2009年02月

2009年02月13日 10:31

「ねー昴。……勝てそう?」
「――無理だろうな、普通は。……でも、その無理をひっくり返すのが楽しいんじゃねーか」
ロウきゅーぶ!

 バスケ馬鹿ボーイ(高校生)ミーツバスケ馬鹿ガール(小学生)。11歳はロリに入りますか?入りませんか? まあ、どうでもいいじゃないそんなこと。スポーツ物ラノベにまた一つ新たな傑作が誕生した!


案の定、ラノベサイト界隈では大賞のアクセル・ワールド以上に話題になっている銀賞受賞作。いや、半信半疑だったけど本当に面白いですよこれ。

 文章も適度にライトながら洗練されていて読みやすいし、何より真っ当な「スポーツ物」として成立しているのは素晴らしいとしか言いようがない(スポ根ではないのが重要)

 スポーツを題材とした作品では、作劇上のお約束として試合開始時点で「主人公側は敵よりも弱い」のが基本となります。まあ当てはまらないものも当然たくさんあるわけですが、ひとまずそこで重要になってくるのが「いかにして主人公チームが勝てる理由をつくるか」ということになります。この繰り返しがあるがゆえに、(スポーツ物に限った話ではないけど)この手の作品では話が長くなればなるほど「インフレ」というものに悩まされるわけですな。まあこれは余談ですけど。

 このあたりの「理由付け」と試合展開の説得力が絶妙で、最後までしっかり楽しむことが出来ました。「敵側をとことんアホにする」とか「隠し能力が発動する」とか、安易な手段に逃げなかったことは賞賛に値します。まあ、多少のご都合主義もあるにはありますが、その辺はカタルシスの範疇として納得できるレベルですね。

 散々言われてますがイラストは「釣り」です。ただまあ、まったく的外れともいえないあたりは微妙な匙加減なのかな。読まないとよくわからないと思いますが。いや、正直色んなところで褒めてるの見なかったら表紙でスルーしてたなあ、これは。

 改めてみると賞賛しかしてないけど、実際面白かったんだからしょうがない。特にこれといった欠点もないんだよなあ。あえていうなら紗季あたりはメンバー5人の中では影が薄かったかな、というくらい。

 綺麗な終わり方だったので続編はなくてもいいかな。とりあえずこの作者はデフォ買いの方向で。



第15回電撃小説大賞・銀賞受賞作『ロウきゅーぶ!』の蒼山先生インタビュー


 ちょ、続編書いてるとか言ってるし(笑)

2009年02月11日 01:44

「喧嘩するほど仲が良いって言うじゃん。あれってさ、仲が良いから喧嘩するんじゃ駄目なんだよ。まず、相手の嫌いなところを知って、それから好きなところも知って。そういう順番じゃないと、親友って出来ないわ」
ヒメゴトシステム1


 コメディとしてはスタンダードでまずまず面白い。のだけど消化不良な設定、展開が多くてなんだかモヤモヤする。色々と種は撒いてあるのでうまく芽が出てくれれば「化ける」可能性はありそうなんだけどなー。どうかな。

 とりあえずこの1巻だけではどうにも評価しづらい。謎を謎のまま放置しておくのは伏線といえなくもないけど、その謎自体に登場人物が無関心ってのはどうなんだ…でも次巻は買いの方向で。

 暫定ヒロインの琴音より有馬部長のほうがいいキャラしてるなあ。正直言って、一巻の面白さの8割は部長。

2009年02月08日 01:30

――異能バトルなんかに、付き合ってやるもんか。おれ達は人間なんだから。
たま◇なま 〜キミは、何故生きている?〜

 どこまでも、そうどこまでも愚直な人間賛歌。ああ、生きるってなんて素晴らしい。


 始まる作品もあれば終わる作品もある、ということでたま◇なまはこれにて完結。いい作品でした。

 2巻以降のぬるま湯のような展開はこのためにあったのか、と納得せざるを得ない素晴らしいエンディング。透が出した「答え」は当たり前のものなのだけど、そこに説得力を持たせるためには確かにこれまでの地道な積み重ねが必要だったと思えます。

 いつかまた「たま◇なま2」が始まることを期待します。もちろん、この作者の新作も読んでみたいですね。

2009年02月05日 21:29

「いいか、ハルユキ君。キミは速い。誰よりも速くなれる。私よりも――他の王たちよりもね。速さこそがバーストリンカー最大の力だ」

アクセル・ワールド1 ―黒雪姫の帰還―


 川上稔の解説付き、という豪華なおまけに釣られて手に取りましたが、予想以上に面白かったです。大人気のweb小説、という評判もなるほど、嘘ではないですね。

 話の筋は意外と王道。王道であるがゆえにわりと先の展開が読める部分はあるのだけど、それを欠点と感じさせない確かな力量が感じられました。

 気に入ったのは、この手の設定にありがちな「陰謀」の影が感じられないところですね(今のところは、ではあるけど) 目指すは「最強」。どこまでもストイックに。

 思考が1000倍加速された空間に接続し、街中のいたるところで(現実世界では瞬きほどの間に)人知れず対戦ゲームが行われるという設定は、強者を求めてゲーセンを渡り歩く感覚にも似ています。近未来的な世界観の中にも親近感を覚えるのはそのせいでしょうかね。

 『加速』を超え、『飛翔』すらも超えた先にあるものを見せてくれることを期待しつつ、夏発売予定の2巻を待つこととします。

 くやしいけど(何が)先輩が可愛いです。いいなあ、先輩いいなあ。



 自分は川上信者だからいいですけど、巻末の書き下ろしはよく知らない人が見たらドン引きするんじゃなかろうか。というか人の本でなにやってるんだ!この人は!

2009年02月04日 21:46

「電波的な彼女」ネット先行試写会

 8日まで。漫画付きで4000円するOVAがタダで見れるので見たい人は見とくのが吉。まぁ期間すぎてもそのへんの動画サイトでゴニョゴニョになるかもしれないけど。

 原作を数年前に読んだきりの自分でもわかるダイジェストぶり。文庫1冊丸々を40分でよくまとめたなー、という感じ。逆にいうと、TVアニメではないおかげで変にアレンジしたりオリジナル話で引き伸ばしたりということもなく。もうラノベのアニメ化はみんなこうすればいいんじゃないかな。少なくとも俺はその方が幸せになれるよ。

 よい出来です。製作はブレインズベースだけど外注でGONZO、XEBEC、GAINAX、ufotable等が参加しているようです。下手なTVアニメより豪華ですね。

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