本日(正式には昨日)の夜はふっとカフェの天使が舞い降りて(川口葉子氏の表現を活用)、何だか店内の光景に心奪われて、何となく今閉店と共に思いふけってペンを走らせるかのようにこの文章を記す画面に向き合っています…。

緩みだした世間への期待と不安の気持ちは今日は置いといて、目の前に広がるセカイだけを眺めれば、それは少し前まで何でも無かった時間と同じようなトキを刻みだしているかのように写り、少し違うといえば、皆が顔半分をマスクで隠しながら異空間へと足を傾けることくらいかもしれません。

黄金色の空間に腰掛けて皆の横顔や、テーブルを挟んで過ごすひとときが輝くように見え、僕の脳裏に尊いという感情が生まれ、外の時間は今も尚、コロナウィルスという不安と現実で戦っているんだということにハッとさせられる…。

そんな不自由の中の少しでも自由を探そうと、人は今皆手探りで居場所を求めているようにさえ感じる。

何でも溢れていて、何でもありふれて簡単に手に入れることが出来ていたモノコトに、それが普通では無かったんだと気付かされた様々な価値観に対しても今、人はそれぞれに自分の拠り所へかき分けるかのように目指しているようにも思えます。

そんな時間に至った経緯を今は決して悪いだけではなかったんじゃないかと思いたい。

当たり前だったことに、奪われて改めて気付かされる特別感なる感情は、何かを大事にするきっかけになるだろう。

同じような毎日を人は繰り返して歩いているのではなく、積み重ねて進んでいるんだと日々を大切にし始めるだろう。

進化が優先されていたような時代に今まではもう皆、追いかけるようにしがみついていたように思うけど、皆と歩幅を合わせる進歩の方がこの先もずっともっと重要なんじゃないかと考えさせられてるんじゃないでしょうか?

「僕は今、喫茶店の中に広がる風景にそんなことを感じて立っています」

まだ相席を含め店内への入店人数を制限している中でも、一つのハコとなる場所を皆で共有する足並みの揃え方は、それぞれを尊重する共存にも繫がっているんじゃいかと痛感するし、何よりも対面することを通して、体感することを介して、“肌で感じる”という触れ方に今一度情報共有のツールも視点が少しは昔のように戻っていくんじゃないかな?とさえ実感しています。

そう、便利な世の中は文字通り利便性で都合が良いだけで、人間味を奪わないタメには不便や不都合にどう向き合うかの段階も残していかなくてはいけないんじゃないでしょうか?ということ…。

要するに何で人間はこんなに弱くなってしまっていってるんでしょう…?っていう感覚。


そういう点では、世の中や世間と比べる訳ではないけれど、今の六曜社には誇らしく思います。

勿論携わる場所や視点で、それぞれ尊敬の念は変わってくることは重々承知ですので僕の視野からの話しをすればですが、「時間のかかることや」と先代のママに言われた時から地道に根気よく僕なりに蓄積させた月日の経ち方は早いのか遅いのかを含めどうなのかは分からないけれど、確実に今在籍してくれている従業員は“個”を持っています。

長年守り続けている人、その人達と共に色を染め合おうと歩み出している人、そして逃げない離れないとまた戻ってきてくれる人を含め新旧が同じ道をしっかりと辿りながらも、それぞれが色を放ち今の六曜社を築き上げてくれているように思えて感謝しかないです。

それは同時に客席に目を向けたお客様にも同じような感覚を抱けて、いつまでもこの場所が時を刻み続けていけるのではないだろうかという自信に似たような感情を最近特に得ることが出来ています。

おごってはいけないし、足元をいつまでも見続けながら先を見据えないと勘違いにもなるから妥協は許せないし、精進を忘れてはいけないけれど、世界に猛威を振るったコロナ禍を生きながら、冒頭の今の世間に目や耳を傾けてみると、本当に“おかげさま”で生き残ることが出来ています。

いろんな現実、様々な事実にも直面し悪い方向に進んでいる方には反感しか生まないかもしれませんが、今の証を記させて下さい。


エルマガジン社様に陰ながら書籍にもしていただき、題材となっている身としてはお恥ずかしい気持ちもありますが、こうやって在り続けることや残り続けることの執念が、これからの時代にも価値や意味のあるものにしたいですし、風の噂で少しばかりドラマ化などの期待の声もあるみたいですが、そんな話しがもし奇跡的に寄せられたとしてもそこは当然ウチに終止符や幕切れが訪れない限りありません。

なぜなら現実にあるこの場所で繰り広げられている六曜社の時間が何よりもドラマで、映画のような1ページの連続で、そして掛け替えのないリアルなんですから、誰かに映し出してもらうものではないですし、それはもう皆様に足を運んでいただき、これこらもずっとこの舞台で一緒に月日を重ね続けていくことが、過去になっていく歴史に対しての一番の恩返しだと思って歩いていきたいと思っています。


本日21:30店内の雰囲気に合わせ“Kath Bloom”にBGMを流してみてからより一層心奪われ想い溢れた感情がこんな時間に…!?

邪魔ではなかったけど、今現実に戻されたよ(笑)

少々一直線な熱さだけの内容で分かり辛い中身の有るような無いような文章お許し下さい…。

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