2011年08月
2011年08月29日 00:15
「あの子は、消えない火みたいな子よ」
「いつかあなたも巻き込まれてめちゃくちゃになる」

放課後のアディリシア 百億の魔女語り外伝 (ファミ通文庫)
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全ての謎が解ける4巻、の前に本編開始以前を舞台にしたスピンオフが登場。
待望のアディリシア編……というよりはジノ君転落記。いかにして純朴なヘタレ少年だったジノ君が、やさぐれたチンピラ――ネイバーになってしまったのか。これ一冊で終わらせてしまうのが惜しいほど、グッと濃縮された内容でしたね。
・魔術書戦争
エロ本の話(笑) これが一番学園物の雰囲気ですね。ジノとアディリシア。一時の平和。今はもうどこにもない。メリエルは良いキャラですね。
・お呪いしましょう
ジノとアディの出会いの話。アディリシアというキャラクターのアクの強さが一番出ている話かなと。過去と現在のつながり。変えてしまったものと変わらないもの。そしてジノ君の女難も終わらない(笑)
・三分間狼少女
アルトとニアミス。険悪な兄妹喧嘩さえも、本編の現状を思うと愛おしい。ジノ君は珍しく役得。
・タニストロファウエスは生きていた
テンション高いジノ君が気持ち悪い(笑) この世界の「竜」と呼ばれるものは現実の恐竜がベース。だとすると聖獣眷属論とは一体なんなのか。『究極の理不尽』ことフレイが登場。意外といい人っぽい? リリカ様の件も、彼女が悪いわけではなさそう。ネリンとマノンはこれから本編にも出てきそうですね。そしてジノとアディリシアはネイバーとシスターに。二人だけの、それぞれの戦いのはじまり。
振り返ると予想以上にラブコメ色が薄い内容だった。ジノ君の青春は灰色だなあ。全てが元通り、とはいかないまでも、捨ててしまったいくつかのものを取り戻せるような。そんな結末になるといいですね。本編の続きがさらに待ち遠しくなる、いいスピンオフでした。
2011年08月26日 22:48
「「茨城さんへの悪口はやめて!!!!」」
「北関東でありながら海を持つ茨城さんは別格だっぺ!!!」
「そうよ茨城さんは格が違うのよ格が!」

オーディナリー・ワールド 2 (オーディナリー・ワールドシリーズ)
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面白いには面白いのだけど、あれぇ? という違和感が終始付きまとう二巻。俺たちの修羅場はこれからだ!
危惧したとおり、三角関係に冴子介入。しかも予想した以上の勢いでグイグイ出張ってくるものだから、いばらとゆらみのバトルを期待してたこっちとしてはちょっと困惑。言うことはいちいちもっともで正論も多いのだけど、とにかく独善的で押し付けがましいのでイライラする場面も。マンションに押しかけたあたりの無茶さにはコメディとはいえ閉口。ゆらみのことを案じている気持ちに嘘はないんですけどねえ。しかし冴子父のネジが外れたキャラは一回りして面白かった。
ゆらみさんの覚醒モードは最初と最後だけ。冴子に萎縮して、というのもありますがどちらにしろ時間の問題だったようです。やっぱりそう簡単に人間変わるもんじゃないですね。しかしいざ元に戻ってしまうとそれはそれで寂しいですね。
冴子の真・お嬢様ぶりによってライフをガンガン削られていくいばら……本当に主人公の彼女なのか? という扱いに泣けてきましたが、大空夢とのデートイベントはこの巻の中では一番安心して見ていられるものでした。森泉さん可愛いよ森泉さん。
しかし勝ちを焦った森泉さんの大暴投から始まる終盤のバタバタぶりには口がアングリ。一体何がどうなってるの…? という感じでしたが、最後には廻り廻って元の?三角関係に。冴子の行動も、結果としてはゆらみに対していい薬になったのかなと。
とはいえめでたしめでたし……で済むはずもなく、どれを選んでもバッドエンドな選択を迫られる大空夢でこの巻は終了……って本当にここで終わっちゃうの? どうやったらこの状況を切り抜けられるのかわからないのだけど、まさか投げっぱなしで打ち切りエンドじゃないよなあ……
構成にもオチにもモヤモヤしたものが残りましたが、森泉さんは好きなんで3巻も希望。群馬にだっていいところはたくさんあるっぺ!
2011年08月25日 13:46
「生まれながらにしてなのか、それとも育てられた環境のせいか、それは人それぞれだけど、結局のところ現実から逃避して、空想を強く望み、願い、祈った、そんな女の子が魔法使いになっちゃったわけ」
「だから繊細でウブでいながら、変態で鈍いのよ。みんなとっても個性的で可愛いでしょ?」

