2019年07月06日
嵐の眼
ジャック・ヒギンズ氏の小説「嵐の眼」(原題はEye of The Storm、1992)を読み直す。
ヒギンズ氏の小説でショーン・ディロンが初登場する。初登場だけに、なかなかの凶暴さを発揮する。
話は、湾岸戦争が勃発する1991年。イラクの依頼をフランスの富豪経由でうけて、元IRAのディロンが、英国のメージャー首相の官邸に2月7日迫撃砲を撃ち込むという話。実際の事件もおきており、虚実織り交ぜながら、ディロンの物語が立ち上がる。
それを防ぐために、英国情報部のファーガスン准将は、パリで大学教授をやっているマーティン・ブロスナンに協力を求め、また、おなじみのリーアム・デブリンにも協力を依頼し、ディロンを追い詰めるが、なかなかディロンは、尻尾を出さずに、実行する。しかし、準備不足で、官邸の破壊は失敗する。
実行後、パリに脱出するディロンをブロスナン、ハリー・ブラッドたちは追いかける。ディロンは、依頼人のマイケル・アルーンがいる城に行くも、彼が金を出し渋るのを怒って殺す。その後、ブロスナンたちはその城にたどり着き、ハリー・ブラッドがディロンに向けて拳銃2発を撃ち込み、めでたし、めでたし。ところが、どっこい、ディロンは生きていた。ターミネータ2を彷彿させるね、。
以前も書いたが、ディロンは、リーアム・デブリンの若い頃を彷彿させるものがある。というか、デブリンの若かりし頃のエピソードは、「鷲は舞い降りた」しかなく、その前にスペインに渡って戦った話とかいろいろあるが、その小説はない。このため、ディロンが、現代を舞台に代わりに活躍するという印象だ。
20年近くも前に読んだ小説は、細部をさっぱり覚えていないので、新鮮に読めた。ひとつ忘れていたが、パリの富豪のマイケル・アルーンだけでは、話は進まないので、崩壊直前のソ連のヨシフ・マケーエフというKGBのパリ支局庁もディロンを裏から支えている。
ディロンは1952年北アイルランドのベルファスト生まれという設定。生きていれば現在67歳。今、ヒギンズが小説を書くなら、ちょうど、本書のデブリン役がディロンになり、新しいヒーローをサポートするだろうね。
また、ベルファストに行ってみたくなった。
ヒギンズ氏の小説でショーン・ディロンが初登場する。初登場だけに、なかなかの凶暴さを発揮する。
話は、湾岸戦争が勃発する1991年。イラクの依頼をフランスの富豪経由でうけて、元IRAのディロンが、英国のメージャー首相の官邸に2月7日迫撃砲を撃ち込むという話。実際の事件もおきており、虚実織り交ぜながら、ディロンの物語が立ち上がる。
それを防ぐために、英国情報部のファーガスン准将は、パリで大学教授をやっているマーティン・ブロスナンに協力を求め、また、おなじみのリーアム・デブリンにも協力を依頼し、ディロンを追い詰めるが、なかなかディロンは、尻尾を出さずに、実行する。しかし、準備不足で、官邸の破壊は失敗する。
実行後、パリに脱出するディロンをブロスナン、ハリー・ブラッドたちは追いかける。ディロンは、依頼人のマイケル・アルーンがいる城に行くも、彼が金を出し渋るのを怒って殺す。その後、ブロスナンたちはその城にたどり着き、ハリー・ブラッドがディロンに向けて拳銃2発を撃ち込み、めでたし、めでたし。ところが、どっこい、ディロンは生きていた。ターミネータ2を彷彿させるね、。
以前も書いたが、ディロンは、リーアム・デブリンの若い頃を彷彿させるものがある。というか、デブリンの若かりし頃のエピソードは、「鷲は舞い降りた」しかなく、その前にスペインに渡って戦った話とかいろいろあるが、その小説はない。このため、ディロンが、現代を舞台に代わりに活躍するという印象だ。
20年近くも前に読んだ小説は、細部をさっぱり覚えていないので、新鮮に読めた。ひとつ忘れていたが、パリの富豪のマイケル・アルーンだけでは、話は進まないので、崩壊直前のソ連のヨシフ・マケーエフというKGBのパリ支局庁もディロンを裏から支えている。
ディロンは1952年北アイルランドのベルファスト生まれという設定。生きていれば現在67歳。今、ヒギンズが小説を書くなら、ちょうど、本書のデブリン役がディロンになり、新しいヒーローをサポートするだろうね。
また、ベルファストに行ってみたくなった。
ron222 at 21:27│Comments(0)│
│小説