2010年12月
2010年12月31日 23:31
「これは俺の『未練』なんだ」
「未練?」
「ああ。――やり残しとか、そういう、『本当はできなかったこと』なんだ」
ドラマCD 神さまのいない日曜日
アーティスト:イメージ・アルバム
ジェネオン・ユニバーサル(2010-12-29)
販売元:Amazon.co.jp
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原作1巻のストーリーを完全収録。CD2枚組み2時間半の大作ですがなんとか年内に聴き終わりました。
非常に良かったです。原作は2巻以降もアクロバティックなストーリー展開(笑)で大変面白いのですが、1巻目の完成度の高さを改めて確認しました。
ボイスドラマなので当然、地の文がないのですが、その辺のアレンジが絶妙でした。キャラの台詞に変換したり、効果音で表現したりうまく工夫されています。CDの方にはPDFデータで台本がまるまる収録されているので、原作と見比べてみるのもいいですね。
ストーリー自体は完全に原作通りなのであえて言うこともないのですが、キャストのハマり具合も抜群で聴き入ってしまいました。傷有り(スカー)とかアルファとかあんまり出番ないんだけど、声優はかなり豪華でしたね。しかし音声で聴いてみて気付いたけど、ハンプニーがかなりよく喋る&タバコ吸いすぎ(笑)
ちなみに公式通販の限定盤にはアスティン親子の「最後の夜」を描いた書き下ろし短編が付属しています。内容自体はほんのささやかな、読まなくても本編には影響のない程度のものでしたが、試聴後に読むとじんわりきますね。アイかわいいよアイ。
短編目当てだったのちょっと高い買い物かなと思いましたが、ドラマCD自体も良い出来だったので結構満足しました。原作のファンならオススメですね。
原作は3巻の引きがすごいことになってるので、2011年が今から楽しみです。漫画版の連載も始まっているので、ますます飛躍の年になりそうですね!
2010年12月15日 23:20
「絶対無敵の拳が唸る! 元気爆発! 轟き叫ぶ! 我ら二人、行く手を遮る不可能を前に、熱血最強の火と火を合わせ、完全勝利の"炎"と成さんッッ」

踊る星降るレネシクル 3 (GA文庫)
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ダイテイオーまで入れたあたりに「ヒマツリ」との格の違いを感じた(他にも色々混ざってますが)。めちゃくちゃ面白かった!
「るるル」も3巻目ということで、表紙はようやく真打ちの瑞貴……なんですがえらく縮んでしまいました。最強設定に加え、禁じ手の幼女化まで披露したカグツヒメに死角はない! これがトップランカーの実力……ッ さておき、前回名前だけ登場した「アレ」が伏線だったとは夢にも思うまい。
ヒロインかつラスボス、という厄介なポジションにいた瑞貴を、いい意味で一段低いステージに下げる為の話であったかなと。相対的にすまるとなななは更に低いところへ行ってしまった気もしますが(笑) 今まではあまり見られなかった「能動的に戦うレンヤ」を実現する為の流れとしても、良く考えられているなーと思いました。終盤の展開はやっぱり熱かった!
