観光地であるここオルヘイベキでは、私自身確かに過去に何度かパラグライダーが飛んでる光景を見かけたことがあるが、山の無いモルドバだとここのように上昇気流を受けられる場所は限られているのだろう。山岳部で行う物とは違い、ここならそれ程高度が高くなる事もないだろうから、安心して見ていられると言うのが本音である。

 フライト地点に到着するまでの坂道を車で上る途中、窓の外にも目をやれず、手のひらに汗をかいていた高所恐怖症の私とは違い、二人とも外の景色を楽しんでいたようなので、共に初心者とは言え、飛ぶのを楽しみにしているようである。

 実は私が高所恐怖症に気づいたのは今から数年前の事で、若い時にはパラグライダーを覚えるのに1週間の合宿に通って一人で飛べるようにはなった経験の持ち主なのではあるが、果たして今でも飛べるかどうかと聞かれればもちろん答えはNOである。

 そもそも何故私が高所恐怖症だと思うようになったのか?それはここで乗った観覧車だった。日本の大きな観覧車とは違い、ここの高さは精々十数メートル位なので、全く怖い筈もない。私がマリオと会員さん達と一緒にいざ乗ろうとすると、係員がこのゴンドラはダメと言うので次のゴンドラに乗ったのだが、上に上がる最中に辺りを見回すと、観覧車の至る所のボルトが抜けているのである。もちろん先程乗らなかったワゴンの所が正にその状態だったので、何故駄目だと言ったのか直ぐに検討がついたのであった。

 そんな光景を見てしまった瞬間いつ落ちてもおかしくないという思いが私の脳裏を過ったのであるが、それとは逆にマリオは大喜びで飛び跳ねて燥いでいるので4人掛けのゴンドラは前後左右にに大きく揺れ出したのである。慌てて静止しようと思ったのだが、立ち上がろうとして下を見た瞬間、血の気が引いてマリオを注意する気力も残っていなかったと言うのが、私が高所恐怖症になったと知った瞬間であった。

 昔は地上20階のマンションのベランダの手すりを伝って、5件分のベランダを飛び越して夜這いしたくらい、怖いもの知らずだった私が、それ以来地上3,4階から下を見るだけでも足がすくむようになってしまったのであり、今でも世界最恐の乗り物はあの観覧車だと信じてやまない。

 馬鹿な話に突き合わせてしまったが、ここで本題に戻るとしよう。到着するとまずはインストラクターが辺りを歩き回りながら風の具合を確認している。どうやら大丈夫そうだ。そして彼はパラグライダーをバックから出し準備を始め、二人の意向は聞かずに、彼がT氏を指名して連れて行ったのだが、彼女の方も特に不満な顔をした訳でもない。

ta24 私は一緒について行き彼にフライング中の姿勢や手の位置そしてランディング時と着陸時の注意点を通訳すると、二人は坂を駆け下りながら、上空へと飛び立っていった。要は彼はただインストラクターの前についているチャイルドシートのような布製の椅子に大人しく腰かけているだけで良いのである。

 少し緊張してきたと言っていた彼女ではあるが、地上から羨ましそうに彼の飛ぶ姿を見つめていたので、彼女は本当にアクティブな娘さんなんだろうと感じたが、まあ若いからそれで当たり前なのかもしれない。10分間の飛行を終えた彼が麓の予定地点に無事着地し、待機していた車で丘の上に帰って来た。

P3050180 彼に気分は?と尋ねると”GOOD"と言う返事が返って来たのであるが、暫くして戻って来た彼女は、もう一度飛びたいくらいだと、興奮冷めやらぬと言った感じであった。この時すでに次のお客さんが待機していたので、インストラクターに帰りはどうするか尋ねたところ、次のお客さんの車で帰るというので、我々はお礼を言って彼と別れ、観光地である修道院を見学した後、昼食を取ってからキシナウに戻った。

 インストラクターの年齢から言って軍隊で習ったのかと思いきや、体育大学で習ったそうで、R嬢が希望していたスカイダイビングもできるらしく、場所も教わったのだが、それは次回の楽しみにとっておこうと言って彼女をなだめたのだが、黙っていたら行きそうな勢いであった。

 こんな感じで高所恐怖症の私にとっては長く辛い一日ではあったが、二人はいつになく楽しんでいたようなので善しとしよう。

 
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