詠う少女の創楽譜2 (MF文庫 J あ 10-2)
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2人目のヒロイン(銀髪ロリ!)追加の巻。いや学園長も入れれば3人か。花穂? あれはイロモノ枠っぽいので……
相変わらず作品全体に漂うボンクラ臭というかお手軽感。ギャルゲーくさいというより90年代ギャルゲーそのものの空気がたまりません。今回は、ヒロイン増えたよ! というだけの話なんであんまり書くこともないなあ……
最後に追加された新ルールはちょっと面白いことになりそうだけど(そして新たな火種になりそう)未だまともに一勝もできてないペーペーの主人公には関わりがあるのかなあ? まあ関係してこないわけはないんですけど。パートナーは花穂で固定という主人公の意志が変わらないと話が進まなそうなので、その辺りにテコ入れするんですかね。
個人的には、中途半端に才能のある花穂よりも、シルヴィとタケルのどん底コンビで成り上がりを目指した方が面白いと思うのだけど。シルヴィは今後活躍できるのかなあ。
なんか学園長が一番目立ってるんじゃないの? という気もする。戦争やら殺し合いやら物騒な単語も出てるけど、この作品が目指すところはどこにあるんだろうなあ。そして明日香は本当に血の繋がった妹なのかな。
ラストバトルの途中で花穂が退場、というパターンは今後も定番になりそう(笑)
2011年08月24日 15:25
「貴女は所詮、妹でしょう? 夕くんにとって、貴女のおっぱいは触れてはいけない禁忌のおっぱいなの。でもその点、わたくしは従姉。法律上結婚も許されている、触っても許されるおっぱいなのよ!」
「くっ……!」

この部室は帰宅しない部が占拠しました。 2 (MF文庫 J お 8-10)
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夜の学校は異能者(変人)でいっぱい。
前回のような「強引さ」はやや影を潜めたかなという感じですが(慣れただけかも)わりと普通にラブコメとして楽しめました。今回の「敵」とのバトルもやっぱりアレなノリでしたが。
最凶の妹・耶宵の帰還により、いきなり「帰宅」してしまうユウ(笑) 作品のアイデンテティ崩壊の危機に恋子とゆすら、そして「敵の敵は味方」理論により琴音を加えたチームが立ち向かうわけですが……結局はユウをめぐって乱戦に。ヒロインズがみんな積極的で、自分の欲望に忠実なのがよいと思います。生徒会長の琴音自身も、ぶっちゃけ学園の風紀のことはどうでもいいんですよね。その辺は次回の展開に影響しそうですが。
耶宵は邪悪……もとい厄介なブラコン妹ですが(しかも特殊能力アリ)血縁の壁を越えられないが故に、なんとしても他の女から兄を引きとめようとするその懸命さ。可愛いじゃないですか(重いけど)
ゆすらは相変わらずマスコット的で、恋子は意外とヒロインっぽいようなそうでもないような。まあ4人ともキャラは立っているかなと。しかし一番曲者なのはユウ、という雰囲気。
今後も学園に居残る変人……もとい部員候補と交渉していく話になりそうな予感。ぶっちゃけ帰宅部の活動よりもヒロイン4人でワイワイやってる方が面白いのだけど。その辺の匙加減は上手くやってくれることに期待します。今回の相手は、その正体含めてなんだか唐突な感じで浮いてたのが残念。
調理の場面に妙にページが割かれてしっかり描写するあたりがこの作者らしさなんですかね。いっそこのままグルメラノベの一角を担っていただきたいところ。
個人的には恋子推しです。たとえ表紙になれなくても……(次巻は琴音かな?)
