2010年05月05日

幸福度

勝間和代氏とひろゆき氏のネット対談を観る。途中で、勝間氏が幸福度を取り上げて、日本は高くないとコメントして、議論を吹きかける。全体的に議論がかみ合わない感じで、最後は、夫婦の会話に似ていると勝間氏は言いだして、支配とか言い始める始末で、なかなか笑えてよかった。

それはともかくとして、この幸福度。5月3日の日経の経済教室で大阪大学の大竹教授が研究の現状を解説している。また、その前の4月28日に内閣府が幸福度を発表している。内閣府の方では、欧州諸国の28か国の平均が6.9点で、日本の6.5点より高いとしている。

さて、大竹教授の解説では、幸福度の説明要因として、所得があるが、時系列では正の相関は無いという。相対所得にすると、説明力は高くなるという。また、その手前で、リスク回避度が高いと、所得格差が大きいと幸福度が低いという。

話を内閣府の調査に戻す。年齢が上がると、幸福度が下がっているという。

そこで、内閣府の資料を見ると、実は、2つの山があり、30〜39歳、50〜59歳は、満足度が高いのに対して、それ以外は、満足度が低い方に偏っている。下に偏っている方で、最もそれが集まっているのが70歳以上、次いで60〜69歳となっている。いずれも引退世代だ。そして、ロスジェネの15〜29歳、そして40〜49歳となっている。

これらをみると、所得の問題もあるけど、相対的所得が関係するとなると、これは年齢効果が含まれているように思う。年齢が高くなるにつれて、所得格差は広がるし、資産格差だって広がる。もちろん、引退世代になれば、年金によって、再配分効果も出てくるだろうが、資産格差は埋まるかという問題はある。ロスジェネの方は、不況が長引いているのが影響していているのかもしれない。実際、貯蓄は2こぶの山となっている。

なお、男女別でみると、女性の方は満足度が高いのに対して、男性の方は満足度が低い方に分布している。年齢別を組み合わせてみると、もっと面白いことがわかると思う。比較ということで、平成7年度をみると、これも女性の方が満足度は高い。女性も年齢が高くなると満足度は減っているが、専業主婦と勤め人では、違っており、勤め人は男性に近いものとなっている。時間に余裕がないのかな。

これらをみると、年齢、所得、資産、時間的要素が抽出できるように思う。

平成21年度版では、欧州の複数の国との比較が出ているが、ハンガリー、英国、デンマーク、ウクライナの4カ国と少ない。英国とデンマークは満足度が高いのに対して、ハンガリー、ウクライナは満足度が低い。もともと格差のある英国、格差が少ないデンマーク、ベルリンの壁崩壊以降、格差が大きくなりだしたウクライナやハンガリーなどというようなくくりは出来る。だが、サンプル数がわからないし、時系列の構造もわからないので、これをもって、どうのこうのとは言いにくいのではないかと思う。


ron222 at 17:44│Comments(0)TrackBack(0)社会 | 経済

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