2008年02月
2008年02月23日 03:34
「来い、豚ども。今宵お前たちにエサはない」
ベン・トー サバの味噌煮290円
豚は死ね、狼は生きろ。というわけで大傑作。これを読まずしてスーパーダッシュ文庫を語るなかれ。語らねーよというツッコミは不許可であります。誇り高き「狼」たちの戦いをその目に焼き付けろ!
拳銃と硝煙の臭いとくたびれたオッサンと百合とか百合とか百合が大好きな寡作作家、アサウラ先生の3作目がようやく発売になりました。新人のくせに年1冊ペース(お というか、あまりの作風の変わりように眩暈を覚えました。例えるなら、オールド世代のガノタが初めてGガンダムを見たときの衝撃。 まぁ、あとがきを見る限り、コメディもいけそうな人だなと思ってはいましたが。とても、黄色い花の紅やバニラを書いた人と同一人物とは思えません。
筆力のある作家が本気で馬鹿小説を書いたらどうなるか、をまざまざと見せられた気分。作風が地味で売れない作家がテコ入れされてベタベタのラブコメを書かされたりすることはラノベ界隈では良くあることですが(具体例は挙げませんがそんなのに限って人気が出てアニメ化されて以下略)そんなふぬけた作品などでは決してなく、紛れもなく作者の魂がこもった作品でした。続きもちゃんとあるみたいなので、2巻はさすがに半年くらいで出して欲しいものですな。
ところどころに混ざってるネタが実話っぽくて妙に生々しい。ジャンプネタが堂々と使えるのも集英社だからでしょうな。
さすがに、今回は前2作との繋がりは無し、ですかね。あえていえば「バニラ」にサバ味噌とどん兵衛が出てきたのが伏線といえなくもないけど(いえません) というかどんだけどん兵衛が好きなんだ…アサウラ先生
2008年02月01日 14:48
「ラクスには、もともと高い技術があったのよ。だから技術の進む方向さえ示してあげれば、あとは一気に発展するの」
(くじびき勇者さま 6番札)
この作品が(広義の意味での)ファンタジーであることの意味が、ようやくわかってきたかな、という感じ。
1巻ではせいぜい、水力技術が発達している程度の世界だったわけだけど、6巻ではついに鉄道(蒸気機関車)が完成。後半では近代的な兵器も続々発明され、まさに技術大爆発といったところ。現実的には、ここまで「寄り道なし」で発展することってまず無いと思います。つまりこの辺がファンタジーなんでしょう。
とはいえ、世界観の作り込みが半端ではないのでそれほど違和感を感じません。
今巻では特に技術発展の「負の側面」。ようするに、「戦争が技術を発展させる(その逆もまたしかり)」ということがしっかり描かれていますし、ご都合主義という感じはあまりしません。この辺は次巻で問題にされそうですしね。
一介の修道女見習いに過ぎなかった主人公も、ついに大陸初の大統領にまで登り詰めてしまいました。この作者の書く主人公はわりとみんな天才型なのだけど、ここまで突き抜けてるのは始めてかもしれません。まぁ「ナンタラと天才は紙一重」を地でいくキャラではありますが。今巻では、彼女の発明や発案がことごとく戦争の道具として(あくまで防衛の為ですが)使われてしまうわけだけど、この辺は次巻で決着を付けてくれることに期待しましょう。
しかしまぁ、なんというか皮肉な状況ですよねこれ。そもそも、ビーズマス卿の陰謀がなければメイベル達が南アルテースに来ることもなかったわけですし、ひょっとしたらサンスタグにラクスが陥とされてた可能性もありますよね。さらに言えば西アルテースの侵攻も統一の追い風になっているわけで…なんだか釈然としないものが
個人的にイラストも無いのに妙に出番が多いジェニフィさんがお気に入り。土木建築・製図のエキスパートという設定もツボです。
