2009年04月

2009年04月29日 19:29

「だから、我々は前に進まねばならない!! メリケン野郎の鉄くずがウェポンキャリアの地位に甘んじ、タイヤで地べたを這いずり回っている間に、我々のよちよち歩きの機械生命(メカノライフ)は立ち上がり、歩き、走り、そしてバラの咲き乱れる野原をスキップするに至った時、彼らは我々の新しい友人となるため、執事服やメイド服で着飾って扉をノックするのだ!!」

「だーが、それはゴールではないっ。まだまだ問題は山積しているっ!!」

「えー、その上まだあんの?」

「そのとき、ドリルはどこに付ければいいと思う?」


ヒミツのテックガール  ぺけ計画と転校生 (角川スニーカー文庫)
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 この本はロックだ。そして、俺達がロックだ。



 第11回角川学園小説大賞<奨励賞>受賞作。

 女子高専、という設定だけで回避は不可能だった。特攻する理由としては充分だった。

 序盤のあまりの読みにくさには「やっちまったか…」と頭を抱えた。その後も何かが起こっているのはわかるが何が起こっているのかはわからないストーリーや、後から説明されて「え、あれってそうだったの?」とわかる不親切さにたびたび悩まされたが、それでも読み終わった今は胸を張ってこう言おう。

 私はこの本が好きだ。ライクであり、ラブであるともいえる。

 確かにこれは「バカ小説」にカテゴライズされるものであるが、作中でナガイやマハル、機素のオッサン達が語る「技術者としての矜持」には何度も頷かされた。この作者はよく「わかっている」。

 いつの時代も、新たな地平を切り開くものは周囲の無理解ゆえに孤立するものだ。だからあえて言おう。

 私はこの本が好きだ。ライクであり、ラブであると思ってくれてかまわない。


 この本はサブタイトルにある「転校生」であるところの「本瀬ハルミ」を主人公として進行するが、実のところ彼女が本当の意味で「転校」してくるのはこの巻のラストにおいてである。だから、この物語はまだ序章に過ぎない(はず)。

 だがしかし、さだまさし。世知辛きはこの資本主義社会。本というものは「売れなければ続きが出ない」のが現実なのだ。

 だから私は強く願う、この本が売れてくれることを。絵買いでもいい。とにかく手に取っていただきたい。

 残念なことに、貴方がこの本を楽しめるという保障は出来ないのだけれど…


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2009年04月27日 21:46

そもそも某団体は2次元キャラにも人権があると主張し、漫画・ゲームに規制をかけるべきという暴論をのたまった!

人権があるのなら当然婚姻の自由もあるはずっ!!

婚姻の意思確認?そんなの知るかそいつらに聞け!!

グリードパケット∞ 2 (2) (電撃コミックス)
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 正直人に薦めるのは「ちょっと…」という感じの漫画ではありますが。作者の榎宮氏の「俺はこれが好きなんだよ!文句あっか!」というほとばしるパトスが感じられるので私は嫌いではないです。画力もどんどん上がってる気がします。(話…? ええと…)

 ちなみに、前作の「エアリセ」と話が繋がっていることが今巻ラストで判明しました。なんだかんだで結構楽しみだなあ。

 買ったのはメロンブックスではありません。CD?…別にいらんなあ…

      . . .
「これじゃどっちに謝ればいいかわからないね」
さいたまチェーンソー少女 (電撃コミックス)
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 奇才、桜坂洋の最高傑作として(ごく一部で)名高い「さいたまチェーンソー少女」のコミカライズ。

 原作は5年前にSFマガジンに掲載された短編です。その後思い出したように続編(のようなもの)が2本掲載されましたが、現在まで文庫化はされていない幻の作品(図書館でバックナンバー探せば読めるけど)です。

 絵柄のせいか原作のキッチュな雰囲気やラストバトルの緊張感がやや希釈気味なのが残念ではあるものの、概ね良質のコミカライズであるといえます。原作のモノローグ描写がしっかり再現されてるのも桜坂ファンとしてはうれしい限り。これが無いと桜坂じゃないよね(だからこそ、現代魔法のアニメ化には不安があるわけですが)

 ただまあ、やはり原作のチェーンソー愛には一歩およばずというところ。原作の文庫落ち待ってますよハヤカワさん。

 元が短編だけに一冊で完結しているのでわりとオススメ。


 しかし、原作発表当時にはまだ無かった「ヤンデレ」の一言で済ませられてしまうのはなんとも悲しいものです。やっぱりこれは、できることなら原作の方を読んで欲しい作品です。薫子が主人公の「遊星からのカチョーフーゲツ」も面白いですよ。

例えるなら、ファーストガンダムをリアル戦争モノとして語られているときに感じる居心地の悪さ、みたいなものでしょうか。

2009年04月21日 13:34

火の国、風の国物語6 哀鴻遍野


 毎度おなじみ、レオン君のつぶやきのコーナー

「か、勝てない……。あんなのにどうやったら勝てるんだ……?」

まったくもってその通りですね。


 ついに始まった北の侵略。残虐な傭兵たちの暴威を前に、今一人の男が立ち上がる!

その名もヴェリック!(妻子持ち。職業:行商人)


……あ、あれ?(汗) というわけで、今回は新キャラのヴェリックが主人公です。おまけでいつものアレス無双とかクラウディア最強伝説とか。基本は王道でありながら、時折見せる妙なセンスこそがこの作品の真骨頂ですね。

 乱世に生まれ落ちた新たな英雄・ヴェリックを加え、アレス達の戦いは続きます。しかし敵方にも隠し玉がいるようで…次回こそは局地戦ではなく、いよいよ本格的な戦争が始まりそうです。そして、ベアトリスの参戦により当人不在のまま勃発した女たちの戦いも…

 期待通り満足感の高い一冊でしたが、パンドラ様の出番が相変わらず少ないのは不満です。表紙なのに…表紙なのに…

2009年04月18日 21:56

「たかが二五センチ四方以下の布きれ一枚で騒がずとも。そんなものでわたしの女は下がりません」
宵月閑話 はかなき世界に、最期の歌を


 ノベルズは普段チェックしてないんですけど。佐々原先生の本なので…

 内容と関係ないけど新書判の本って好きじゃないんですよねえ。コストパフォーマンス悪いし。二段組なのもあんまり好きじゃない。


 「ノベルズらしいなあ」というよくもわるくも綺麗にまとまった話でした。伝奇・歴史ネタの擬似ミステリーは偉大な先達がいくつもあるので、正直難しい気がしますね。

 仁希と閑、岡部のやりとりはいつもの佐々原さんらしくて好きだけど、本の内容からすると完全におまけの部分なんですよねえ。

 舞台が二子玉川で女子校(最初の方しか出てこないけど)ということで、残念なことになってしまった某シリーズに対する未練を多少感じたりします…

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