てしまうのはもどかしい。それでも表向きの経済のタメにと目をつぶったとしても、そもそもやはり経済対策の順序の相違、こういった社会と生活の相異が、我々国民が苦しみ続けている大きな課題でもあるのでしょう…。
もっとも最低賃金より下回る費用で助かるお店もあれば、報われる雇用者もいるはずで、それでお互いが存続出来るのであれば『悪い話し』ではないはず。
こういった価値感の話しは、『コーヒー1杯の値段』にも着目出来るし、私達喫茶店やカフェはいったいどういった課題や解決策を講じて継続に結びつけていくか、何よりやりがいや野望を持ち生き抜いていけるかを真面目に考えないといけないし、そこに付随するお金だけではない『富』や心の『豊かさ』そして『幸せ』と感じるヒトトキを少しでも増やすタメに何と向き合い、そして誰かと関わり人間関係を築きながら、ある意味誰と契約していくかを説いていかないといけないし、大宅さんが良く用いる「実質」や「本質」を前提や醍醐味にしてモノコトを進めていかないといけないのが、これから生き延びていく術なのかもしれない。
※このような内容においては、著書『喫茶店のディスクール』にて、さらに詳しく大宅さんの挑戦や経験に基づいた観点や思考から興味深く記されています。

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★カップ1杯
寺町三条にあった喫茶店『パチャママ』を引き継ぐ事になったのは約35年前のこと。
そこから大宅さんが喫茶店の経営に携わるきっかけが始まり、紆余曲折様々な展開を経て今に至る。
省略しすぎかもしれないけど(笑)今では『オオヤコーヒー焙煎所』『FACTORY KAFE工船』『Cafe gewa 』『白浜COFFEE STAND!』と4店舗それぞれにコンセプトを大事にしたスタイルを確立させている。
特に大宅さんの名が知れ渡るのは、パチャママを引退後に自家焙煎に目覚めたこと。
そこから今でも定期的に活動する『屋台』のコーヒー屋をきっかけに、販路が拡大し、卸し先含め様々な支持を受けながら今に至る。
焙煎という調理や、液体へ結びつける過程への研究や探究心を追求しながら、コーヒー農園やサフランシスコへ足を伸ばし、いろんな視点や様々な角度から物事を捉え思考を巡らせて自身のカタチを築き上げている。
ずっとコーヒー業界や喫茶店が嘘をつき続けてきたが故に起こる今の問題点。それでも一昔前は生きるタメに仕事をガムシャラに頑張ってきた人達がいたからこそ生まれている三流を二流くらいに感じさせれる演出や着眼点。
だけども今は、専門性も高くなってしまったが故に消費者の欲求や要求も変わり、目線も変わる事により、知識だけでは辻褄の合わなくなってしまった技術や経験値、そして生活のタメの仕事になっている社会の必死さのない変な余裕が、お客様に何も響かないジレンマ。
カップ1杯のコーヒーに結びつけるタメにも『総体的』な意識が必要で、いろんな『美味しい』や『感じる要素』があるのに、模範や一般的な正解を求めるだけに留まって幅がない面白みの無さは、ますますコーヒーだけではない、人や店の魅力まで奪い始めていて怖い…。
大宅さんはずっと、そんなジレンマも眺めながら、コーヒー豆や自身に対しても、そして何より消費者となるお客様に向けても『正直』であることを貫いているように思う。
その姿勢が、見る人には止まり、興味となり、応援にも信頼関係にも結びついているのだろうし、そんな大宅さんの月日や経験を推測すると、時代の流れも早すぎて、早く結果を求めて叶わなければ転機してしまう今の若者の感覚には、築き上げることで生まれる素晴らしきセカイと、そこに行き着くタメの辛抱や我慢も持って、喫茶業界で言えば自身の喫茶店やコーヒーに対して構築を重ねてほしいと私は願っている。
※このコーヒーを通してや、焙煎や液体に結びつけるための大宅さんの知見は著書『珈琲の建設』にて、さらに興味深い内容が記されています。

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★それぞれの
大宅さんのコーヒーは、キャンパスの上に何十にも重ねた線や色を、複雑でも最後は見る側に実質に基づいてシンプルに、分かりやすいように仕上げた『美味しい』を表現されているよにう感じるし、そのカップが置かれる空間も想定した緻密さがある。
かたや私は、もう少し立体的というか、喫茶店に広がる人間模様などのドラマや舞台上の演出の1つとして、カップ1杯に広がる『美味しい』を表現しているように思う。
更には、油まみれの町中華屋さんに入っても嫌な汚なさを感じないように、ツンケンした態度でもしっかりと接客や作業をこなしているウエイトレスには何だか興味を持ってしまったり、魅力を持つというのは綺麗だけには留まらない人の心を惹きつける『美しき』要素というものが付加価値としてあって、我々には感情があり、矛盾を一貫していく術もあるのだと思う。
コーヒーや喫茶店の事を含め、話せば話すほど問題定義や課題を示していく大宅さんとの対話には、厳しいようで愛のある自身の主張のタメではない相手に対しての本気度や心の内を探られているようで背筋も伸びる(笑)。だけどこうやってまた、何度も話しをしたくなるのは、こうみえてどこまでも優しく、コーヒーや喫茶店、さらには世の中のことを考えているからなんだと思う。
嘘偽りもなく、このコーヒー業界が夢のあるセカイになってほしいと切に願っているのは、もしかしたら大宅さんなのかもしれない。

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