ランカーバトルにおけるレンヤの実力はどのくらいなんだろう、というのは前から気になるところでしたが、結果としてランキング上位者の強さを改めて思い知らされました。この中で1位になった(しかも2位まではランカースキルは使わずに)瑞貴の反則ぶりがとんでもないですね。
いかにも「ネット世代」を体現したかのようなコメディパートと、直球ど真ん中な少年漫画パートの切り換えが相変わらず見事。このシリーズのパロディネタは嫌味がなくて良い感じです。どんなにバカをやっても、根本的な部分でキャラに「ブレ」がないからでしょうね。
それにしても、すまるはどんどんめんどくさい女になってきたなぁ(笑) 星呪を使って無言のプレッシャーをかけてくるのが恐ろしい。地雷を踏みたくないから心の中でしかツッコめないレンヤに泣いた。
もうふちゃんと遊園はもはや出オチキャラと化してますが、今回は(今回も)色んな意味で活躍してました。裁縫で女をオトす男、連動レンヤ――もうふちゃんの毛布を修繕すればきっとフラグが立つぞ! それはそれとして、ナナちゃんが可哀想なのでレンヤは早急にナルセイエンのぬいぐるみを作ってあげるべし。
強キャラっぽかったあの人が早くも噛ませになったのは意外でしたが、波乱含みの展開で次巻から大きく話も動く模様。しかし4巻の前に別シリーズが始まるらしいです。そちらも楽しみですけどね。
相変わらず出番は少ないけどヤミーはおいしいところを持って行くなあ。あとライブラαの娘達が地味に好きです。特にふーちゃん×9。わしょーい。
ななながヒロイン三人?の中でいまひとつパッとしないのは、彼女だけ星霊の設定がはっきりしていないせいかも。瑞貴ならカグツヒメ。すまるならネヒリム。レンヤのカカセオ等、それぞれに「星話」の上で対応する星霊がいるわけだけど、なななの場合はどうなんでしょう。ユギストロも遊星(惑星)らしいけどどういうポジションにいるのかは不明ですしね。その辺も含めて今後に期待。
2010年12月09日 23:50
「にゅはは。とにかくじんろー。まかせてまかせてー」
「いけそうなのかい、住職さん?」
「にゃんぱすー」

はい、こちら探偵部です(2) (電撃文庫)
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というわけで2巻であるなり。ここまでは予定通り、て感じですが3巻が出るかどーかはびみょーなラインのような……あっはっはー。
根井先輩と妹尾さんを加えた探偵部。いざ全国探偵大会へ! というところから始まる第2巻。前回に比べると地の文のアッパー感は大分抑え気味になってましたが、その分キャラクターは前以上に飛ばしてる感じでした。ねこねこねこねこ。
天然気味だけど思考は左脳型の玖梨湖と、直感で勝負する右脳型の住職さんで思いの他バランスが取れている気がする我らが探偵部ですが、根井・妹尾の百合ップル二人も何だかんだで馴染んでて安心しました。年長らしく締めるところはきっちり締める根井先輩が好印象。妹尾さんは……なんだかよくわからんけど。
1話目はいわゆる推理合戦。事件自体は相変わらずしょーもないのだけど、逆転に次ぐ逆転や意外な犯人といったこの手の話の醍醐味はきっちり盛り込まれておりました。日常の謎、というほどには地に足がついていないけど、別に深刻でもない事件をみんなでワイワイあーだこーだ言いながら解決する、というのがいいですね。部活モノとしての楽しさが感じられました。しかしチャクラ推理……そういうのもあるのか!
そして2話目ですがこれは……『トイズ、それは選ばれし者の心に膨らむ奇跡のつぼみ――』てマジでそんな話ですかこれ? ……なんだか予想の斜め上を行かれたなあ。まあ、全国の高校に探偵部があるような世界なので別におかしくもない……のかな。ある意味、富士ミスっぽい話になってきたような気はします。
というか、じんろーの濡れ衣体質の正体がこれで一応説明ついてしまったわけですね。無意識の内に周囲の人間の「波動」とやらを操作してたってことか。今思うと、唐山さんのチャクラ放射にじんろーだけ気付いてたのもなんかの伏線っぽい?
基本的にホワホワしてる話だからこそ、不意に主人公に向けられる敵意とか悪意の描写が鮮烈で心に残ります。じんろーが玖梨湖や探偵部のみんなと出会えた事は本当に幸福な事だったんだよなあ、としみじみ。
なんともムズムズする感覚が残ったので続きもなるべく出てほしいですね。ヒロイン的には圧倒的に玖梨湖優勢、という感じですが住職さんも相変わらず健気でかわいくてベネ! というか2巻のじゅーしょくさんは猫っぽいを通り越してもはや猫そのものであった。にゃんころるん。
2010年12月05日 12:59
「……火猿は十年前に消滅したはずだけど」
「バーカ、絶対無敵元気爆発熱血最強の俺様が、んな簡単にくたばるわきゃねえだろうが」

ヒマツリ ガール・ミーツ・火猿 (角川スニーカー文庫)
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王道伝奇アクションっぽいもの。主人公+人外のパートナーという定番のパターンかな。個人的にはなんとなく仮面ライダー電王を思い出したり。
人界を間に挟んで対立する二つの異世界。魔遊庭とマキナガーデン。特に魔遊庭に住む人外(枷人)たちは、妖怪や化物といった伝承としてこの世界に深く根付いている。
魔遊庭の方はまあ、神剣アオイとかのあの辺に似た感じでわかりやすいですが、それと対になるマキナガーデンの設定が微妙にしっくりこなかったり。ナノマシン的もの(自意識あり)に寄生されてる人たち(マキナリア)が住む世界なんですが、妖怪の敵としてはなんか唐突な感じがします。今回の敵も正直しょっぱい感じであまり印象に残らなかったなあ。別に妖怪(枷人)側が正義ってわけでもないみたいですが。
スレンダー(婉曲的表現)なドジっ子が憑依合体で超パワー!みたいなギャップの面白さを狙ったのだろうけど、その辺もちょっと中途半端な感が否めず。それならそれで手から炎出してドッカーン!とかやるより肉弾戦重視にした方が映えると思うんだよね。もっというなら、せっかく再生能力設定があるんだし、リョナ方向に突き抜けると絵的には面白くなるんで無いかと(悪趣味ですが)。
気を抜くと車に轢かれるレベルのドジっ子(危ない)の主人公と、はいはいツンデレツンデレな口の悪いパートナーの関係はなんとなく少女漫画っぽいですが悪くないです。ただ友人二人はなんだか微妙な感じだったなあ。さっぱり役に立たんし。まあサンジュはサンジュで油断っぷりがひどいですが。
わりとダイジェスト展開みたいな大味さはありますが、基本王道な内容なのでそこそこ楽しめはしますかねー。イラストは非常に良い出来なので2巻くらいまではとりあえず付き合う予定。
そういえばプロローグはいつの話なんだろう。どうも1巻より後っぽいけど、そうなるとなんとなく1巻のエピローグが拍子抜けのような。
2010年12月04日 02:16
「子供から分かってくれと言われて、はいそうですかと答える親がいるか!」

グロリアスドーン12 出逢いの詩は静かに広がる (HJ文庫)
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HJ文庫の創刊から5年。ついに完結。ほ、本当に終った……(汗)
なんという母ちゃん無双。ここまでスケールのデカイ母親は見たことが無いですね。具体的には太陽系くらい。
例によって伏線山盛りの庄治卓仕様でしたが、覚えてる限りのものは一通り回収されたのではないかな? まあ伏線の回収によって次々に新設定が出てくる(ように見える)あたりは笑うしかないですが……それでも、これまでの内容をしっかり覚えているなら色々と納得できるのではないでしょうか。1巻から通して一気に読むのもいいかもですね。僕はやりませんが。
宇宙空間でドンパチやる話ですが、シリーズ通して戦闘による死者どころか怪我人すらほとんど出てないのですよね。一応のボスキャラとなったサウザンドメイズィズにしても、結局はbioクラフト本来の「文明の守護者」としての役割から外れた存在ではなかった。家庭の問題と地球存亡の危機が同列に語られるあたりが、このシリーズのどこか牧歌的なノリを象徴しているようでした。個人的には3巻あたりの雰囲気が好きでしたけどねー。あとがきにある通り、色々と方向転換があったようで。
前にも書いた気がするけど、一見無駄なキャラに思えたラヴィー(酷)も、きちんとbioクラフト(メリグナントクラフト)の成り立ちに沿った存在であったことが改めて分かりました。しかし、最終巻はなんだかへたするとbioクラフト達よりも月光三兄弟やグリーンデイブレイクの方が目立っていた気がするなあ。殿下はいいキャラなので、できれば最終巻より前に広大たちと合流してほしかったですね。
敵を倒してハイ終わりという作品ではないので、やはり最後はうやむやな感じになってしまった気がしますが、広大たちの今後や人類の未来について色々と考えさせる良いエピローグでした。でもラブコメ関係はやるならやるでもうちょっとつっこんで欲しかったような……なんだこの微妙なハーレム具合は。あ、個人的には桜子×ティオが鉄板ですんで(笑)
必殺技の名前を叫びながら戦う戦闘が結構好きだったんで、その点はなんだか残念でしたね。戦闘のスケールがでかくなりすぎて、個々の描写に関してはかなり大味になってしまった印象。特に四姉妹は今回、トランクルナイト以外ほとんどbioクラフト形態で戦ってないような……結局最後までイラストで描かれなかったイモータルヌーン(本体)は哀れですね。というか最終巻はbioクラフト形態のイラストが一枚もない……キング級に関してはそもそも宇宙船の形すらしてないので描きようが無いですけどね。
相変わらずの誤字の多さには辟易しました。HJ文庫の編集はもっとしっかりするべし。
